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《レビュー》海外製アクションフィギュア『SCLT-001 ヒマワリ』+日本語に通訳

本日は2023年9月に海外メーカー[大火鸟制造]様より発売されたアクションフィギュア、『SCLT-001 ヒマワリ』をご紹介します。中国語で記載された部分を通訳しましたので和訳をご希望の方は参考にしてみてください。

最大の特徴は下半身を構成するシリコン素材で、可動素体でありながら関節やジョイントが一切露出していません。これにより自然で美しいボディラインを実現しました。

発売元である大火鸟制造(ビッグファイヤーバードビルド)様が手掛ける本格的な美少女フィギュアとしては初となる商品です。その為どの程度のクオリティに仕上がっているかは未知数でしたが、既に一定の成果を挙げている[蝸之殼スタジオ]様が制作協力していることで注目しておりました。

2023 non scale action figure,Unboxing and Review.

サイエンスキャットレディーチーム 第一弾 SCLT-001 ヒマワリ[ビッグファイヤーバードビルド]

パッケージ正面のデザイン

あまり見られない仕様として外箱には縦に帯が巻かれています。正面デザインにはヒマワリらしき花のプリントだけですが、側面および裏面は情報量が多いです(画像と共に後述)。

 製品情報 

参考価格 15,950円(税込)
発売日  2023年3月予定 9月発売
スケール non
サイズ  全高約178mm(頭頂部まで)
素材   PVC・ABS・POM・ステンレス・シリコン
シリーズ サイエンスキャットレディーチーム
対象年齢 14歳以上
メーカー 大火鳥玩具
製造協力 蝸之殼スタジオ

素材ミキシングの集大成!可動フィギュアに重要な外観・造形・可動・耐久をしっかり追及!
サイエンスキャットレディーチームのヒマワリちゃん参上!

・シリコン採用で弾力のある柔らかいお尻には、ステンレス製の骨格と関節を内蔵。
・髪の毛にソフト素材を採用し、髪のラインをシャープに造形。
・メカ猫ミミカチューシャの耳部分は可動し、お好みの角度に調整可能。
・フル可動眼球ギミックによって、両目を自由に動かすことができ、フェイスパーツと組み合わせることで、豊かな表情が表現可能に。
・指と武器には蛍光塗料を使用しており、ブラックライトを当てると発光。
・しっぽは軟質素材でワイヤー内蔵により自由な表現が可能。
・「ギター握り手」を利用すれば「ハートポーズ」を再現する事も可能。
・初回生産限定購入特典としてイラストカードが付属します。

amiamiより引用

 

パッケージ側面および背面の仕様表記

記載内容をカンタンにですが解説します。

まずは上記画像左上(実際には外箱側面)にあたるQRコードですが、スクラッチ仕様になっておりコードをすべて露出させた状態で読み込むと正規品かどうかを確認できるようです。つまりコピー品対策ですね。

中央左上(実際には外箱背面)にはフェイスパーツが全4種、そして全ての表情は視線替え用ミニツールを使うことで目の角度を調節することが可能であると説明されています。また、表情4種に加えてヘアスタイルも2パターン付属していることが書かれています。

次にフェイスパーツ画像の下には『SCLT-001 ヒマワリ』にはシリコン素材が実装されていること、そして関節には合金フレームが使用されていることが書かれています。また、可動部の関節が完全に隠されることで完璧なおしりの再現に成功していることがアピールされています。

その下の白い枠の中には仕様などの商品スペックが書かれています。
内容は商品名、型番、材質、メーカーとその住所や電話番号、対象年齢、製造元などが記載されています。

最後に、一番下には注意事項などが記載されてます。

具体的には、

  • 「写真はサンプルであり実際の商品とは異なる場合がある」
  • 「3歳未満のお子様には近づけないように」
  • 「鋭利なパーツに注意」

など一般的な文言が書かれています。

 

セット内容

付属品一覧

  • フィギュア本体×1
  • フル可動眼球付きフェイスパーツ×4(微笑み・大笑い・舌だし・にっこり ※本体装着分含む)
  • 視線替え用ミニツール×2
  • 付け替えハンドパーツ×5セット(リラックス・持ち手・握り手・ピース・ギター握り手 ※本体装着分含む)
  • ギターセイバー「LSPターミネーター」
  • クリップスタンド台座セット×1
  • ≪初回生産限定購入特典≫
    ・イラストカード×1
    ・付け替え前髪パーツ×1

補足しますと画像番号⑨が視線替え用ミニツール、番号⑦、⑧がLSPターミネーターの本体と持ち手になります。また、番号②が初回特典とされる付け替え前髪パーツです。

付属品に関して欠点があるとすれば、もっとも破損リスクの高い手首ジョイントの予備がひとつもない点です。この点は個人的に恐さと厳しさを感じました。

 

ヘアスタイル通常版(写真左)、ヘアスタイル初回特典版(写真右)

各ヘアスタイルは上記の通りです。

どちらも全く違う表情を見せてくれるのでお好みで選択すると良いでしょう。
「初回特典」と書かれていますがいつまで付属するのか、逆に付属しないロットが生産されることはあるのかどうかは未確認です、ご了承ください。

よく見ると瞳がハートになっているのが可愛らしいですよね(撮影時に気づかず右目の瞳が傾いていますが、フェイス裏側から調整できますのでご安心ください)。

 

クリップスタンド台座

スタンドは無色クリアーのプラスチック製です。

機械的なデザインの台座に、大火鸟制造のロゴが印字されてます。後述する説明書にも記載されておりますが、支柱を差し込むジョイント穴は2か所あり必要に応じて使い分けることが出来ます。

 

イラストカード

初回特典とされるイラストカードは両面印刷となっておりデザインは上記の通りです(SAMPLEの文字は実際にはありません)。

未確認ですがイラストには複数のデザインがあるかもしれません。
日本の小売店(amiami)から購入した場合は違う(?)可能性があります。

 

アフターサービス保証カード

説明書の他には両面印刷のアフターサービスの用紙が入っています。

ご覧の通り中国国内向けのフォーマットですので日本からの発送で対応してくれるのかはわかりません。ちなみにこの書類の効力は商品を受け取ってから7日以内に一度だけのようですので手紙が届く前に有効期限が切れそうです。

 

説明書①

上段から通訳していきます。

まずは関節の扱い方についての注意事項が書かれています。
関節を動かすときはジョイント付近を掴んで動かすことが推奨されています。また、関節の向きに気を付けて無理な力を加えないようにしてください。

その右側には重要なことが書かれています。シリコン部分についての注意事項で、以下に箇条書きに通訳します。

  1. シリコン部分には色移りしやすい生地などを接触させないでください。
  2. シリコン部分の接合部を長時間曲げた状態にしないでください。
  3. 直射日光、湿気に注意してください。
  4. 表面のメンテナンスには少量のベビーパウダーを使用してください。

以上の4項目が書かれています。

 

その真下は眼球ギミック、ドールアイについての注意事項です。

眼球が固く固定されてしまっている場合は綿棒などを正面から押し当て、癒着を解消してくださいと書かれています。

他の部分は図解で伝わるかと思いますが、「武装の持ち手部分の接続は溝に合わせてください」や、「ハンドパーツ5種をお好みで交換してください」などと言ったことが書かれています。

 

説明書②

こちらのページは主に可動域の解説です。

左上の図解には、脚部を斜め前に上げる場合には直接斜め前に蹴り上げるよりは初めに真上に上げ、次に横に広げて角度を調整することを推奨しています。おそらく内部に組み込まれた合金フレームの構造上、こちらの方法の方が都合が良いのでしょう。

その右側は付属のスタンドの説明です。

フィギュア本体の固定はアームで腰を挟むこと、台座には二か所の穴があり必要に応じて選択できることが記載されてます。

最後はポージングについての注意事項です。

図解されている可動域はあくまで最大値であり、ここまで大きく動かすことは非推奨と書かれていますので誤解しないようにお気を付けください。

 

説明書③

説明書の最期のページです。

主に武器についての内容です。

武器の柄を握らせるにはまず先端のキャップを引き抜き、ハンドパーツAまたはBを差し込んでキャップを戻します。また、これらのパーツは小さいので安全な場所に保管し紛失に注意することが書かれています。

その右の図解では楽器モードの時に使用するハンドパーツをEまたはFに推奨しています。こちらをギター上部のくぼみに合わせてください。

下段に記載されている長文はパッケージ背面にも印字されていた仕様表記ですので割愛します。

右下のQRコードの接続先は中国版Twitter(X)として認知されている「微博(Weibo=ウェイボー)」の大火鸟制造アカウントが指定されています。余談ですが本家ツイッターが様変わりしてしまった今となっては、自国がSNSを運営している中国が少々羨ましく思えます

 

各部紹介

正面

初めて購入したメーカー様でしたが、塗装や色分けは綺麗に見えます。
フェイスパーツの精度も悪くないです。欲を言えば前髪はもう少しエッジが効いていると良かったです。

材質は主にPVCが使われているので柔軟性があります。
髪型などが折れて破損ということはほぼないと考えられます。逆に関節やドールアイ、スタンドにはプラスチック素材であるABSやPOMで構成されています。

ノンスケールですが身長は大きく全高約178mm、今回の監修を務めた蝸之殼スタジオ様から発売された『TAPIGAL ミルク・T(税込み定価8,250円)』が1/12スケールで全高150mmですので他の1/12スケールと合わせたい場合には不都合かもしれません。ただボリュームの満足度は高いです。

ちなみに蝸之殼スタジオ様のアクションフィギュアとの互換性はありません。首ジョイント、フェイスパーツの固定方法、ヘアスタイルに至るまで全く別の規格で製作されていました。

もっとも特筆すべきシリコン素体については大腿部から臀部、そして腹部までが含まれるためお腹も指で押すと生き物のような反発的な弾力を感じられます。残念ながら胸部についてはシリコン素材ではありません。

この時点で気になった点はふたつあります。

  1. 腰の装飾に変形のクセがついている。
  2. ハンドパーツの交換が固い

ひとつ目は写真からもお分かりいただけると思いますが、腰の装飾が左右非対称になってます。ここも軟質パーツですので、曲がった状態のまま梱包されて変形してしまっているのだと考えられます。

次に手首ジョイントの保持力なんですが、個体差かもしれませんが少々固いです。
武器を持たせてもポーズを強固に維持できるメリットはあるのですが、破損時の予備がひとつもないのでハンドパーツの交換が恐いですね。自己責任にはなりますがデフォルトでは固いのでハンドパーツに加工をした方が安全かもしれません

 

ネコミミについて

猫耳を模したヘッドフォンにはロール軸が内蔵されているので前後に表情をつけることが出来ます(写真では初回特典の前髪パーツを使用)。

 

下半身の可動域

地面におしりを密着させたような座り方が可能です。

昨今のアクションフィギュアや美少女プラモデルでは珍しくない性能ですが、ジョイントや関節が一切露出していないというのは珍しいです。これまで無かったわけではないのですが、素体商品だったりドール寄りのリアル仕様だったりする場合が大半ですのでこういったアニメ調のキャラクターモデルでは希少価値があります。

 

背面

後ろ姿では圧倒的に美しいヒップラインが目に入ります。

おしりから伸びた尻尾にはワイヤーが内蔵されているので自由に角度をつけられます。背中にはいっさいのジョイント穴が存在しない為、支柱を使用する場合は挟み込むしか方法がありません。写真ではスタンドを使用していますが直立であれば支えなしでの自立も可能です。

 

各部アップ①

皆様が一番気になっているであろうヒップにフォーカスしていきます。

 

各部アップ②

アクションフィギュアでありながら一切のジョイントが露出していません。この商品最大の売りではありますが、それにしても美しいヒップラインです。

見た目だけでなく触れた際の触覚も素晴らしいものでした。

メンテナンス方法のベビーパウダーで察している方もいると思いますが、サラサラした表面になっているので肌触りも良かったです。

 

各部アップ③

同じポージングですが反対側の角度から。

 

武装について①

こちらが固有武器であるギターセイバー「LSPターミネーター」です。

その名の通りギターを模したデザインです。スピーカーのような造形もいいですね。銀色に輝く弦の部分は表のみで、裏面にはありません。

 

武装について②

分割されていた柄の部分を装着すれば大剣としても使用できます。

ギターセイバーはプラ素材ですので非常に軽量でポージングでの使い勝手は非常に良かったです。関節が重さに負けるということはほぼないと思います。

 

ディスプレイ①

差し替えパーツも豊富なアクションフィギュアですので、表情やポージング次第では幅広いシチュエーションを演出できます。

どうでしょうか? 人形の域を超えた光景ですよね。

 

ディスプレイ②

下半身のアップです。

カメラ精度の問題で見えないのですが、肉眼では太ももの内側にうっすらとパーティングラインを確認しました。

 

ディスプレイ③

さらに、付属するピースサインのハンドパーツを追加してみました。

眼球可動ギミックも最大限活用することでもはや別のフィギュアと言っても過言ではありません。ひとつの商品でここまで幅広い表情を見せてくれることを考えるとアクションフィギュアのプレイバリューの高さを再確認できますよね。

写真のポーズでは足を大きく開脚していますが、動作に不具合はありませんでした。シリコン素材に内蔵されたフレームはワイヤーや針金ではなく、おそらくしっかりとした関節のある骨格です。さらにステンレス製とのことですので非常に精度の高い素体に仕上がっていると思います。

 

下半身の構造について

さて、ここまで細部を拡大しても粗が見当たらないことを不思議に思う方も居たのではないでしょうか?それにはこのフィギュアの構造に秘密が隠されています。

普通の写真ではなかなか伝わりにくいかと思いますので別途で解説します。

わかりやすいように上記写真には余っていたハンドパーツを差し込みました。

ご覧の通り、このフィギュアはボディスーツのような造形をしているのではなく、本当にシリコン製の肌の上から軟質の衣装を着ていることで再現しているんです。もっと端的に言えばこの黒いボディスーツは脱げます。上部で接着されているようなのでその場合は修復できなくなりますが、このこだわりが高い完成度のリアリティを生んでいました。

 

おわりに

[SCLT-001 Sun Flower]

レビューは以上になります。

気になったことや欠点を挙げるとすれば、手首ジョイントの硬さと破損時への配慮に尽きます。ポーズを変えて遊ぶとなるとハンドパーツの交換頻度は高いので気になるところです。ただ、今回のレビュー時の撮影で破損することはありませんでした。

初のメーカー、前例の少ない異素材のミキシング、海外製など懸念材料の尽きない商品ではありましたが値段相応の期待値は満たしてくれるアイテムでした。特に豊富な差し替えパーツや究極ともいえる下半身の造形が良かったですね。

アクションフィギュアのポージングに加えて蝸之殼スタジオ様のノウハウを移植したドールアイギミックなど様々な試みや要素を内包した、前衛的な作品だと言えるのではないでしょうか。

購入はamiamiから行える他、会員ではない場合はamazonでも取り扱いがあります(税込み定価15,950円)。あみあみから購入した場合は日本語表記なのかどうかは未確認です。知っている方がおりましたらコメントにて教えていただけると助かります。

今後、遊んでいて気付いたことがあれば追記したいと考えてます。また、記載内容に誤りが見つかった場合もコメントにてご指摘いただければと思います。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

大火鸟文化の公式Twitter(X)はこちら

 

追記:2023/10『砂の家-砂織(さおり) & 時桜(しくら)』

©SNAIL SHELL

今回の制作協力として携わった蝸之殼スタジオ様からもシリコン素材を使用したプニプニバストのアクションフィギュアが発売されましたのでお知らせします。

実際に購入し、レビューしていますので気になる方は下記リンク先をご参照ください

《レビュー》砂の家-時桜(しくら) アクションフィギュア[蝸之殼]+欠点
今回は2023年9月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクション美少女フィギュア『砂の家-時桜(しくら)』をご紹介します。フェイスの出来も良くオススメのアイテムですが気になる点も見受けられましたので参考にしていただければと思います

妹の「砂織(さおり)」については後日、投稿予定ですので完了しましたら追記したいと思います。

お知らせは以上となります

 

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