出典:©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会
本日は実際に視聴したアニメの中から、悲惨すぎておすすめ出来ない作品をなるべくネタバレせずにご紹介します。名作揃いですがシリアスな展開は気分が落ち込むほどですのでご注意ください。
話数や製作年、OVAの有無など補足情報も簡潔にまとめてます。
また、原作がある作品でもコメントは基本的にアニメ版に準じています。
概要を伝えるため多少語る部分もあるかもしれませんが核心には触れないよう心掛けております
《おすすめ出来ない鬱アニメ》シリアス・トラウマ・バッドエンド
出典:『ギルティクラウン』より ©ギルティクラウン製作委員会
一口に”鬱アニメ”と言ってもそのベクトルは失恋や暴力、無慈悲など多岐にわたります。当サイトではそれらを特に区別せずにピックアップしました。それでもネタバレにならない程度にどういった作風かは記述していますので視聴の参考にしてみてください。
記載に至った基準は曖昧ですが、救いのないストーリーだったり再び視聴することを躊躇してしまうような作品を選びました。
※配信サイトについては常に変動するものですのであまり触れておりませんがご了承ください
記載はランキング形式ではなく順不同になります。
ご理解いただけましたら、以下へお進みください
ぼくらの
提供元:amazon
作品情報
■ぼくらの
■2007年製作
■全24話(1話約23分)
あらすじ
夏休み――自然学校にやってきた15人の少年少女。
そこで、小学生の宇白可奈を除く14人の中学1年生は、ココペリと名乗る謎の人物と突然、契約を結ぶ。その契約は・戦いに負けたり、勝負がつかず48時間経過すると、地球は滅亡し、全人類のみならず地上の全生物が消滅する。参照:dアニメストアより引用
“鬱アニメ”というワードのシンボルと言っても過言ではないのが本作です。
物語には巨大なロボットが登場しますがロボット作品ではありません。それはあくまで舞台装置に過ぎず本質は人間ドラマにあると思います。昨今、命を軽視した作品があふれる世の中ですが、この物語では”リアルな死”が描かれます。
極限状態に置かれた子供たちがどう思考し、どう行動するのか、その苦悩や葛藤にはフィクションでありながらも本当の命の重さを感じられます。例えばガンダム作品を例に出すと、死と隣り合わせの戦場を”どう生き延びるか”を考えますが、本作では”どう死ぬか”という究極の問いを考えさせられます。
また、
余談になりますが同じく鬱アニメとしてよく名前が挙げられるのが「なるたる」というタイトルです。
特徴的な絵柄からお気づきの方も多いと思いますが原作者は「ぼくらの」と同じ方です。
ただ、当サイトでは「なるたる」はリストから外しました。
確かに後半ではトラウマ級のエピソードが登場しますが、実は映像化されているのは原作全12巻の前半である6巻のみで、本当の鬱展開は後半に集中しているのでアニメ版はまだ本領を発揮していない状態と言えます。
同作者様は主に少年少女を主人公としたシリアスで陰鬱なSF作品を描くことで知られていますので興味があればチェックしてみてください。
ちなみに放送から約17年経過した2024年には一般販売としては初となる巨大ロボット”ジアース”が立体物として発売されました。発売元はバンダイの大人向けプラキットブランドSMPシリーズから『SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ぼくらの ジアース』の商品名で登場しています(税込み定価7,480円)。
ギルティクラウン
提供元:amazon
作品情報
■ギルティクラウン (GUILTY CROWN)
■2012年製作
■全22話(1話約23分)
あらすじ
2029年、突如発生した“アポカリプスウィルス”の蔓延によって、大混乱に陥った日本。無政府状態となったこの国は、超国家間で組織された“GHQ”の武力介入を受け、その統治下に置かれることとなる。のちに「ロスト・クリスマス」と呼ばれるこの事件をきっかけに、日本は独立国家としての体を失い、形だけの自治権を与えられ、人々はかりそめの平和を享受していた。そして時は流れ、10年後の2039年。
参照:dアニメストアより引用
全編を通してシリアスであり、後味の悪いエピソードが惜しみなく盛り込まれている作品です。
制作サイドの本作に対する意気込みからは情熱を感じられるのですが、完成したアニメがどうしてここまで悲劇に満ちたものになったのかはわかりません。
しかし、映像面での完成度はかなり高いです。
10年以上前に制作された映像ですが、一般的なアニメであれば令和を含めても軽く超えるクオリティです。アクションシーンの演出はとても素晴らしいですし、澤野弘之氏を起用した作中の音楽がストーリーをさらに引き立てます。
あまりにもシリアスな内容から容易にはオススメできませんが、おそらくこれからも後世に語り継がれる作品となると思います。
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アカメが斬る!
© タカヒロ・田代哲也/スクウェアエニックス・「アカメが斬る!」製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■アカメが斬る!(アカメがきる)
■2014年製作
■全24話(1話約24分)
あらすじ
帝国の圧政によって苦しむとある村の少年剣士・タツミは、村を救う希望とお守りを胸に、幼馴染みと共に帝都へ出稼ぎに出発する。道中、夜盗の襲撃に遭い散り散りになりながらも、たった1人帝都に辿り着いたタツミを待ち受けていたのは、絶句するほどに腐敗しきった帝都の真の姿だった。
参照:dアニメストアより引用
陰鬱なエピソードや暴力描写、残虐描写が非常に多い作品です。
キャラクターのデザインは男女ともに万人受けする可愛らしいものですが内容はダークファンタジー以外の何者でもありません。ストーリー自体も無慈悲で救いのない展開が訪れます。そのようなエピソードがひとつではなく、幾度も遭遇しますので視聴にはメンタル面の覚悟が必要になります。
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アクダマドライブ
©ぴえろ・TooKyoGames/アクダマドライブ製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■アクダマドライブ
■2020年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
全・員・悪・玉 犯罪者“アクダマ”たちのクライムアクション開幕!遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。 カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。 しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。 その犯罪者を アクダマ と呼ぶ ―。本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。 その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。 一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。
参照:dアニメストアより引用
架空の都市”カンサイ”が舞台の近未来クライムアニメです。
世界観は独特で、モチーフは日本のようですが史実とは異なる独自の歴史と発展を遂げたパラレルワールドです。
本作が面白いかつまらないかの二択でいえば面白かったです。
続きが気になるような構成で最終話まで一日で鑑賞しました。
しかし、
暴力的で人が死ぬという作風から見る人は選び万人受けはしない作品です。大勢が亡くなるという特徴から鬱アニメとしてご紹介しました。
視聴してまず目を引くのがスタイリッシュな演出とハイクオリティの映像です。
特に戦闘シーンのスピード感やアクションはトップレベルの完成度です。
“光”の演出についても秀逸で本作では様々な場面で戦闘が発生するのですが、室内であれば照明器具を生かした演出、屋外であれば観覧車の電飾を生かした演出などアニメならではの工夫が随所に見られます。これは小説や漫画では表現しきれないものだと感じました(詳しくは本編を見れば伝わると思います)。
ちなみに最終話のみ通常の「オンエアバン」と未放送分のカットを加えた「カンゼンバン」が存在し、その影響で配信サイトでは全13話扱いとなっている場合があります。
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エルフェンリート
提供元:amazon
作品情報
■エルフェンリート
■2004年製作
■全14話(1話約25分)
あらすじ
二角奇人(ディクロニウス)は、人間の突然変異体・・・・・・頭から生えた角を持ち、第6感とも言える特殊な能力と手を持っていた。人類を淘汰する可能性をも秘めた彼らミュータントたちは、その危険な能力のため、国家施設に隔離、研究されていた。しかし、偶発的事故により、ディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、警備員らを殺戮、研究所を逃げ出す。
参照:dアニメストアより引用
そのグロテスクさから海外からの人気も非常に高い作品です。
あまりにも過激な暴力描写、無慈悲で残酷な殺人シーンの多さからほとんどの配信サイトでは年齢制限がかけられています。20年近く前のアニメではありますが、グロいアニメのタイトルと言われれば現在でも真っ先に名前が挙がります。作画を見ても当時としてはかなり綺麗な部類に入ると思います。
しかしそれらはあくまで表面上の記号です。
この作品の本質は社会問題にも関わる差別やいじめ、そして救済であると言われています。
多くの人間が殺される本作ですが、ファンの声によって本来は死ぬはずだったキャラクターが生還するという面白い逸話も存在します。どの子が死の運命から逃れたかはご自身の目で確認していただければと思います
BLOOD-C
(C)2011 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C TV/ MBS
提供元:amazon
作品情報
■BLOOD-C(ブラッド シー)
■2011年製作
■全12話(1話約24分)+劇場版
あらすじ
湖のほとりにある静かな街に現れる〈古きもの〉。それは人を喰らうモノである。更衣小夜は人に知られることなく、浮島神社に伝わる御神刀を手にたった一人で〈古きもの〉を狩る『務め』を果たしていた。それは大切な父を、友を、街を、そして大切な『約束』を守るための戦いでもあった。
参照:dアニメストアより引用
終盤には物語に隠されたつらい真実が明かされます。
これはあくまで私個人の感想にはなるのですが、鬱アニメとしての成分はそこまで強くはなく視聴後にトラウマを引きずることは少ないかと思います。しかしテレビ放送で規制が入るほどのスプラッターは間違いなくアニメ史に名前を残しました。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/03時点)。
ちなみにBLOOD-Cはブラッドシリーズのひとつに数えられ、他のタイトルを以下にまとめました
- 映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』約48分(2000年製作)
- 1期『BLOOD+』全50話(2005~2006年製作)
- 2期『BLOOD-C』全12話(2011年製作)
2000年の映画がオリジナルとして存在するシリーズの原点です。そして、1期はそのオリジナルを元として長編テレビアニメとして再構成したパラレルワールドです。2期も同様に、過去シリーズを元にしながらも物語の繋がりはない別作品として制作されました。
また、
2012年には2期の続編に当たる映画『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』(約110分)が上映されています。TVアニメ12話で描かれなかった完結編という立ち位置です。
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テラフォーマーズ
©貴家悠・橘賢一/集英社・Project TERRAFORMARS
提供元:amazon
作品情報
■テラフォーマーズ(TERRAFORMARS)
■2014年製作
■全13話(1話約24分)+OVA2話
あらすじ
「バグズ2号」の惨劇から20年…地球では火星より飛来した未知のAEウイルスが猛威をふるっていた。AEウイルスのワクチンを作るには、火星へ向かい、ウイルスのサンプルを入手する必要がある。「テラフォーマー」の攻撃をくぐりぬけて…20年前の生存者、小町小吉を艦長としたクル―は、大型宇宙船「アネックス1号」に乗り、人類の存亡を懸けて、火星へと飛ぶ。
参照:dアニメストアより引用
ジャンルはSFバトルアクションになりますが、壮絶なサバイバル要素も兼ね備えています。
戦闘では残酷なシーンも多くTV放送では修正された規制版となっているのですが、あまりにも不自然で雑な編集に当時は不名誉な話題となりました。
先の読めない展開にワクワクする作品ではありますが、唐突に訪れる仲間の死にショックを受けるユーザーも少なくありません。ただストーリーは面白いので勇気がある方はチェックしてみてください。
参考までにシリーズを以下に要約しました
- OVA『バグズ2号編』全2話(2014年製作)
- 第1期『テラフォーマーズ』全13話(2014年製作)
- 第2期『テラフォーマーズ リベンジ』全13話(2016年製作)
『バグズ2号編』全2話は単行本10巻、11巻にそれぞれ付属する他、単行本21・22巻には、第3部「地球編」にあたるOVAが付属するようです。
注意点としてアニメ版では完結しませんので、続きが気になる場合は原作を手に取る必要があります。
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ハッピーシュガーライフ
©鍵空とみやき/SQUARE ENIX・ハッピーシュガーライフ製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■ハッピーシュガーライフ
■2018年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
誰も愛したことがなかった少女・松坂さとう。そんなさとうが初めて愛した少女・神戸しお。寄り添う二人の少女、甘く幸せな生活。それを脅かすものを――松坂さとうは許さない。愛のためなら脅迫も監禁も殺人さえも。甘くて痛い、真実の純愛サイコホラー。
参照:dアニメストアより引用
純愛サイコホラーと称される作品です。
可愛らしい絵柄に反しアブノーマルな登場人物たちが次々と現れます。途中までは至るところにコメディパートが散りばめられている影響で判断に迷ったのですが最終話まで視聴したところ、しっかりとホラージャンルでした。
後味の悪いエピソードに加え、客観的に見ると救いようのない結末です。ちなみに放送当時は原作が未完でしたが、アニメ版と結末が同じになるよう調整されています。
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本作のような百合アニメは以下リンク先で特集していますので興味がありましたら併せてご覧ください
王様ゲーム
©連打一人 栗山廉士 金沢伸明/双葉社・エブリスタ/「王様ゲーム The Animation」製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■王様ゲーム(おうさまゲーム)
■2017年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
遠く離れた高校に転校してきた金沢伸明は、前の学校で経験したある出来事が原因で、クラスメイト達と親しくなることを恐れ、心を閉ざしていたが、体育祭でのクラス対抗リレーをきっかけに打ち解けはじめていた。そんな中、クラスメイト全員の携帯に「王様」と名乗るモノからの一通のメールが届く。
参照:dアニメストアより引用
はじめにお伝えしますと本作には欠点も含まれます、とても良い作品とは呼べません。
伏線や視聴者を驚かせる巧妙な仕掛けもなく、淡々と人が死んでいきます。
登場人物の顔と名前を覚える間もなく死んでいくので展開についていけず、急にスポットライトが当たるキャラクターを「誰だろう」と思うことも少なくありません。
アニメーションとしても少々不親切で、携帯電話に王様からの指示メールが来るのですが基本的にその静止画が1~2秒、声を当てること(アテレコ)もなくすぐに過ぎ去ってしまうので少しでも気を抜くと巻き戻して内容を目視で確認しなければ内容を把握できなくなります。
しかし、
不条理な死や無慈悲な展開においてはこの作品を超えるものを知りません。
「アカメが斬る」よりも無慈悲であり、選択肢を与えられずに強制参加という点から「ぼくらの」よりも不条理と言えます。
全12話を視聴した後の虚しさや後悔を含めて究極の鬱アニメと呼べるかと思います。
amazonでは1話のみ無料で視聴できます(2023/03時点)。
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あるゾンビ少女の災難
提供元:amazon
作品情報
■あるゾンビ少女の災難(あるゾンビしょうじょのさいなん / Calamity of a Zombie Girl)
■2018年製作
■全1話(約120分)
あらすじ
夏休みで学生が出払った深夜の菊花大学。里帰りをしなかったオカルト研究会の男女5人は、第一回納涼クエストと称して、徳川埋蔵金が収められているという噂のある大学の資料庫に忍び込む。だがそこには埋蔵金などはなく、あったのは極めて保存状態の良い2体の女性のミイラだった。仲間を焚きつけて資料庫に侵入させた鴨志田沙也香は、そのミイラの体内にあった謎の宝石“生命の石”を密かに奪う。埋蔵金が見つからず当てが外れた彼らは資料庫を立ち去るが、生命の石が奪われたことがトリガーとなり、2体のミイラが死から蘇ってしまう。
参照:dアニメストアより引用
スプラッター系のトラウマ作品になります。
内容としてはB級ホラー映画という表現が一番しっくりくるかと思います。しかし本作は可愛らしい美少女が登場し、グロホラーと萌えが混同した不思議な魅力を秘めています。
通常のB級ホラーとは受け取る印象が異なり、人間側とゾンビ側どちらに感情移入するかが焦点となってきます。
不思議なことに気づけばあなたもゾンビ側を応援しているかもしれません。とはいえ唐突で残虐な死は視聴者のSAN値をゴリゴリと削っていくことでしょう。
タイトルからもわかる通り、主人公はあくまで不死身の少女です。
一般的な1クール12話と比べればわずか120分の作品ですが彼女たちの過去や生い立ちにも触れられ、単なるスプラッターにとどまらないストーリー性も兼ね備えています。
本作は少々特殊で、デジタル配信のみ行われた知る人ぞ知るマイナー作品です。そして現在までに2期の製作告知はありません。
以下、ティーザームービーです。
余談にはなりますが本作のようなゾンビアニメについては以前に特集していますので良ければ併せてご覧ください
終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?
©2017枯野瑛・ue/KADOKAWA/68番島・妖精倉庫
提供元:amazon
作品情報
■終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?
■2017年製作
■全12話(1話約24分)
あらすじ
妖精兵器と呼ばれる少女たちと生き残った準勇者との儚くそして切ない物語。地上を正体不明の怪物である〈獣〉たちに蹂躙され、人間を含む多くの種族が滅ぼされた後の世界。かろうじて生き残った種族は地上を離れ、浮遊大陸群(レグル・エレ)と呼ばれる空飛ぶ群島の上に暮らしていた。
参照:dアニメストアより引用
タイトルからはポップなイメージを受けますが内容に日常系やラブコメ要素は皆無であり非常にシリアスな真実を含んでいます。
要素にグロ系やスプラッターはありません。
エピソードの重さだけで鬱アニメとして選出しました。
内容は526年ぶりに目覚めた主人公が、知り合いもいない新たな世界で生き方を模索していきます
以下は公式PVです
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新世界より
提供元:amazon
作品情報
■新世界より(しんせかいより)
■2012年製作
■全25話(1話約23分)
あらすじ
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。
注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。町の外で先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。
参照:Wikipediaより引用
ディストピア系の作品です。
視聴後に残る胸のつかえは鬱アニメとしての成分を含んでいると判断しました。
現実世界の1000年後を舞台としておりますが作中に現代の痕跡はほぼ無く、化学力は衰退しているようで雰囲気としては江戸時代や明治時代を連想させます。
フィクションではあるのですが不気味な緊張感や陰鬱とした雰囲気の表現や演出が秀逸です。シリアスな展開には覚悟が必要になりますが原作は2008年、第29回日本SF大賞を受賞しています。
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余談ですが本作のようなディストピア作品を以前に特集していますので良ければ併せてご覧ください
ガンスリンガー・ガール
提供元:amazon
作品情報
■ガンスリンガー・ガール
■2003年製作
■全13話(1話約21分)
あらすじ
舞台はヨーロッパ。ある国の公益法人、社会福祉公社では“国のための仕事”と称し、様々な理由で少女たちが集められた。その少女たちは「条件付け」を施され「義体」として「暗殺」などの仕事に利用されていた。少女たちにはそれぞれを管理する諜報官の男たちがいて、少女たちを管理・命令し、戦わせるのであった。社会福祉公社によって自由な身体と仕事を与えられ少女たちは公社の施設と殺しの現場を行き来するのみの毎日ではあったが、少女たちはとても幸せであった。
参照:dアニメストアより引用
補足:本来はOPがありますが著作権により配信サイトではカットされている事が多いです
全話を通して陰鬱とした世界観を持つ作品です。
直接的な残虐描写は少ないですが、薄暗い雰囲気や登場人物たちの救われない運命は心に影を落とします。
基本的には1話完結で進行し、結末をストレートに映像化するのではなく視聴者に考えさせる構成が物語に深みを与えているように思います。現在でも賛否わかれる作品ですが高い評価を得ている他、その後のアニメ史には大きな影響を及ぼした作品になります。
また、
同じく少女とのバディ作品としては『ブラック・ブレット』が候補に挙がります。こちらもひどくシリアスな要素を含んでいますので参考にしてみてください。
余談になりますが本作のような銃を扱った作品を以前に特集していますので良ければ併せてご覧ください
未来日記
提供元:amazon
作品情報
■未来日記(みらいにっき)
■2011年製作
■全26話(1話約24分)+OVA
あらすじ
「未来の出来事が書かれた携帯日記=未来日記」の所有者間で繰り広げられる殺人ゲームに巻き込まれてしまった中学生・天野雪輝が主人公のサスペンス・アクション。
参照:dアニメストアより引用
ドラマ化されるなど知名度の高い本作ですが、内容は殺し合いを題材としていることに加え強姦シーンなども多く鬱アニメとして紹介するに相応しい作品と言えます。
原作の最終巻まで映像化されていますのでアニメは物語の結末まで描かれています。
OVAである『未来日記リダイヤル』は続編ではなく、本編のプロローグを映像化したものになります。
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Another
(C)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会
提供元:amazon
作品情報
■Another(アナザー)
■2012年製作
■全12話(1話約25分)+ova1話
あらすじ
死者は、誰――? その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある――1998年、春。 夜見山北中学に転校してきた 榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。
参照:dアニメストアより引用
無慈悲な死に満ちた作品です。
1990年代を舞台とし、見えない不吉が徐々に、確実に登場人物たちの追い詰めていく恐怖が巧みに演出されています。作中に挿入される球体関節人形の描写も不気味さを演出してくれます。しっとりとしたジャパニーズホラーを軸にしながらも唐突に訪れる不条理な死は残虐で、TV版では規制が入るほどには痛々しいものです。
12話と短いですが、最終回にしっかりと完結を迎えるので視聴後の満足度は高いです。
また、OVAでは本編よりも前の物語が映像化されています
School Days
(c)STACK・School Days製作委員会 2007
提供元:amazon
作品情報
■School Days(スクールデイズ)
■2007年製作
■全12話(1話約25分)+OVA2話
あらすじ
伊藤 誠(いとう まこと)が“桂 言葉(かつら ことのは)”と出合ったのは榊野学園の入学式のとき。言葉は誠の隣のクラスで、同じ沿線から通っていて、毎日同じ時刻の電車に乗り本を読んでいる。気にはなるけど、遠くから眺めているだけ…。ただ、それだけの存在だった。
参照:dアニメストアより引用
“伊藤 誠”というある種のネットミームを生み出した愛憎劇です。
企画の時点で惨劇を含んだ方向性で制作することが決まり、制作陣によって意図的に最悪のシナリオへ向かっていきます。その後味の悪さやホラーにも匹敵する演出は大きな爪痕を残し、のちのバラエティ番組でも取り上げられたほどです。
ただOVAに関しては本編と物語がリンクせず、パラレルワールドとして描かれたラブコメ色の強いものとなってます
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
提供元:dアニメストア
作品情報
■私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(わたしがモテないのはどうかんがえてもおまえらがわるい)
■2013年製作
■全12話(1話約24分)+OAD1話
あらすじ
「女子高生」になれば自然とモテると思っていた主人公“黒木智子”。しかし現実は違っていた…。高校に入学して2ヶ月経っても彼氏どころかクラスメイトともまともに会話もできず、無残な現実が襲い来る!この状況に焦った智子はモテるための行動を開始した。
参照:dアニメストアより引用
今回ご紹介する中では唯一のコメディ枠です。
そういう意味ではもっとも心に優しい作品といえますが、それでも学生時代の黒歴史や自虐ネタが満載ですので心当たりのある視聴者には有効打になるでしょう。近いベクトルの別作品としては引きこもりをテーマにした『N・H・Kにようこそ!』が挙がります。濃度でいえばワタモテよりもさらに陰鬱な作風です。
原作7巻には特典としてテレビ未放送の第13話「モテないし、謎めいてみる」が収録されています。
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日常系やコメディに興味がありましたら以下も併せてご覧ください
おわりに ~メリーバッドエンドとは?~
出典:『School Days』©STACK・School Days製作委員会 2007
いかがでしたでしょうか?
ここで選ばれたタイトルはどれも毒気が濃く、当ページで蠱毒の呪術が成立していないか心配なほどです。
記載しているタイトル以外にも、シリアスな展開が含まれる作品を挙げれば『約束のネバーランド』や『ひぐらしのなく頃に』などまだまだあります。しかしそれらは以前にホラーアニメ特集で取り上げていますので興味があれば以下のリンク先も併せてご覧ください
ちなみにハッピーエンドやバッドエンドは広く知られていますが、
“メリーバッドエンド”と呼ばれる結末はご存じでしょうか?
要約すると受け手の解釈により不幸か幸福かの解釈が分かれるような結末のことを指す言葉です。
多くの場合は周囲や読者からすると不幸に見える結末でも、主人公などの当事者にとっては幸せな結末である場合をメリーバッドエンド(メリバ)と呼びます。
今回ご紹介した作品はどのような結末を迎えるのか、それはあなた自身の目でご確認いただければ幸いです
もしもシリアスすぎる物語に疲れてしまった場合は料理アニメで身も心も温めてみてはいかがでしょう、それではここまでお付き合いいただきありがとうございました
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