今回は2021年にタカラトミーアーツ様より商品化されたカプセルトイ、『原色擬態昆虫』の全4種をご紹介します。
植物に擬態する昆虫たちを立体化した原寸大のフィギュアです。「カレハカマキリ」や「ハナカマキリ」などキッズに人気の昆虫がラインナップしてます。
中でも「コノハムシ」をフィギュア化した例は珍しく発売当初は話題となりました。
2021 1/1 scale insect figure,Unboxing and Review.
原色図鑑シリーズ『原色擬態昆虫』
製品情報
発売日:2021年09月
価格:400円(税込)
種類:全4種
対象年齢:15歳以上
作品:原色図鑑シリーズ
- オオコノハムシ
- ヒシムネカレハカマキリ
- ハナカマキリ
- コノハカマキリ
植物に擬態する昆虫たちの生態をフィギュア化した「立体図鑑」。貴重な標本資料をもとに、彩色、サイズ、構造に至るまで、全種”原寸”で立体化されています。世にも珍しい実在する擬態昆虫が揃っています。サイズは約4.5〜13.3cm。
©T-ARTS
各部紹介
実際にマレー半島に生息する昆虫をモデルにしたフィギュアです。
この姿は有名ですが、実は木の葉に擬態するのは「メス」のみでオスは腹部が細長いため木の葉には見えません。ですのでこのフィギュアはメスをモデルにしています。
色彩には複数の塗料が使用されリアルに見えるように工夫されています。
サイズは全種の中でもっとも大きく13cm以上あります。
唯一、手足の先や触覚など細い部分は玩具感が強く表れてしまっていますが価格400円であることを踏まえれば十分な仕上がりです。何より、なかなかフィギュア化されないコノハムシが立体化されただけでも朗報と言えるでしょう。
こちらにのみ透明のクリア台座が付属しません。
前提としてカプセルに収められた商品であるためバラバラの状態で入ってます。
各部の接続ジョイントはそれぞれ異なる形状に設計されているので凹凸がかみ合う箇所を探りながら組み立てれば正しい状態で完成させることが出来ます。
木の葉に擬態するカマキリをモデルにしたフィギュアです。
パーツ分割は手足の他に触覚も分けられているのでユーザー自身で差し込みます。触覚はやわらかい素材ですので角度はお湯などで調整できます。外れやすいので必要に応じて接着するとよいでしょう。
こちらには透明のクリア台座が付属します。
平らな胴体が特徴的な個体ですが裏面からは一般的なカマキリの姿を確認することが出来ます。
頭部の複眼部分にはクリアパーツが使われていたのが嬉しい誤算です。
瞳のように見える黒い点までもしっかりと再現されています。
ちなみにこの黒い瞳は「偽瞳孔」と呼ばれ、その名の通り人間でいう瞳孔ではありません。カマキリの瞳は無数の個眼の集まりですので角度の加減によって一部が黒く見えているようです。
こちらもマレーシアに生息する昆虫です。
その名の通り枯れ葉、落ち葉に擬態するカマキリです。和名の「ヒシムネ」はひし形を胴体(胸)に由来するものです。
主観ですがフィギュアのクオリティは4種に中で一番高いように感じました。
透明のクリア台座が付属します。
腹部や足もリアルに造形されています。特に、他のフィギュアよりも手足の先の作りが丁寧です。
その美しい姿からとても有名な昆虫です。
ラン科の花に体を似せており、別名ランカマキリとも呼ばれます。
花びらそっくりに擬態しますがこの姿は2齢幼虫の時期の容姿であり、成虫になると一般的なカマキリの容姿に近づくため花には似なくなります。
サイズは4種の中ではもっとも小さく5cm程度です。
こちらも複眼にはクリアパーツが使用されリアルですが、前足のカマが閉じた状態で一体化しているので若干のチープさが感じられます。
透明のクリア台座が付属します。
真上や真下からの姿は花そのものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中々これまでにフィギュア化されてこなかった昆虫たちにスポットライトが当たっただけでも喜ばしいことですが一部にクリアパーツを使用するなど力の入った商品だったと思います。
すべて原寸大という点もポイントが高いでしょう。
気になった点としては、
- コノハムシの手足の先、触覚の造形がぼやけている
- ハナカマキリのカマが一体化している
- 接着剤を使用しなければパーツが外れやすい
など、部分的に気になる箇所も見受けられましたが400円のガチャ商品としてはその枠を逸脱したクオリティでした。
特に、個人的にはカレハカマキリについてはひとつも不満がなかったです。4種の中では一番気に入りました。
レビューは以上になります。
昆虫系のフィギュアは趣味で他にも集めていますのでまた機会がありましたらコレクションをご紹介したいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました
関連ページ
コメントを書く ∗名前は省略できます