本日は2009年にKOTOBUKIYA様から発売された美少女プラモデル、『ホイホイさん』をご紹介します。
原作は害虫駆除(G)を目的とした小型ロボットが活躍する漫画で、コミックス同梱DVDとして10分のアニメ作品も存在します。単行本は一巻のみにもかかわらず多くのグッズが存在する人気のコンテンツです。
作中では様々なタイプの小型ロボットが登場しますが、こちらの型が本作の主役機となっています。
2009-2020 kotobukiya 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.
ホイホイさん コトブキヤ 1/1スケール プラモデル
旧パッケージでは縦にイラストが描かれています。2020年に再販された『NEW EDITION』ではイラストではなくサンプル写真が採用されていますので新旧の違いを判断することが出来ます。
製品情報
作品 一撃殺虫!!ホイホイさん
価格 税込み3,150円
発売日 2009年09月
スケール 1/1スケール
製品サイズ 全高/約115mm
パーツ数 201~400
材質 PS・PE・ABS
原型制作 御園 翁人、青木将利
対象年齢 15歳以上
田中久仁彦先生完全監修!! 脅威の1/1スケール!!(全長11.5cm)
現在、電撃黒マ王(季刊/3、6、9、12月発売)にて大好評連載中『一撃殺虫!! ホイホイさん LEGACY』より、ゼンテックス・マーズ製薬の代表機、ホイホイさんがプラキットにて商品化致します(C)田中久仁彦/アスキー・メディアワークス
各ランナーについては上記参照です。プラスチックの素材も表記されているので必要に応じてご活用ください。
文字のフォントが可愛らしいですね。すべてのページがこの表記なので説明書に癒されながら組み立てられます。
以下、カラーガイドです。必要に応じてご活用ください
タップまたはクリックで拡大表示が可能です
セット内容
- 本体
- 目線変更パーツ3種(右向き、正面向き、左向き)
- 手首パーツ2種(握り手(左右)、持ち手(左右))
- 頭部アクセサリー型ピンジャック
- ハンドガン
- ほうき
- 十六夜(カタナ)いざよい
- アホ毛(予備パーツ)
- デカール
破損リスクを考慮され「アホ毛」はデフォルトで2本付属します。
目の向きは上記のような方法が採用されてます。瞳が印刷された下地を、フェイスパーツがカバーのように覆います。実は原作コミックと同様の設定です。作中は現実味のある設定が多く、表情は固定で事前に組み替えることでしか変わらなかったり、デフォルトでは発声器官を持たず別売りのスピーカーを装着することで音声パターンを再生可能になったりするなどしています。
眉毛、まつ毛、型番のデカールが用意されていますが、該当パーツはいずれも最初からプリント済みです。よほどこだわりがない限り使用することはありません。
ちなみにデカールは水転写タイプです。貼り方は上記を参考にしてください。
コピー使用可と記述されていましたので添付しますが10年以上前のものなので現在も有効かどうかはわかりません、あくまで当時の資料としてご参照ください。
各部紹介
原作の主役機です。
写真では伝わりにくいですが口元にはモールドが彫られています。ここは茶色やオレンジ系のスミ入れをすると良くなりそうです。
パーツはすべて光沢があるので肌色部分はつや消しスプレーを吹くだけでも印象が良くなると思います。
瞳や眉、エプロンのロゴなどは最初からプリント済みです。ちなみにロゴに印刷されている「ID-3(インターセプタードールの略)」とは型番を表しており、3番目のモデルを指しています。漫画ではこのID-3が普及している時間軸から始まります。
可動域に関して、
首はヘアスタイルの都合で少し制限されますが後ろ髪にもボールジョイントが仕込まれているので企業努力は感じられます。アホ毛の付け根もボール軸なので左右お好みの方向へ向けられます。手足の可動も体型の割にはよく動きますが、唯一足首は看過できないほどに動きません。軸はしっかりと用意されているのですが特に上下へはほぼ動きません。
また、関節によっては非常に固く動かしにくいためスポンジやすりなどで微調整する必要性も考えられます。ただゆるいよりは全然歓迎できるでしょう。関節にポリキャップ(PC)が使われているのは手首と後ろ髪の付け根のみで、他はスチロール樹脂(PS)です。
基本的には接着剤を使用せずに組み立てられるスナップフィットモデルではあるのですが、特にヘアパーツはポージングや表情を差し替える際にバラバラになりやすいので差し替えに支障がない範囲で接着することを推奨します。
また、靴のリボンなども局所的に外れやすいので塗装などを行う予定がなければ接着剤で固定してしまう方が無難です。
視線は差し替えパーツで替えられますが表情は固定です。ただ、別売りの商品から流用することは出来ます。口腔内は真っ白になってしまいますがパーツが分割されているので塗装することは容易です。
上記のフェイスパーツは「〜重戦闘Ver.〜 NEW EDITION」から流用しました。
同じく重戦闘Ver.に付属する「おさげ髪」を換装することでヘアアレンジが可能です。ヘアカラーは肉眼で見る限りは同一に思います。ちなみに髪留めは別パーツなので容易にお好みのカラーに塗装し直すことが出来ます。
頭部アクセサリーは同じ金型ですが、髪型の都合でヘアバンド部分のみ造形が少々異なります。
ピン部分は成型色のままなので金属系の塗装をすると見栄えが良くなります。ただ、装着すると見えなくなる部分なので省略しても影響は少ないでしょう。
ちなみに重戦闘Ver.はまだ当サイトでご紹介していないため、日を改めてレビューしたいと思います。
自立可能ですが重心が若干後ろに寄っているのでそのままでは倒れやすいです。靴の内部には空洞があるのでウエイトを仕込むことで改善できるでしょう。
髪型は特に独特な構造です。
前述したようにはめ込むだけで固定するのは非常に困難なため接着剤を推奨します。
頭部アクセサリーの根本はボールジョイントなのである程度の可動域があります。
基本的にロングヘアに隠れて見えませんが背中にはUSBポートが再現されています。
原作ではPCに接続しソフトのインストールやシステム設定を行っていた他、バッテリーパックなどのオプション装着に用いてます。
プラモデル版では「ウサギア」などに付属するアタッチメントと互換性があるので無加工で背中に3mm穴を設けることが可能です。それによりスタンドを併用したり、3mm規格のパーツを換装したり出来ます。ただ髪型の関係で活用するには工夫が必要でしょう。
単行本の表紙にも描かれている主力兵器です。2004年に制作された約10分のアニメ映像でも活躍しています。
プラモデル版ではグレー系の単色です。
※写真は「目線右向き」を使用
パッケージイラストでも握っているカタナです。こちらは単色では物足りなさが感じられ塗装推奨ですが、1パーツ構成なのでマスキングが求められます。
ちなみに十六夜は(いざよい)と読みます。創作で見かける機会の多い人気の日本語ですね。
※写真は「目線左向き」を使用
特に固有の名称はなく「ほうき」です(英:BROOM)。武装ではなく機能も現実のそれと同じものです。毛の部分もプラスチック製です。
追記:2022/05/27 改造例
撮影に使用した壁や床に至るまですべて自作してみました。
ホイホイさん本体にも塗装とトップコートを施し、見た目の改善を試みましたがいかがでしたでしょうか。
少しでも原作の雰囲気を表現出来ていたら幸いです
まとめ KOTOBUKIYA 1/1 ホイホイさん
MARS / XENTEX-MARS ID-3 HOIHOI-SAN
いかがでしたでしょうか?
商品化されているホイホイさんには様々なカラーバリエーションがありますがやはりベーシックなこちらのカラーリングがしっくり来ます。
今回はレビューのために素組み状態をお伝えしましたが、簡単な塗装や合わせ目消しなどを後日行う予定です。先ほどにもお伝えしましたがパーツが外れやすい部位も多く、パーツ数は控えめながら少々玄人向けのキットに感じられました。
補足ですが同商品は2012年に再生産され、さらに2020年にはリニューアル版「ホイホイさん NEW EDITION」(定価5,280円)が登場しました。
リニューアル版では肌と衣服パーツを梨地加工(なしぢかこう)によるつや消し仕様に改善され、加えて本来は別売りだった「専用クレイドル(ホイホイさん用充電器型スタンド)」(定価1,320円)が付属。それに伴い素足パーツも同梱されてます。価格は上がっていますが今から購入するのであればリニューアル版がおすすめです。
欠点
欠点および注意点は主に3つ挙げられます。
- まずは接着剤が推奨される点です。これ自体は問題ではないのですが、接着剤不要のスナップフィットモデルが主流となった昨今では、これをわずらわしく思うユーザーが一定数いると思われるので挙げさせていただきました。
- 二つ目に重心です。先ほども軽く触れましたが重心が若干、後ろに偏っているため直立させた場合は倒れやすいです。可動プラモデルですので上体を前へ傾けることで対処は出来ますが、可愛らしい顔がうつむいてしまうのはやはり残念な点です。
- 最後は経年劣化が原因だと考えられますが一部ランナーの変色が挙げられます。幸いにもほとんどが死角になるパーツでしたが変色は一目でわかるレベルですので欠点として含みました。
これらはどれも塗装などの加工を施すことでクリア可能な項目です。
重心の件も、ブーツのつま先内部には空洞があるので重りを仕込むことで改善は可能と思われます。これらの観点などから総合的に見て「玄人向け」という判断に至りました。
それでも1/1スケールのプラモデルは市場を見ても限られており、ダンボール戦機やFAガールなどこのジャンルが好きな方には非常におすすめ出来るアイテムでした。
レビューは以上になります、
完成日は未定ですが改造を終えましたらビフォーアフターと制作過程をこのページに追記したいと考えています。また、少々古いシリーズですが私の部屋で積みプラとなっているペストXさんなども今後ご紹介する予定ですのでまたお越しいただければと思います。
それではここまでお付き合いいただきありがとうございました
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最近ホイホイさんの魅力を知った自分にとってありがたい記事です。
ありがとうございます!
コメントありがとうございます、お気に召したのなら何よりです