今回は2020年にKOTOBUKIYA様より再販された美少女プラモデル、『DG-001LN ウサギア』を素組みでご紹介します。
元々は2015年12月に発売された同商品の再生産品になりますが、肌色パーツのみつや消し仕様にリニューアルされています。税抜き価格は当時と変わらず4,500円となっています。
同シリーズからは過去20種以上のプラモデルが商品化されましたがその最後のナンバリングがこちらになります
2015-2020 kotobukiya 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.
一撃殺虫!!ホイホイさん LEGACY DG-001LN ウサギア
箱サイズは高さが30cm以上あり厚さもあるため1/144スケールのガンプラに慣れ親しんだユーザーからすると大きい印象を受けます。イラスト背景にはまだ商品化されていない「イヌギア」と「クマギア」が写っています。
製品情報
作品 一撃殺虫!!ホイホイさん
価格 税込み4,950円(2015年当時は税8%だったため税込み4,860円)
発売日 2020年07月
スケール 1/1スケール
製品サイズ 全高/約135mm
パーツ数 51~200
材質 PS・PE・ABS
原型制作 清水 康智、糸山 雄大
対象年齢 15歳以上
©KUNIHIKO TANAKA 2020
『一撃殺虫!! ホイホイさんLEGACY』シリーズに新たな刺客”ディアギア”シリーズ「DG-001LN ウサギア」がプラモデルで登場!
発売中の「M.S.Gウェポンユニット」などと連動した“ホイホイさんシリーズ”用拡張グリップパーツが2種付属し、3mm径穴の空いたパーツであれば自由に接続が可能!
フレームアームズ・ガールの様に武装を拡張する遊びが可能です。各種パーツを持たせることにより、作品の面白さであるカスタマイズがさらに楽しめます。公式サイトより引用
塗装する場合の参考にご活用ください
各ランナーの材質については上記をご参照ください。注意書きにもあるようにABSへの塗装はあらかじめ学んでおく必要があります。
本キットには「部品注文カード」も同封されていますが、”コピー使用不可”との記述がありましたので当サイトへの記載は省略させていただきました。
セット内容
- 本体×1
- 目線変更パーツ×3(右向き、正面向き、左向き)
- 手首パーツ4種(剣持ち手(左右)、銃持ち手(左右)、握り手(左右)、平手(左右))
- 拡張グリップパーツ2種類、各×2(ホイホイさんシリーズ用)
- 武装「ネック・イーター」×2
- 武装「インパクト・ナイフ」展開用パーツ×6
- 背部USBコネクタ用アタッチメント×1
- 水転写デカール×1
手首にはポリキャップのボールジョイントが採用されているのですが、すべての手首分あるので交換時の差し替えは比較的スムーズに行えます。
手の甲にジョイント穴がありますが、こちらは残念ながら3mm軸ではありません。
※今回は塗装やデカールを使用しない素組みでレビューしています。
デカールはシールではなく水転写タイプです。
瞳や眉も用意されていますがセット内容のフェイスパーツには既にそれらが塗装されているため表情を自作しない限りは使わずに済みます。再販品なのでデカールは2015年表記のままになっています。
貼り方については上記をご参照ください。画像は拡大表示できますので必要に応じてご活用ください
各部紹介
実際に組み立てた第一印象としては成型色での色分けが優秀なキットです。
上記は無塗装の素組みですが作中のイメージに近いレベルにまで仕上がっています。特にウサ耳のみで3色構成には強いこだわりを感じます。
写真では伝わりにくいかもしれませんがホワイトボディにはパール系の素材が使われそのままの色を生かしたいほどに綺麗です。また、ヘアパーツなどに使われる薄いパープルはクリアパーツとまでは行かずとも透明感のある質感です。
そして再販版のみ、フェイスパーツを始めとする肌色部分がつや消し仕様に変更されています。これにより素組みのままでも顔の光沢が改善されています。メカニックなサイバー調のプロテクターを生かすため、つや消しは肌のみに留められています。
ミミの根本には上下に動く軸が仕込まれているので前へ折りたたむことが出来ます。さらに付け根はボールジョイントなので思い通りの表情を与えることが出来ます。
また、サイズは仕様表記では約135mmとありますがこれはウサ耳を含めない場合です。耳を立たせた場合は150mmほどにも及びます。
上記は見やすくするためスカート部分を外した状態です。
膝関節は曲げた時にのみガンメタリックが露出する構造になっており、組み立てた時にちょっとした感動を得られます。
股関節はボールジョイントで接続されています。キャタピラー形状の足首にもボールジョイントが仕込まれていますが、デザインの都合で可動域は狭いです。
後ろ姿の色分けも省略されることなく再現されています。
キャタピラー形状の足首についてですが、実は内部で前輪と後輪に分かれています。前輪にあたる部分は外観しか再現されていないため駆動しませんが、後輪には二輪車のように回るギミックがあります。
また、背中のUSBコネクタにもギミックが仕込まれています(後述)。
背部USBコネクタは差し替えにて開閉が可能です。実際にUSBポートが組み込まれているわけではなく作中の設定です。プラモデル版においては、ポートを開くことで3mm軸のアタッチメントを装着することが可能になります。この軸を使用する事で3mm規格のカスタムウェポンを装着したり、スタンド差し込み固定することで動きの大きなポージング遊びなどに活用できます。
腕部、つま先に仕込まれた「インパクト・ナイフ」はパーツの差し替えで再現可能になっています。写真では左側のみ展開していますが、両手、両足を同時に展開できる量が付属しています。
ナイフ露出状態のキックモーション。
ホイホイさんに比べ殺傷能力の高さがうかがえる装備です。
※使用しているスタンドは別売りです
ウサギアのメインウェポンとして「ネック・イーター(NECK EATER)」が二本付属します。持ち手部分は「グリップ型バッテリー」という設定のようです。
ハサミのような開閉ギミックは特に差し替えなどせず可動します。歯車で左右の刃が連動するとかっこよかったのですが、そのような機構はありませんでした。
捕縛した相手の首を刈り取ることに特化したハサミ形状の刃は、先端が円形にカットされています。その異様な形状と機能は、漫画「BLEACH」の侘助を彷彿とさせます。
発色のいいオレンジ色の武器は、ウサギモチーフということもあり一見するとニンジンのような可愛らしい印象を受けますがなかなかに恐ろしい設定です。
まとめ 再販版 DG-001LN ウサギア[USA-GEAR]
いかがでしたでしょうか?
手のひらサイズの可動ロボットはロマンがあってとても好きなジャンルです。プラモデルは実際に動くわけではありませんが、作中の実物大なのでディスプレイする分には作品の世界観に浸れるいいアイテムです。
今回は素組みでのレビューでしたが、カスタマイズを売りにしているシリーズですので他のキットと組み合わせて自分だけの機体を作り上げるのも醍醐味です。
M.S.G モデリングサポートグッズは無数に種類があるのでここでのご紹介は割愛させていただきます、ご了承ください
欠点について
注意点も含め以下に3つ挙げます
- フェイスパーツの少なさ
ひとつ目は表情が一種のみという点です。視線は3種類付属しますが、その上を覆うフェイスは一種のみのため表情のバリエーションは少ないです。加えて、これまでに発売されているホイホイさんシリーズとはフェイスパーツの互換性がないため他の商品と組み合わせても改善できないのは痛手です。 - 接着剤の必要性
ふたつ目は注意点とも言えます。基本的にはスナップフィットモデルで接着剤は不要ですが、局所的には接着剤で完全に固定してしまった方がいい部分も見受けられました。 - 最後にこれは個体差かもしれませんが、上半身と下半身を繋ぐジョイント部分のみ若干保持力が弱いように感じられました。目につかない部分ですので改善する難易度はそれほど高くないでしょう。
ここからは余談ですが、
実は本編の連載中断のため実際に登場するエピソードは存在せず、ウサギアが活躍する姿は現状では見られません。製作側の諸事情により単行本の発売までこぎつけなかったようです。
私は2019年に発売された一撃殺虫!! ホイホイさん NEW EDITIONを所持しておりますがやはり登場していませんでした。
そんな背景もあり大手コトブキヤ様の商品でありながらニッチな部類のプラモデルといえます。同シリーズからは過去に20種近いプラモデルが発売されていたため、今後も不定期にご紹介する予定ですのでよろしければまたお越しいただければと思います。そんな中で最後に商品化されたのが今回の「ウサギア」です。
レビューは以上になります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。もしも記述に誤りがあればコメントにてご指摘くださると助かります
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