出典:『カウボーイビバップ』 ©サンライズ・ボンズ・バンダイビジュアル
本日は実際に視聴したアニメの中から、おすすめのガンアクション系作品をなるべくネタバレせずにご紹介します。
概要を伝えるため多少語る部分もあるかもしれませんが核心には触れないよう心掛けております。
話数や製作年、OVAの有無など補足情報も簡潔にまとめてます。
記載する作品には賛否両論あるかと存じますが、ひとつでもお気に召すものがあれば幸いです
《銃が登場するアニメ》カッコいいおすすめのガンアクション作品
出典:『Hellsing OVA』©平野耕太・少年画報社/WILD GEESE
今回は”銃”にスポットを当てました。
リアル志向のタイトルからファンタジー系まで幅広いジャンルから選んでいます。
一般的にこのジャンルでは名前が挙がらないような作品も取り入れましたので何か新しい発見があれば幸いです。
原作がある作品でもコメントは基本的にアニメ版に準じています。
紹介はランキング形式ではなく順不同になります。
それでは以下よりお進みください
リコリス・リコイル
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
提供元:amazon
作品情報
■リコリス・リコイル
■2022年製作
■全13話(1話約24分)
あらすじ
平穏な日々――その裏には秘密がある。犯罪を未然に防ぐ秘密組織――「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち――「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。
参照:dアニメストアより引用
略称”リコリコ”は2022年のダークホース枠と認識しております。
内容は銃で武装した少女たちが人知れず日本を守る姿が描かれます。ただこれは舞台装置に過ぎず本作が伝えるのはヒューマンドラマです。実際に視聴するまでは安易に人殺しを容認する物語に苦手意識を持っていたのですがその不安はすぐに取り除かれ視聴継続を決めたことを覚えています。
シナリオは古典的ながら堅実、セオリーに忠実な構成には一貫した安定感があります。今回ご紹介するアニメの中ではもっとも万人にオススメしやすいタイトルだと言えます。強いて欠点を挙げるのであればストーリーに意外性はなくヘビーユーザーであれば展開を予測できてしまう点ですが、逆に言えば視聴者を裏切ることはありません。
1話のみamazonで無料で視聴できます(2023/02時点)。
以下は公式PVになります
リコリコは2期の制作が決定しており今後も注目される作品です。
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Fate/Zero
© Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC
提供元:amazon
作品情報
■Fate/Zero(フェイト ゼロ)
■2011年製作
■全25話(1話約24分)
あらすじ
これは始まり(ゼロ)に至る物語―――奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。三度(みたび)、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。
参照:dアニメストアより引用
『Fate/stay night』の10年前に起こった「第四次聖杯戦争」が描かれます。
フェイトシリーズは魔術師の物語ですが、衛宮切嗣を主人公に据えたゼロに関しては今回のテーマでもオススメできるかと思います。
映像としての完成度は恐ろしいほど高く10年以上前の作品とは思えない仕上がりです。1話のみ1時間枠で制作されたことからも制作陣の強いこだわりを感じ取れます。
物語の時系列的には本作が最初期ですので本編stay nightを未視聴でも楽しめます。ただ、事前に本編を知っている場合もまた違った楽しみ方が出来るかと思います。
内容はシリアスですが間違いなく名作の一つです
以下はseason1の公式PVです
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
提供元:amazon
作品情報
■魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語(まほうしょうじょまどかマギカ はんぎゃくのものがたり)
■2013年製作
■約116分
あらすじ
鹿目まどか。かつて幸せな日々をおくっていた平凡な一人の少女が、その身を賭してすべての魔法少女たちを残酷な運命の連鎖から解き放った。まどかへの想いを果たせぬままに取り残された魔法少女・暁美ほむらは、彼女の残した世界でひとり戦い続ける。
「懐かしいあの笑顔と再びめぐり合うことを夢見て――」
参照:dアニメストアより引用
ガンアクションでまどマギをオススメされることはあまりないと思いますが、銃を使った戦闘シーンとしては本作を超えるものはなかなかありません。作画には一切の妥協がなくトリッキーかつスピード感のある演出でした。
ただこちらのタイトルはテレビシリーズである1期の続編にあたるため、より楽しむには先に1期を視聴しておく必要がありますのでその点だけご注意ください。
アニメ史に名を刻んだ傑作ですので一度は見ておいて損はないと思います。
まどマギシリーズは以下の通りです
- 魔法少女まどか☆マギカ(2011年公開)
全12話のテレビアニメシリーズ。 - 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語(2012年公開)
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語(2012年公開)
前編・後編に分かれたテレビアニメシリーズを再編集した総集編。 - 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(2013年公開)
完全新作となる作品で、これら劇場版(前・後・新)は劇場版3部作と呼ばれる。 - 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉(制作中)
正統なる続編。
また、2020~2022年にかけて外伝作品「マギアレコード」も3期にわたって製作されました(全25話+総集編)。
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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
提供元:amazon
作品情報
■GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(ゲート じえいたい かのちにて かくたたかえり)
■2015年製作
■全24話(1話約24分)
あらすじ
8月某日 東京 いつもと変わらないはずだったその日。東京・銀座に異世界への「門(ゲート)」が忽然と現われた。門から続々となだれ込んでくるモンスターの軍勢を撃退した陸上自衛隊は、門の向こう側の「特地」に進出。現地住民との接触を開始する。第三偵察隊を率いるオタク自衛官・伊丹二等陸尉は、「特地」を探索中に巨大な炎龍が集落を襲う場面に遭遇。生き残ったエルフの美少女を助けたことで、異世界の住民たちと交流を深めていく――。
参照:dアニメストアより引用
自衛隊をモチーフにしたタイトルです。
原作者は元自衛官である他、アニメ制作には自衛隊が協力しており圧倒的な臨場感を演出してます。
本編では門を通して異世界へ自衛隊を派遣するというのが大筋となってます。
自衛隊が使用する現代兵器は異世界を圧倒するチート級の力として登場します。ですが、ご存じの通り自衛隊は私的に動かすことは出来ず多くの制約を受けます。その条件が不規則に働き本作に深みを与えています。
現実のルールに則っているため一見すると堅苦しいイメージを受けますが個性豊かな美少女たちが雰囲気を和らげ、丁寧に描かれた人間ドラマも魅力のひとつです。
GATEは平成に制作されたものですが演出や映像の完成度も高く令和に見ても他に引けを取らない名作です。
アニメは2クール全24話が製作されました。
前日譚を含めた続編の発表はありませんが、その人気から映像化を望むユーザーは少なくないと思います。
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人狼 JIN-ROH
©1999 押井守/BANDAIVISUAL・ProductionI.G
提供元:amazon
作品情報
■人狼 JIN-ROH(じんろう)
■2000年製作
■全1話(約98分)
あらすじ
首都・東京。政府は反政府勢力掌握のため、首都圏に通称「首都警」と呼ばれる治安部隊を設置した。その一員である青年・伏一貴はこれまで、闘争本能のみで生きる一匹の“狼”の様に人間としての一切の感情を切り捨て、自分を律してきた。ある時、伏は潜伏する地下組織の追跡で、衝撃的な事件に遭遇してしまうが…。
参照:amazonより引用
アニメーション映画です。
物語は架空の歴史をたどっているものの、舞台は昭和37年の日本とされています。
作風としては童話「赤ずきん」をモチーフにそれぞれの配役を作中に落とし込んだ寓話作品です。
導入部分では反政府組織に重武装で立ち向かう特機隊隊員の主人公が抗争の中で、若い女性との出会いをきっかけに葛藤する姿が描かれます。
一見するとストーリーは堅苦しく感じるかもしれませんが派手な銃撃戦は見ごたえがあります。伏線も張られており表向きの出来事と水面下での陰謀が複雑に絡み合うシナリオは面白かったです。
細部まで緻密に作りこまれた世界観、手書き特有の絵柄、そして情感豊かなストーリー展開で、国内外からは高い評価を得ています。
20年以上前のアニメですが現在では見る機会が減った手書きのセル画を堪能できるほか、強いこだわりを感じる銃の作画を楽しめます。
似た雰囲気を持つ作品としては1998年に公開された映画「スプリガン」がオススメです。
特にアクション、バトルシーンが素晴らしく一見の価値があります。欠点としては劇場版であるせいか音量バランスが極端であるためセリフを聞き取れる音量に設定すると盛り上がるシーンでは爆音となり、音量を下げるとセリフが聞き取れないというジレンマがあります
ヨルムンガンド
提供元:amazon
作品情報
■ヨルムンガンド
■2012年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
武器商人ココと9人の私兵が世界を挑発する世界の紛争地帯で“世界平和のために武器を売る”ココ・ヘクマティアルは、両親を奪った“武器”を憎みながらも銃を持って戦場でしか生きられない寡黙な元少年兵ヨナを自らの私兵部隊に引き入れる。ヨナを加えたココと部隊のメンバーはタフな交渉や激しい戦闘を切り抜けながら、世界各地で“ビジネス”を展開していく…。
参照:dアニメストアより引用
本作で扱われる銃や兵器は実在するものです。
今回ご紹介するラインナップの中ではリアルをベースにしている作品ですが、その水面下ではタイトルが暗示する壮大な思わくが隠れており物語としても高く評価されています。
現実離れした戦闘力を有するお姉さんが大勢登場し、クセのあるキャラクターたちも本作の魅力のひとつでしょう。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/02時点)。
アニメは2クールから構成され原作のラストまで映像化されている点も良かったです。
後編は「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」のタイトルで全12話が放送されました。
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ガンスリンガー・ガール
提供元:amazon
作品情報
■ガンスリンガー・ガール
■2003年製作
■全13話(1話約21分)
あらすじ
舞台はヨーロッパ。ある国の公益法人、社会福祉公社では“国のための仕事”と称し、様々な理由で少女たちが集められた。その少女たちは「条件付け」を施され「義体」として「暗殺」などの仕事に利用されていた。少女たちにはそれぞれを管理する諜報官の男たちがいて、少女たちを管理・命令し、戦わせるのであった。社会福祉公社によって自由な身体と仕事を与えられ少女たちは公社の施設と殺しの現場を行き来するのみの毎日ではあったが、少女たちはとても幸せであった。
参照:dアニメストアより引用
補足:本来はOPがありますが著作権により配信サイトではカットされている事が多いです
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。」
内容は過酷な運命に導かれた義体の少女たちと、仕事として彼女たちを利用しなければならない大人たちとの人間ドラマです。
現在でも賛否わかれる作品ですが私は最終話までストレスなく視聴できました。基本的には1話完結で進行し、結末をストレートに映像化するのではなく視聴者に考えさせる構成が物語に深みを与えていました。
舞台設定はヒトの機械化というSF要素の強いものですが、銃は現存するものがモデルとなっていたり分解して手入れする描写がされていたりと現実味を演出する工夫が見られます。
また、
本作はその後の作品に大きな影響を与えたと思われます。
類似する作品としては2014年に映像化された『ブラック・ブレット』が挙げられます。ガンスリが大人向けであるならばこちらは中高生向けであると認識しています。参考にしてみてください。
余談ですが2022年に存在感を放っていた『リコリス・リコイル』が企画された際にもガンスリは名前が挙がっており、シリアスな方向性ではガンスリに勝てないとの考えにより方向性に影響を与えたようです
一部では鬱アニメとしても名前の挙がる本作ですが、そんなシリアスな作品に興味がありましたら以下も併せてご覧ください
ソードアート・オンラインⅡ
©2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOⅡ Project
提供元:amazon
作品情報
■ソードアート・オンラインⅡ
■2014年製作
■全24話(1話約24分)
あらすじ
《SAO》事件から一年が経ったある日、キリトは、総務省《仮想課》の菊岡誠二郎から奇妙な依頼を受ける。それは、銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン(GGO)》で突如発生した怪現象《死銃(デス・ガン)》事件の捜査であった。漆黒の銃を持つ謎のアバターに撃たれたプレイヤーは、実際に現実世界でも《死》に至る……。
参照:dアニメストアより引用
SAOシリーズの第2期になります。
本編では剣と魔法の世界観であったのに対し、2期では銃と鋼鉄のガンゲイル・オンライン(GGO)を舞台に物語が進行します。ちなみに全24話がGGO関連のストーリーではなくGGOにあたるファントム・バレット編、キャリバー編、およびマザーズ・ロザリオ編から構成されています。
出来れば1期から視聴することをオススメします。
また、GGOのスピンオフ作品には2018年に制作された「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」が全12話あります。こちらでは主人公がP90(プロジェクト ナインティー)を愛銃として使用します。東京マルイからコラボモデルが発売された過去もありますが転売の餌食となったようです。
FPSやアニメでは人気の銃で登場作品を挙げるときりがありません。wikiのリンクを用意しましたので気になる方は参考にしてみてください。
エアソフトガンに触れた余談として、サバイバルゲーム(トイガンで行う模擬戦)を題材としたアニメには『さばげぶっ!』や『ステラ女学院高等科C3部』などがあります。
SAOに関連する作品は膨大なため以下にまとめました
- 第1期『ソードアート・オンライン』全25話(2012年製作)
- 特別編『ソードアート・オンライン Extra Edition』約100分(2013年製作)
- 第2期『ソードアート・オンラインII』全24話+総集編1話(2014年製作)
- 第3期1~2クール『ソードアート・オンライン アリシゼーション』全24話+総集編1話(2018年製作)
- 第3期3~4クール『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』全23話+特別番組1話+総集編1話(2019年製作)
- 映画『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』119分(2017年製作)
- 映画『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』97分(2021年製作)
- 映画『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』100分(2022年製作)
視聴する際の参考になれば幸いです。
描かれる時系列はバラバラですが、公開順にみても問題ありません。
以下、2期の公式PVです
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もしもVR・ネトゲ系アニメに興味がありましたら以下も併せてご覧ください
甲鉄城のカバネリ
提供元:amazon
作品情報
■甲鉄城のカバネリ(こうてつじょうのカバネリ / Kabaneri of the Iron Fortress)
■2016年製作
■全12話(1話約23分)+劇場版(約68分)
あらすじ
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。
参照:dアニメストアより引用
物語は蒸気機関が発達したパラレルワールドを舞台にした感染パニック系のダーク・ファンタジー作品です。
本作は銃をテーマにしているわけではないのですが、登場人物のひとりが行うガンアクションは疾走感と迫力があります。特に澤野弘之氏の音楽を起用したスタイリッシュな戦闘シーンは見ごたえがあります。
そんな素晴らしい映像はアニメ版「進撃の巨人」を手がけたWIT STUDIOが製作したため、本編の随所にそれらの片鱗が垣間見えます。それは、監督の荒木哲郎氏も進撃作者である諫山創氏と一緒に仕事をしたことで影響を受けたと語っております。
また、2019年には劇場版『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』が公開されました。
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ライフル・イズ・ビューティフル
提供元:amazon
作品情報
■ライフル・イズ・ビューティフル
■2019年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
距離10m、直径1mm、弾数60発、競技時間45分硬いジャケットを身にまとい、見た目よりもずっと気力を振り絞る過酷な勝負の世界──ビームライフル競技。……のはずが、誰もわかってくれないのが知名度の低いスポーツのつらいところ。でも私、世界を目指してます!
参照:dアニメストアより引用
ビームライフルによる射撃競技を題材とした部活動系の作品です。
予めお伝えしますとカッコいいガンアクションは皆無ですので今回の趣旨からは外れるのですが、個人的に気に入っている銃アニメということでご紹介させていただきました。
内容は射撃競技を主軸としながらもシリアスな緊張感は意図的に排除されており、女の子同士の日常百合アニメに射撃要素が加わったものになります。逆に言えばゆるく気軽に視聴したいのであれば最適な作品です。
特筆すべきは主人公「小倉ひかり」の個性です。
まず目を引くウサギを連想させる巨大なリボンは作中でも度々いじられるほどです。本人はこの特徴を使った一発芸を有する他、リボンが本体説などいくつかの爪痕を残しました。
また、設定として「着やせする隠れロリ巨乳」という特性を持っているのですが着やせという域から完全に逸脱しており、Tシャツを着た瞬間にバストが消滅する様子はさながら消失マジックか某四次元ポケットに匹敵するミステリーです。この個性だけで後世に残せる作品と思いました。
本編は1話のみ5分枠アニメかと錯覚するほど4コマ漫画をそのまま映像化したような展開に視聴を断念しようか考えたのですが、その後のエピソードではしっかりと30分枠として再構築されていたので視聴を継続することにしました。余談にはなりますが、第9話にて登場人物が得点を言い間違えているシーンがあります。声優さんのミスか台本のミスか作画のミスかは不明ですが気になった場合はミスであることを思い出してください。ちなみに製品版では修正されているようです。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/03時点)。
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BLACK LAGOON
©2006,2010 広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)
■2006年製作
■全12話(1話約23分)
あらすじ
刊サンデーGX(小学館)連載の大人気コミック原作の極上ハードボイルド・アクション!運び屋「ラグーン商会」が、紺碧の南海を駆け抜ける!商社マンの岡島緑郎は東南アジアへ出張中に海賊まがいの運び屋「ラグーン商会」に誘拐された。しかし、自分の会社に見捨てられた岡島は“ロック”として「ラグーン商会」の一員となる。
参照:dアニメストアより引用
このジャンルではもっとも名前が挙がる作品です。
ヒロイン「レヴィ」が愛用する銃「ソード・カトラス」は玩具として多く商品化されている背景から本作を知らないユーザーもタイトルだけは知っているという方も少なくないと思います。
内容は架空の犯罪都市ロアナプラを舞台にした闘争劇で、銃声の聞こえない回はないのではないかというほど銃撃戦が見られます。
戦闘シーンはスタイリッシュでカッコいいですが現実離れした身体能力を有していたり、銃のメンテナンスをしている様子が見られなかったりリアリティには少々欠けます。また、ハードボイルド系として語られることが多い本作ですが、タバコやギャングといった視覚的な要素に頼っている節が見られました。
以下、シリーズ一覧です
- 第1期『BLACK LAGOON』全12話(2006年製作)
- 第2期『BLACK LAGOON The Second Barrage』全12話(2006年製作)
- 第3期『BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail』全5話(2010年製作)
3期はOVAで展開されました。
余談ですが原作においても完結しておりません(2022時点)。
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Hellsing Ultimate OVA Series
提供元:amazon
作品情報
■Hellsing OVA(ヘルシング オーブイエー)
■2006年~2012年制作
■全10話(1話約42分~67分)
あらすじ
英国を異教徒から守る王立国教騎士団、通称HELLSING機関。そこには人間の主に飼われた吸血鬼がいた。巨大な2丁拳銃を操る正真正銘の化け物の名はアーカード。そして究極の化け物に挑む究極のウォーモンガー、ナチスの亡霊、少佐。戦場と化した英国を舞台に究極至極の戦いが幕を開ける
参照:dアニメストアより引用
人とバケモノとの闘いを描いたダークファンタジー作品です。
あらすじにも見られるように主人公は大型の2丁拳銃を使用します。
舞台背景だけを見ると現実味に欠けるように思われますが登場人物たちの心理描写は妙にリアリティがあり魂が感じられます。彼らが死に直面した際の生き様も物語に深み与えており、そういった根源的なものに目を向けると前述したブラックラグーンよりもずっとハードボイルドです。
補足しなければいけないのは本作にはテレビ版とOVA版が存在し、両者は同じタイトルではありますが中身がまったくの別物であるということです。
テレビでは諸事情からほぼオリジナルストーリーで構成されているのに対しOVAでは原作に沿う形で制作されました。シナリオだけでなく映像面においてもOVA版をオススメします。
品質を重視したOVAシリーズは映画並みの完成度です。
作画、音楽、演出など総合的に見ても高く評価できる他、聞く者を引き付けるセリフは名言だらけです。
ネタバレを控えるとこれ以上は話せませんが、ナチスの亡霊との戦いは全編を通して最高でした。
ひとつだけ気になったのは序盤は若干の駆け足感が強く、まるでダイジェスト映像を見せられている気持ちになりました。尺など大人の事情があったのだと推察しますがそこだけが欠点です。ただ、本作の根幹であるメインストーリーはそのようなことがなくしっかりと映像化されていますのでご安心ください
幼女戦記
提供元:amazon
作品情報
■幼女戦記(ようじょせんき 英:The Saga of Tanya the Evil)
■2017年製作
■全13話+劇場版(1話約24分)
あらすじ
統一暦1923年6月。金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は何事もなく無事に終わるはずだった。しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
参照:dアニメストアより引用
魔法が存在する世界の物語です。
使用する武器は架空のものですが実在する銃をモチーフにしています。
プロローグは「死んで転生」と王道ではありますが、”意味もなくトラックに轢かれて”などという安直なものではなく根拠あるストーリーです。それはその後の展開にも生かされこれだけでも他とは抜きん出ていると判断できました。
世間での評価も高く2019年には『劇場版 幼女戦記』が公開された他、2021年には閑話『砂漠のパスタ大作戦』が放送。また、第2期『幼女戦記II』の製作が決定しています。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023年1月時点)。
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本作のような異世界ものに興味がありましたら以下も併せてご覧ください
コヨーテ ラグタイムショー
提供元:amazon
作品情報
■コヨーテ ラグタイムショー
■2006年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
海賊王と呼ばれた男「ブルース」が残した遺産、100億宇宙ドルの眠る惑星「グレイスランド」。そこでは戦争が末期を迎えており、事態を収拾すべく統合政府は惑星爆破を宣言した。アウトローだが気概のある海賊、通称「コヨーテ」達と、ブルースの遺産を託された少女フランカはブルースの遺産の回収に向かうが、マルチアーノ率いる殺し屋集団が「コヨーテ」達を執拗に付け狙う。
参照:dアニメストアより引用
ニッチな作品ではありますが銃を扱ったアニメとしては外せません。
宇宙進出した舞台や一攫千金を狙うアドベンチャーというテーマからは「カウボーイビバップ」に近いものを感じました。
本作においての世論は「1話だけ面白い」という評価が非常に多いです。同感ですが決してつまらないというわけではなく1話の演出が秀逸すぎたのだと思います。個人的には好きな作品ですが、もう少し後半でも盛り上がる展開があれば名作になっていたかもしれません。
そんな1話ですがamazonで無料で視聴できます(2023/02時点)。
カウボーイビバップ
提供元:amazon
作品情報
■カウボーイビバップ
■1998年製作
■全26話(1話約25分)+劇場版
あらすじ
ワープゲートで各惑星が結ばれた2071年の太陽系。賞金稼ぎのスパイクとジェット、謎の女フェイ、天才ハッカー少女のエド、人間並みの知能を持つデータ犬アインの4人と1匹が、運命のいたずらから奇妙な共同生活を送ることになる。先の見えない賞金稼ぎを続けながら、彼らはなにを追い求めるのか?
参照:dアニメストアより引用
近未来の太陽系を舞台としたSFガンアクション作品です。
賞金稼ぎのスパイクとその相棒のジェットたちが繰り広げる活躍を描いています。SFと西部劇を融合させた独創的な世界観が徐々に評価されていきました。音楽も非常に印象的で、ジャズやブルースを中心に様々なジャンルの音楽が劇中で使用されています。
基本は一話完結型のオムニバス形式なのですが話数によってテイストが異なり、ドタバタコメディからサスペンスなど振り幅が大きいです。物語の本筋ともいえる登場人物たちの過去はハードボイルドタッチで描かれており、深みのあるストーリー展開も見どころの一つです。90年代の作品ではありますが作中にはドローンによる配達やVRゴーグルなどが登場し、世界観の作り込みに驚かされました。また、ストーリーのほとんどは宇宙を飛び回っているためあまり目立ちませんが、地球は荒廃しておりディストピア要素も含みます。
全26話の割合的にはサブストーリー6割、メインストーリー4割といったところです。
TV放送終了後には劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』(約120分)が公開されました。
時系列はTVシリーズ第22話と23話の間に位置します。一般的にはTV版26話→劇場版の順で視聴するかと思いますが、時系列順である22話→劇場版→23話以降の方がストーリー的には楽しめるかもしれません。断言できないのは映画の作画レベルが高いため映画の次にTV版を視聴すると劣って見えてしまう為です。
総じて作品の質は高く、戦闘シーンを始めとするガンアクションやカメラアングル、BGMや演出面でのセンスはとても良かったです。欠点としては1話完結の弊害として次回への繋ぎの部分はぶつ切り状態なのが気になりました。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/02時点)。
CANAAN
提供元:amazon
作品情報
■CANAAN(カナン)
■2009年製作
■全13話(1話約24分)
あらすじ
渋谷を襲ったウーアウイルス・テロから2年。 被害者の一人である大沢マリアは、「ヘヴン出版」の新人カメラマンとして古参のライター御法川実と共に上海を訪れる。 そこでマリアは犯罪組織「蛇」をめぐる紛争に巻き込まれ、「鉄の闘争代行人」の異名を持つ友人カナンと再会し助けられる。
参照:Wikipedia
上海を舞台に、致死率100%のウイルスに隠された陰謀に翻弄される人たちの悲喜劇です。
題材は荒唐無稽ではありますが銃をメンテナンスする描写を取り入れるなどリアリティーに配慮する演出も見られます。戦闘シーンのセンスも良くかっこよかったです。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/02時点)。
少し脱線してしまいますが、
ここでは度々銃のメンテナンス描写にしつこく着目してまいりました。これには理由があり、あまり銃に関心のない方には意外かもしれませんが銃というのは実際には繊細な代物です。弾丸さえ込めれば無尽蔵にバンバン撃てるというわけではなくたった1発でも発火させれば不純物や残留物が発生し、サビの原因にもなります。
メンテナンス不足はジャムを引き起こし、交戦中に起きればそれは死活問題です。そのような観点から銃をテーマに扱った作品であれば軽視してほしくないと考えております
おわりに
出典:『Fate/Zero』© Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC
以上になりますがひとつでも新しい発見を提供できたのなら幸いです。
ガンアクションはカッコいいですよね。そして銃の形状はどうしてこんなにも美しいのでしょうか。
銃は人殺しの道具です。
極論を言えばエンターテインメントとして扱うことは不謹慎なのかもしれません。ですが、漫画やアニメといった娯楽で楽しむのであれば、それは逆説的に平和であると言えるのではないかと思います。
迷ったタイトルには『D.Gray-man』、『ソウルイーター』がありました。
主役ではありませんが登場人物であるクロス・マリアンやデス・ザ・キッドは拳銃の使い手です。興味がある方は参考にしてみてください。
少しマイナーな作品としてはビィートレイン株式会社が製作した『ノワール(2001年)』、『MADLAX(2004年)』、『エル・カザド(2007年)』が挙げられます。これらは美少女ガンアクション三部作と称されてはいますが、人を選ぶためここでは補足程度としました。
このほか、世間では2022年に制作された『アキバ冥途戦争』を絶賛する声も聞かれますがあえてラインナップから除外しました。何を伝えたいのかよくわからず、心に響かなかったので難しいと思ってしまいました。
以前に特集したゾンビ作品で取り上げた『学園黙示録ハイスクールオブザデッド』も銃が登場します、良ければ併せてご覧ください
それではここまでお付き合いいただきありがとうございました
新作アニメ『ヴァージン・パンク』シリーズ第1弾 2025年初夏公開
©梅津泰臣,シャフト/アニプレックス
詳細はまだ公開されておりませんが、『A KITE』(1998年)や『MEZZO FORTE』(2000年)など人気作品を世に送り出した梅津泰臣監督の新作です。
PVの時点でかっこいいガンアクションに期待が高まります。
また、”シリーズ”と記載されているので今作以外の展開にも注目です。
最新情報を確認できる公式Twitter(X)はこちら
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