出典:©2011 桜庭一樹・武田日向・角川書店/GOSICK製作委員会
本日は実際に視聴したアニメの中から、おすすめの推理モノをなるべくネタバレせずにご紹介します。概要を伝えるため多少語る部分もあるかもしれませんが核心には触れないよう心掛けております。
話数や製作年、OVAの有無など補足情報も簡潔にまとめてます。
また、原作がある作品でもコメントは基本的にアニメ版に準じています、記載する作品には賛否両論あるかと存じますが、ひとつでもお気に召すものがあれば幸いです
《頭脳戦》おすすめの推理アニメ[ミステリー・トリック・サスペンス]
出典:『氷菓』より ©米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会
“推理モノ”と聞いて思い浮かべるのは探偵やトリックが登場する事件だと思いますが、ここではそれらを区別せずに謎解き要素や頭脳戦が繰り広げられる作品全般を取り扱っています。
説明文はネタバレを控えるためにあえてぼかして話す箇所もありますがしっかりと最終話まで視聴した上でコメントしています。ここでご紹介している作品には賛否両論あるかと存じますが少しでも参考になればと思います。
配信サイトについては常に変動するものですので視聴する媒体はお任せします。
記載はランキング形式ではなく順不同になります。
ご理解いただけましたら、以下へとお進みください
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
©2015 太田紫織・エブリスタ/KADOKAWA/『櫻子さん』製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■櫻子さんの足下には死体が埋まっている(さくらこさんのあしもとにはしたいがうまっている)
■2015年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
北海道・旭川。この街には、「櫻子さん」が住んでいる。櫻子さんは、美人で名家のお嬢様。なのに三度の飯より「骨が好き」。そんな彼女と一緒にいると、なぜか僕まで骨と縁ができるようで。骨にまつわる事件と櫻子さんに振り回されっぱなしの僕だけど、それが嫌じゃないのは櫻子さん、きっと、あなたのせいだと思う。
参照:dアニメストアより引用
純然たる推理モノです。
内容としては様々な事件を解決していく王道の展開ですが、単に殺人関連というわけではなく多方面からのアプローチがなされます。その豊富なバリエーションも魅力の一つです。
本編は1話もしくは2話(前後編)完結の短編エピソードが連続するオムニバス形式です。
その為ストーリーの流れや目的がわかりやすく視聴者に親切な構成といえます。また、各エピソードで登場するゲストキャラが抱える人間ドラマも丁寧で、人の死を扱った作品ではあるのですが心が温まるようなエピソードも見られます。
映像面では特に背景が美しく独特な世界観や雰囲気を演出するのに一役買っていました。
作風は19世紀ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの格言「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」の文言を引用している他、様々な小説の言葉を取り込んだ知的な作品となってます。
以下は公式PVになります
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GOSICK-ゴシック-
(C)2011 桜庭一樹・武田日向・角川書店/GOSICK製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■GOSICK-ゴシック-
■2011年製作
■全24話(1話約24分)
あらすじ
聖マルグリット学園の図書館塔の上、緑に覆われたその部屋で、妖精のような少女――ヴィクトリカは待っている。自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を――。そして一人の少年<春来たる死神>を――。
参照:dアニメストアより引用
殺人事件やミステリーをオムニバス形式で描く推理モノです。
世界観は現実をベースとしていますが架空の国や用語が登場します。ファンタジー要素も含まれますが使われるトリックは理論上は可能(再現性は除外)であるものが多くリアル志向でも楽しめる内容となってます。
アニメーションやキャラクターデザインなど美しく緻密な作りが評価されています。また、雰囲気や世界観が独特でありオカルトやホラー要素を巧妙に絡めたエピソードが神秘的です。
こちらの作品が気に入った方は別作品である『ダンタリアンの書架』もオススメです。
ファンタジー要素がかなり強くなりますが作風が似ているので参考にしてみてください
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-
提供元:amazon
作品情報
■ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(ロード・エルメロイにせいのじけんぼ)
■2018年製作
■全14話(1話約24分)
あらすじ
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイⅡ世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。
参照:dアニメストアより引用
Fateシリーズの設定を共有するミステリー作品です。
厳密には「Fate/Zero」(2011年制作)から約10年後のイギリスを舞台としており、時系列では本編ともいえる『Fate/stay night』の直前に位置します。多種あるスピンオフ作品との大きな違いはパラレルワールドではなく完全に本編と同一の世界線である点です(アニメ化されている事件簿において)。
以上の背景から前日譚であるFate/Zeroから視聴することが望ましいですが、それぞれのエピソードは独立していますので特定の前提知識がなくても楽しめます。
内容としては知識と考察で事件を解決していく推理モノの系譜をたどりますが、魔術師というファンタジー要素が強いため現実的なトリックなどを求めているなら注意が必要です。一般的にキャラクターの掘り下げやストーリーの推進が上手く、美しい映像と音楽が評価されています。
ただアニメ化されたエピソードは物語の一端に過ぎず、全貌を知るには原作や他のFateシリーズを視聴しなければいけないのが難点です。
総じてアニメーションとしての完成度は非常に高いですが、人を選ぶ作品といえます。
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氷菓
提供元:amazon
作品情報
■氷菓(ひょうか)
■2012年製作
■全22話(1話約26分)+OVA1話
あらすじ
省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することに。「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える、中学からの腐れ縁、伊原摩耶花と福部里志。彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。
参照:dアニメストアより引用
しばしばパロディとして扱われる「私、気になります!」の起源となった作品です。
推理ものですが探偵が殺人事件を解決するという作風ではなく、古典部を中心に散らばる謎を解き明かしていく青春ミステリーです。人が死なないミステリーは本作の長所である反面、シリアスな緊張感ある展開を求めるユーザーにはおすすめ出来ません。
京都アニメーションが製作したこともあり映像面でのクオリティは非常に高いです。良質な作画だけでなく一般的なアニメであれば描写しない細かなしぐさを表現するなど実写並みに動きます。
氷菓のタイトルの意味についてはネタバレになってしまいますのでお伝え出来ませんが、本編に登場する文集のタイトルです。作中でもその謎に挑みますので実際にご覧いただければと思います
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逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~
提供元:amazon
作品情報
■逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~(ぎゃくてんさいばん そのしんじつ いぎあり)
■2016年製作
■全24話(1話約24分)
あらすじ
奇想天外な事件に巻き込まれた依頼人たち。主人公の新人弁護士、成歩堂龍一が彼らの容疑を晴らすために立ち上がる。被告人は有罪なのか、無罪なのか…。成歩堂は依頼人を信じ、ライバル検事らと法廷で熱いバトルを繰り広げる。
参照:dアニメストアより引用
カプコン原作のゲームソフト「逆転裁判」シリーズのアニメ化作品です。
その歴史は古く第一作は2001年に登場し、2021年にも新作が発売されています。
内容は法廷での事件解決を描きながら、主人公・成歩堂龍一と彼を取り巻く人々のドラマを展開しています。
印象としては原作ゲームの流れや雰囲気を緻密に再現しており、特に原作を愛するファンにとっては楽しめる内容になっていると思いますが、アニメならではの演出やアレンジが加えられているため原作を知らない人でも楽しめる作品になっています。
本作には時間の流れが存在し、登場人物たちは成長だけでなく加齢もします。シリーズ全体を通して、主人公・成歩堂龍一や彼を取り巻く人々の成長や変化が描かれている点も見どころの一つです。
また、アニメ版はBPOにおいてテレビ局が薦める「青少年へのおすすめ番組」の一つとして挙げられているので万人にオススメできる作品ともいえます。
映像化は1期24話に加え、2期23話も制作されました。全47話の大ボリュームですが原作の最新作にはストーリーが全く追い付いていないのが欠点と言えます(2023年時点)。しかし言い換えれば原作ストックの心配はありませんので続編が製作される可能性は残されているといえます
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乱歩奇譚 Game of Laplace
提供元:amazon
作品情報
■乱歩奇譚 Game of Laplace(らんぽきたん ゲーム・オブ・ラプラス)
■2015年製作
■全11話(1話約23分)
あらすじ
「その日、初めて退屈じゃなくなった――」とある中学校で起こった教師のバラバラ殺人事件。この学校に通う少年・コバヤシは、事件の捜査に訪れた天才探偵・アケチと出会う。異常犯罪ばかりを捜査するアケチに対して興味を持ったコバヤシは、友人のハシバの心配をよそに、自ら「助手」を志願する。次々と起こる奇怪な事件の中で、コバヤシは退屈な日常を捨て置いていくのだった。
参照:dアニメストアより引用
推理小説を原案とした作品です。
視聴前にお伝えする点としては、推理ものとは申し上げましたが視聴者が犯人を予測するなどの楽しみ方には考慮されていません。真相の核心に触れる情報が後出しであったりするため推理アニメとしての側面は薄いです。
内容はアブノーマルな猟奇事件をメインとしており、怖いもの見たさを求めるユーザーにはオススメです。現実の社会に対する不完全さや不満など共感できる部分も見られました。
主要キャラは男性陣で構成されているので女性向けかもしれませんが、ストーリーのほとんどは後味の悪いエピソードですので苦手な方は注意が必要です。
総じて好みがはっきり分かれる作品です。
私個人の感想としては”怪人影男”と”怪人二十面相”がとても好きで前半6話までは楽しめましたが後半はイマイチでした。
余談ですが本作は江戸川乱歩(1894年 – 1965年)、没後50年の節目に『ノイタミナ』枠より制作されました。
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UN-GO
提供元:amazon
作品情報
■UN-GO(アンゴ)
■2011年製作
■全11話(1話約23分)+劇場版
あらすじ
探偵は二人組。人呼んで最後の名探偵、結城新十郎。そして、相棒の因果。わけあって世の謎と真実を解き明かす探偵業。西に刺殺された金持ちあれば行って犯人をあぶり出し、東に呪いで死んだ男あれば呪いではないと証明する。因果の協力と新十郎の推理。二人の不思議な絆が力を発揮する時、解けない謎はない。
参照:dアニメストアより引用
前述した『乱歩奇譚』と同じくノイタミナ枠で制作され、放送時期より60年以上前に活躍した坂口安吾(1906年 – 1955年)を原案とするなど近い背景を持つ作品です。
作風としては推理ものにファンタジー要素を掛け合わせた非現実的な内容ですが、各エピソードの作りは『名探偵コナン』などに見られる堅実な構成です。視聴者は断片的なヒントからある程度の結末を予測する事も可能でしょう。そういう意味では乱歩奇譚よりも良作と言えます。
TVアニメ全11話の他、前日譚を描いた映画『UN-GO episode:0 因果論』(約49分)が2011年11月に上映されています。
公式Twitterはこちら(2012年以降は稼働していないようです)
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
提供元:amazon
作品情報
■龍ヶ嬢七々々の埋蔵金(りゅうがじょうなななのまいぞうきん)
■2014年製作
■全11話(1話約23分)
あらすじ
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生『八真重護』は、一人暮らしを始めた部屋で地縛霊『龍ヶ嬢七々々』と出会う。重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため、犯人捜しを決心する。かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの《遺跡》に隠されている『七々々コレクション』。この不思議な力を持つお宝を使えば、七々々を殺した犯人を見つけることができる。
参照:dアニメストアより引用
謎解き要素を含んだアドベンチャー作品です。
物語の本筋は推理モノではないのですが、名探偵を自称する壱級天災(人物名)が活躍するなど推理要素も含みます。それを裏付けるようにスピンオフ小説『壱級天災の極めて不本意な名推理』で彼女は主人公を務めています。
本作の特徴としてはキャラクター性とストーリー性が特に魅力的で、男の娘まで登場するなど個性豊かに描かれています。物語においても二面性があり、表向きの出来事と水面下での真実が巧みに交差します。そういう意味では視聴者にも推理しながら視聴する余地はありますが、本作で”遺跡”と呼ばれる謎解きギミックに関してはキャラクターたちがあっさりと解決してしまうので思考する楽しみはありません。
アニメ特有の余談としては多方面とコラボしており、劇中で登場人物たちがプレイしているゲームには『ファンタシースターオンライン2』や『バーチャファイター』などが登場する他、第7話では『STAR DRIVER 輝きのタクト』がテレビ画面に映し出され、劇中のセリフをマネする微笑ましいシーンが流れます。
残念な点としては映像化は本編11話とBlu-ray&DVD各巻に収録されたショートアニメ『七々々日本昔ばなし』しか存在しない点です。これは原作全12巻のうち3巻程度しか進行していないためアニメだけでは原作に全く追い付いていない状態です。
現時点では2期の予定はないようです(2023/04時点)。
以下は公式PVになります
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ファイ・ブレイン~神のパズル
提供元:amazon
作品情報
■ファイ・ブレイン~神のパズル(ファイ ブレイン かみのパズル)
■2011年製作
■全25話(1話約24分)
あらすじ
パズルが大好きな高校生・大門カイトは、ある日、幼なじみで同級生の少女・ノノハとともに、学園近くの地下遺跡に隠された「解けない迷路」に挑む。それは謎の頭脳集団・【POG】が作り出し、挑戦者の命を奪うワナがいくつも仕掛けられた【賢者のパズル】だった。
参照:dアニメストアより引用
前述した『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』に近い要素を持つ作品です。
件の作品では遺跡と呼ばれる謎解きギミックを駆け足で攻略するため視聴者が思考する余地がほとんどありませんでしたが、本作では「賢者のパズル」と呼ばれるギミックが緻密に描写されているため、推理しながら視聴したいユーザーには特にオススメできます。
パズルを中心に展開されるストーリーやキャラクターの個性、そしてアクションシーンなど、多彩な要素が盛り込まれているため幅広い層のファンから根強く支持されています。
シリーズを以下にまとめますので視聴時の参考にしてみてください
- 第1期 『ファイ・ブレイン~神のパズル 第1シリーズ』全25話(2011年製作)
- 第2期 『ファイ・ブレイン~神のパズル 第2シリーズ』全25話(2012年製作)
- 第3期 『ファイ・ブレイン~神のパズル 第3シリーズ』全25話(2013年製作)
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ようこそ実力至上主義の教室へ
©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■ようこそ実力至上主義の教室へ(ようこそじつりょくしじょうしゅぎのきょうしつへ)
■2017年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
進学率・就職率100%と言われる進学校・東京都高度育成高等学校に入学した綾小路清隆。しかし彼が所属する1年Dクラスは、進学校とは思えないような問題児ばかりだった。さらに学校は、生徒に現金と同価値のポイントを月10万円分も与え、授業に関しては私語・居眠り・サボタージュをも黙認する放任主義。自堕落な生活を送る生徒たちだったが、違和感を抱く者もいた
参照:dアニメストアより引用
特殊な学園での頭脳戦を描いた作品です。
序盤では次々に明らかになっていく学園のシステムに引き込まれ、中盤以降も駆け引きや騙し合いなどが展開され続きが気になる構成です。インパクトのあるタイトルから、シリアスな成り上がりモノを連想するユーザーが大半かと思いますが実際の中身は穏やかで視聴しやすい部類です。
一方で伏線やフラグが安直で展開の予測が容易であったり、ストーリーに意外性を期待するのは困難と言えます。本作の構成は基本的に表向きの出来事が描写されたあとに、その背後では何が起きていたのかという言わば答え合わせが行われるのですが、アニメや漫画が好きな方だとその真実を予測出来てしまうので驚きや意外性といった魅力は弱いように感じました。
映像化されたシリーズは以下の通りです
- 第1期『ようこそ実力至上主義の教室へ』全12話(2017年制作)
- 第2期『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』全13話(2022年制作)
この他、2023年には第3期が放送予定です。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/04時点)。
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神様のメモ帳
(C)杉井 光/アスキー・メディアワークス/『神様のメモ帳』製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■神様のメモ帳(かみさまのメモちょう)
■2011年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
とある雑居ビルの308号室。その部屋の扉には、こう書かれている。《NEET探偵事務所》It’s the only NEET thing to do.そこを根城とするのは自らを“ニート探偵”と呼ぶ少女・アリス。部屋から出ないひきこもりで、ネットを駆使して真実を暴きだし、事件を解決する。そのもとに集うのは、16歳の高校生ナルミとニート探偵団。多くの人にとってはどうでもよくて、でもほんの少しの人にとってはかけがえのない事件。これはそんな事件をめぐる、ちっぽけだけど温かな物語。
参照:dアニメストアより引用
ニート探偵と自称する少女アリスと共に難解な事件を解決していく様子を描いた作品です。
アクの強いストーリー展開、そして独特なガジェット系の世界観が特徴的で、アリスの持つ膨大な知識や洞察力が事件解決のカギを握ることが多く、その部分に注目して楽しむことができます。
ただ一方で、本作には援助交際やドラッグなどを扱った後味の悪いエピソードが多く登場するため苦手な方には不向きかもしれません。
残念だった点としては内輪揉めが悪目立ちしていた点です。
ここからは若干のネタバレが含まれるので視聴済みの方だけお読みください。
それらを差し引いてもヒロインや人間ドラマには一見の価値があります。
また、1話のみ60分枠として制作されるなどこだわりも見受けられました。
公式Twitterは残っていますが、誰にも管理されておらずリンク先が無関係のサイトに繋がっているためここでは記載を控えます
DEATH NOTE
©大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
提供元:amazon
作品情報
■DEATH NOTE(デスノート)
■2006年製作
■全37話(1話約23分)+特別編2話
あらすじ
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべき“デスノート”。天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月は、いつしか“キラ”と呼ばれるようになる。
参照:dアニメストアより引用
天才同士の高度な頭脳戦を描いたサイコサスペンスです。
人を殺せるノートという荒唐無稽な設定でありながらもその効力による社会の反応や動きが非常にリアルに描写されており、現実味のある緊張感が見どころの一つとなっています。
緻密なストーリー展開やキャラクターの心理描写が優れていることが特徴で、主人公が犯罪者を「正義」として裁く行動に対して視聴者に倫理的な問いを投げかけることでも知られています。しかし、その行動が警察やLという謎の探偵によって追われることとなり、次第に緊迫感とスリルが高まっていきます。
本作はアニメ化よりも先に実写化されるなど珍しい経緯をたどります。
シナリオ面でアレンジの多かった実写版とは異なり、アニメ版ではほぼ原作通りに描かれているのが特徴です。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/04時点)。
サマータイムレンダ
提供元:amazon
作品情報
■サマータイムレンダ
■2022年製作
■全25話(1話約24分)
あらすじ
幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、慎平はある不吉な噂を耳にする。
参照:dアニメストアより引用
事前に話せる内容として、ホラーサスペンス作品です。
内容は謎解き推理モノにいくつかのファンタジー要素を盛り込んだのが本作の特徴です。それぞれの要素がかなり複雑に絡み合うのですが、それらをとても綺麗にまとめている印象を受けました。不気味な噂、裏を読み合う頭脳戦など最終回まで退屈せずに楽しめます。キャラクターも老若男女問わず個性豊かで心理描写に関しても丁寧でした。
全体的にシリアスな展開が大半の占めるのですが、唐突に差し込まれるコメディパートが陰鬱な雰囲気を緩和していて良かったと思いました。
最近の作品の中でも良作でしたのでオススメです。
公式Twitterはこちら
本作のような夏を舞台にした作品に興味がありましたらこちらも併せてご覧ください
STEINS;GATE
(C)2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
提供元:amazon
作品情報
■STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)
■2011年製作
■全24話(1話約24分)+特典映像
あらすじ
舞台は2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。
参照:dアニメストアより引用
このジャンルでは高い知名度と評価を得ているタイムトラベル作品です。
荒唐無稽なSF要素が強い内容である一方、実在する機器や用語を巧みに織り交ぜることでリアリティーの高い作品に仕上がっています。10年以上前のアニメですが緻密に作り込まれたストーリー展開やキャラクターたちの魅力的な人間ドラマ、そしてタイムトラベルの要素を独自の解釈で描いたことなどが評価され当時は大きな話題を呼びました。
物語の背景に隠された真実を暴く謎解き要素も含まれ、視聴者は考えながらストーリーを追うことができます。
最新情報を確認できるTVアニメ公式Twitterはこちら
いずれタイムトラベル系アニメ特集もしたいと考えております。その際はこのページでお知らせ致します
追記:投稿が完了しました(2023/05/23)
ノーゲーム・ノーライフ
(C)2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会
提供元:amazon
作品情報
■ノーゲーム・ノーライフ
■2014年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
ニートでヒキコモリ……だがネット上では「 」(くうはく)の名で無敗を誇る天才ゲーマー兄妹・空(そら)と白(しろ)。ただの都市伝説とまで言われるほどの常識外れな腕前を持った空と白の前に、ある日“神”を名乗る少年・テトが現れる。テトはリアルをクソゲーと呼ぶ空と白の二人を異世界へと召喚してしまう。
参照:dアニメストアより引用
タイトルに『ゲーム』と含まれますが内容はオンラインゲーム系ではなく頭脳戦を生かした知的な展開が楽しめます。
対戦は少々強引だったり、イカサマじみた展開も見受けられますが演出や構成は素晴らしいものでした。多彩なパロディやお色気シーンなどバラエティー豊かで最終話まで飽きることなく完走できます。(パロディの元ネタは私が知る限りでも逆転裁判、ジブリ系、ジョジョ、氷菓、コナン、Fate、ルー大柴など多種多様です)
また、2017年に公開された映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』では、本編より6000年前の【十の盟約】が生まれた経緯が描かれます。7話でステフが口にした人類史最大の謎とされる人類種(イマニティ)が生き残った理由が明かされます。
映画ではシリアスな描写が多いですが終盤に進むにつれTVアニメ本編ともリンクしていき、すべてが繋がった時には感慨深い余韻に浸れることでしょう。ネタバレを控えるために感想はあまり語れませんが、視聴後にはお色気担当だと思っていたステフの見方が良い意味で変わりました。
残念ながら続編の情報はありませんが公式は現在でも稼働しています。
1話のみamazonで無料で公開されています(2023年4月時点)。
以下は公式PVです
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もしも異世界転生(転移)に興味がありましたら以下リンク先も併せてご覧ください
Another
(C)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■Another(アナザー)
■2012年製作
■全12話(1話約25分)+ova1話
あらすじ
死者は、誰――? その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある――1998年、春。 夜見山北中学に転校してきた 榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。
参照:dアニメストアより引用
ホラーや鬱アニメとして名前が挙げられることが多いタイトルですが、謎解き要素もあり視聴者が考えながら物語を追うことができます。
1990年代を舞台とし、見えない不吉が徐々に、確実に登場人物たちの追い詰めていく恐怖が巧みに演出されています。作中に挿入される球体関節人形の描写も不気味さを演出してくれます。しっとりとしたジャパニーズホラーを軸にしながらも唐突に訪れる不条理な死は残虐で、TV版では規制が入るほどには痛々しいものです。
一方でヒロインが強すぎるため結末については賛否両論があるようです。
12話と短いですが最終回にしっかりと結末が描かれていますので視聴後の満足度は高いです。
また、本編の前日譚を描いたOVAが映像化されています。
本作のような悲惨な作品に興味がありましたら以下リンク先も併せてご覧ください
Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
提供元:amazon
作品情報
■Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
■2016年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
我聞悠太は高校2年生。一攫千金狙いのオカルト板まとめ系アフィブログ“キリキリバサラ”を運営し、世に数多存在する超常現象を科学的に「バッサリと斬り斬りしちゃう!」べく、日夜オカルトに挑んでいた。
参照:dアニメストアより引用
SF要素を含むホラーサスペンスです。
キービジュアルやタイトルからはコミカルで明るい印象を受けますが人の死を扱う作品です。探偵が事件を解決するという一般的な展開とは異なりますが謎解き要素が本作の醍醐味となってます。
ストーリーは複雑で視聴する際には注意深く内容を追う必要があります。
世間での評価は賛否両論で、
低評価のほとんどは序盤のギャグ・コメディパートで見限っている印象ですので出来れば最後まで見て頂きたい作品です。また、本作は『科学アドベンチャーシリーズ』の一作品に含まれています。
公式Twitterはこちら
もしもホラー作品に興味がありましたら以下リンク先も併せてご覧ください
金田一少年の事件簿
©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社・東映アニメーション
提供元:amazon
作品情報
■金田一少年の事件簿(きんだいちしょうねんのじけんぼ)
■1997年製作
■全148話(1話約24分)
あらすじ
金田一一(はじめ)は不動高校に通う高校生。いつもはひょうきんで少しぐうたらな少年だが、ひとたび事件が起こると大人顔負けの鋭い洞察力を発揮し、快刀乱麻を断つがごとく謎を解いてゆく。実は彼は名探偵・金田一耕助の孫なのだ。次から次へと起こる惨劇、迫り来る死の恐怖、そして暴かれる過去の悲劇…しっかり者の幼なじみ・七瀬美雪を良きパートナーに、彼は今日も不可解で恐ろしい事件に立ち向かってゆく。
参照:dアニメストアより引用
高い知名度を誇る推理モノの名作です。
主な流れは殺人事件が起こり、その真相を解明するという悲劇ではあるのですが本作の魅力は人間ドラマにあると考えています。殺人事件を扱った他の作品ではほとんどの場合は犯人は絶対的な悪として描かれますが、本作の犯人にはどこか同情してしまうような事情や背景、人間味あふれる緻密な心理描写が印象的でした。
また、都市伝説やオカルトを絡ませたエピソードは単なる事件とは違った好奇心で視聴者を引き込みます。
現在では希少なセル画を楽しめる他、時代を感じる主題歌も魅力のひとつです。
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探偵学園Q
提供元:amazon
作品情報
■探偵学園Q(たんていがくえんキュウ)
■2003年製作
■全45話(1話約25分)
あらすじ
幼い頃自分を誘拐事件から助けてくれた探偵に憧れて、探偵を目指すことになった中学三年生の少年・キュウ。伝説の名探偵・団守彦が学園長を務める「団探偵学園」に入学したキュウは、特別クラス「Qクラス」に集った個性溢れる4人の仲間たちとともに、それぞれの個性的な能力を生かして、難事件の謎を次々と解き明かしていく!
参照:dアニメストアより引用
学園を舞台にした青春ミステリー作品です。
前述した『金田一少年の事件簿』と同作者陣による新作タイトルとして制作されました。
本作は既存の推理モノに加え、主要人物たちを中学生と設定することで成長にもフィーチャーされています。内容は事件と推理から成る堅実なミステリーもので、視聴者にも謎が解きやすくなるような工夫が施されているのも特徴のひとつです。
アニメ版の放送時には原作が未完だった都合から結末までは描かれていません。また、当時は夕方に放送されていたことからファミリー層など万人にオススメしやすい作品といえます。
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おわりに
出典:©2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会
ここでは頭脳戦や謎解き要素を含む作品にフィーチャーしてお送りしました。
お気づきの方もいるかと思いますが、同じ頭脳戦でもデスゲームやバトロワ系の多くは除外しました。すべて含めると膨大な数になってしまうため、それらはいずれ別の機会に特集したいと考えております。
また、
『虚構推理』も視聴済みですがラインナップから除外しました。
タイトルに”推理”と書かれているものの推理要素はほぼなかったからです。それはタイトルの”虚構”が示すように、本作は噓をでっち上げるという作品でした。
今回は以上になります、
記載内容の誤りやリンク先の間違いなど見つかりましたらコメントにてご指摘いただけると助かります。それではここまでお付き合いいただきありがとうございました
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