本日は2023年1月にBANDAI SPIRITS様から発売された『プラノサウルス』シリーズより「ティラノサウルス」をご紹介します。
“プラノサウルス”は2023年1月から順次発売される新シリーズです。
特徴としては骨格と外皮の二重構造が楽しめる恐竜のプラモデルキットです。
その第1弾となるのが今回のティラノサウルスと別売りのトリケラトプスになります。恐竜のシンボルとも言える有名な2体が初陣を担うのは納得の解釈です
2023 BANDAI non scale construction kit,Unboxing and Review.
プラノサウルス ティラノサウルス
製品情報
作品 プラノサウルス ティラノサウルス
価格 1,430円(税10%込)
発売日 2023年01月21日
スケール non
サイズ 全長約22cm
材質 PS(ポリスチレン樹脂)
メーカー BANDAI
対象年齢 6才以上
(C)BANDAI SPIRITS
恐竜の骨格・外皮をひとつひとつ確かめながら自分で組み立て、自分の手で恐竜を“知りつくす”ブランド『プラノサウルス』から、最強のハンター「ティラノサウルス」が登場!
公式サイトより引用
パーツリストや各ランナーの材質は上記でご確認できます。
ランナーは”タッチゲート方式”が採用されています。ニッパーなどを使わずとも素手でパチパチと押し出すことが出来ます。
画像をブラウザ上で見にくい場合はいったん保存していただき、いつもご使用のソフトでご覧いただければと思います
材質は紙とは少し違うマーキングシールです。
台座の名札として使用する①と②は選択式です。英語表記かカタカナ表記を選べます
説明書にも一工夫されていました。
片面がフルカラーの説明書にはティラノサウルスに関する最新の学説がいくつか紹介されています。可愛らしいイラストで解説されているので子供も楽しみながら学べるように考慮されています。
しかし恐竜の学説はめまぐるしく変わります。
私が最後に見聞きした情報では”走れず足が遅かった”と認識していましたが上記では走っていたと語られています
※中身は著作権の都合でお見せ出来ません、ご了承ください
各部紹介
骨格状態の全体像です。
プラ材質はすべてPS(ポリスチレン樹脂)です。
全長が約22cmあります。付属の台座に固定することでディスプレイする際のポージングに困りません。
所々に可動軸が仕込まれています。
頭部下あごが開閉、首の両端にボールジョイント、前足の付け根にボールジョイント、後ろ足は付け根にボールジョイントと膝と足首にロール軸、尻尾は付け根にボールジョイントと中央にロール軸です。
手足の指など細かい部分は固定です。
アクションフィギュアのような大きな動きは難しいですが簡単なポーズであれば自由が利きます
頭蓋骨のアップです。
頭部の造りにはこだわりが感じられました。あまり簡素化せず、空洞の部分はしっかりと空洞にするなど再現度は高いです。
あえて欠点を述べるとすれば可動軸の都合と外皮パーツを取り付ける都合で本来とは違う形状になっている点ですが、これは製品の仕様上やむを得ないと思います
少し驚かされたのは肋骨の下にある”腹肋骨”が存在している点です。
T.レックスをモデルにした骨格玩具ではオミットされていたり、書籍によっては記載されていない部位です。私は恐竜に詳しくないのですが最新学説ではこの解釈ということでしょうか
上記は付属のステッカーを貼らない場合の外皮復元状態です。
色分けは骨格(歯)、皮膚2パターンの合計3種類の成型色で構成されてます。瞳はシール再現ですのでこのままでは少し物足りなさを感じます。
可動域は骨格状態と比べると大幅に狭まり、特に後ろ足は付け根以外は完全に固定されます。反対にあごの開閉、前足の可動にはほとんど影響がありません。
付属のステッカーを使用した状態です。
瞳に色がついたことで格段に見栄えが向上しました。尻尾の下部にある薄いラインもシールです。手足の爪を色分けするシールはありません
下あごには開閉ギミックがあります。
舌のピンク色はシールで再現となってます。ですがご覧の通りパッと見では気づかないほど良く出来ています。
頭部に関して特に秀逸なのは”歯”についてです。
これは骨格の歯がそのまま露出するように作られています。細かい設計と正確な成型技術でなければ出来ない芸当からはBANDAIらしさを感じます
さらに別途で選択式の羽毛外皮が付属します。
「恐竜には実は羽毛が生えていた」という話しは一度は聞いた事があるのではないでしょうか。そんな新説をしっかりと取り入れています。
骨格と外皮を再現したプラモデルが発売されると聞いた時にまず気になったのはこの点でした。
羽毛タイプか従来のタイプ、どちらで商品化するのか興味深かったのですがまさかどちらも取り入れるとは思いませんでした。
驚くべきはこのボリュームで現在発表されているラインナップ4種の中で定価がもっとも安いという点です。お得だと思いました。
※上記羽毛はシールでの色分けです
商品の特性を活かして標本模型のように飾ることも出来ます。
骨格と外皮の両方を楽しめます。
このディスプレイ方法だと視界に入る色が増えるので見栄えが良く気に入っています。
パズルのようなビジュアルからはメガハウス様から発売されている「ティラノサウルス復元パズル」を思い出しました。ただ精度的には圧倒的に今回のプラモデルの方が勝っていると思います
おわりに
正直な話をすれば価格や対象年齢から子供向け玩具と認識しておりました。ですが実際に手に取ってみると想像以上にクオリティは高かったです。
外皮や可動軸の都合で正確性に欠けるデザインも見られますが、これは商品のコンセプト的に仕方ないので欠点とは思っていません。税抜き1,300円ということを考慮すれば非常に良いアイテムではないでしょうか。
シリーズでもっとも安価でありながらも、外皮パーツが従来のタイプと羽毛タイプの2パターン付属するなどプレイバリューは高いです。
ここでは素組みでお送りましたが自分好みに塗装しても面白いプラモデルだと思います。
ちなみにこの”プラノサウルス”シリーズですが今回の他に3種が発表されています(後述)。
今後の新作ラインナップについて(2023/02時点)
出典:公式サイトより
- 「トリケラトプス」2023年01月21日発売。1,595円(税10%込)
- 「ステゴサウルス」2023年03月発売。1,650円(税10%込)
- 「モササウルス」2023年06月発売。1,870円(税10%込)
中でも特に注目しているのが6月予定のモササウルスです。
全長15メートル前後あったとされる巨大な肉食海棲爬虫類にはロマンがありますよね。私が好きになった20年前は今ほどメジャーではなかったのですが、2015年に公開された映画「ジュラシック・ワールド」がその知名度を押し上げたと思われます。
amazonではまだ定価での予約が可能です(2023年2月時点)。
自動で最安値となる「予約商品の価格保証」対象商品ですのでファンはとりあえず確保しておいて損はないでしょう。※出荷元、販売元が共にAmazon.co.jpの場合に限ります
既に予約済みですので無事に届きましたら再びレビューしたいと思います。
追記:レビューを完了しました(2023/06/28)
それではまた6月にお会いできるのを楽しみにしております、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
同じくBANDAIより2021年から発売されているプラパキットもレビューしてます
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