プラモデル

《レビュー》超次元変形フレームロボ アマテラスフレーム+組み立て説明書

本日は2015年12月にBANDAI様から発売された『超次元変形フレームロボ』シリーズより「アマテラスフレーム」をご紹介します。各モードへの説明書も記載していますので紛失してしまった際などにもご活用いただけます。

アマテラスフレームはNo.06のナンバリングを割り振られたシリーズ第2弾に該当する機体です。

同弾には他に04サターンフレーム、05ヴィーナスフレームがラインナップしてます

2015 BANDAI non scale construction kit,Unboxing and Review.

超次元変形フレームロボ アマテラスフレーム

パッケージ正面

 製品情報 

作品   超次元変形フレームロボ
価格   550円(税10%込)
発売日  2015年12月05日
スケール non
サイズ  全長約:約12cm(頭頂部まで)
材質   PP(ポリプロピレン)
メーカー BANDAI
対象年齢 6才以上

(C)BANDAI

■超次元変形を体感せよ。
■フレームフォーム、ロボフォーム、ウェポンフォーム、3つのフォームに何度でも変形できる。
■分離する、折りたたむ、合体する。直感的に組み立ててフレームロボを完成させよう。
■ロボフォームでは天王星をコアにもつギャラクシー最強ロボに、ウェポンフォームでは敵をたたきつぶす二対のハンマー「ゴッドパニッシャー」に変形。
■他のフレームロボ(別売り)との組み合わせも可能。

公式サイトより引用

 

パッケージ背面および仕様表記

箱の裏には3タイプの説明と、別売り機体との組み合わせ例が記載されています。

余談ですが上記QRコードの接続先である「https://bandai-hobby.net/site/framerobo/」は閉鎖されていました。しかしラインナップが紹介されたhttps://bandai-hobby.net/site/framerobo/lineup.htmlなど一部ページはまだ残されてます(2023年時点)。

当ページの画像は全てタップまたはクリックで拡大表示可能ですが、それでも見にくい場合はいったん保存していただき、普段からご使用のソフトでご覧いただければと思います

 

 

セット内容

付属品一覧

  • 本体(簡易的なフレームフォーム)
  • メタリックシール
  • 説明書
  • アンケート用紙

内容物は以上になります。

説明書はフルカラーの両面印刷で、アンケート用紙は2016年2月で期限が切れていました。

 

付属のシール

紙製のメタリックシールは14枚あります。面積もそこそこ広いのでシリーズの中でも手間がかかる部類です

 

パーツリスト

一般的なプラモデルとは異なる特徴があります。

大きな違いとしてランナーと呼ばれる外枠が存在しません。言い換えればゴミが少ないエコな商品と言えます(ランナーとはパーツを成形する時に溶けたプラスチックが通る通路で、プラモデルでは不要な枠となります)。

一見するとすべてのプラモデルに適応すればよいのではないかと思われるかもしれませんがランナーを活用するモデラーがいたり製品化する上で都合が良かったりしますので一概にはそう言い切れません。

また、パーツ同士を切り離す際には工具不要であるとも紹介されていますが、使われているプラスチック(PP:ポリプロピレン)の特徴で粘りが強いので素手での切り離しには力がいる場合がありました。もしも手元に工具があるのであれば適切に使用した方が無難です。

ちなみにPPへの塗装は難しい(現実的ではない)のでご注意ください

 

 

各部紹介

ロボフォーム フロント

美しい外観とは裏腹に、地球上の水を手に入れるために侵略を開始したとされる敵側の機体です。

サイズ感は他の機体と変わらず12cm程度ですが、大きな円形のバックパックの影響でボリュームある印象を受けます。この特徴的なシルエットはガンダムSEEDの「プロヴィデンスガンダム」を彷彿とさせカッコいいです。

成型色は真珠のような光沢があります。
写真では白っぽく見えますが実際にはわずかにパープル色を帯びています。塗装は無く色分けはすべてシールでの表現となっています。

「超次元変形フレームロボ」シリーズはパーツ同士の保持力に欠点を抱えていることが多い商品ですがこのアマテラスフレームに関しては、個体差かもしれませんがどの部位もしっかりと固定されていました。唯一、バックパックのジョイントは独自の構造で少しグラつきがありましたが他の機体にあった欠点と比べれば些細なことのように思えます

以上のように優秀な機体と評価していますが、
腕関節を繋ぐベルト部分は耐久度という点で不安が残ります。ここは構造上、大きく折り曲げなければいけないので破損が恐い部分です。簡単には千切れないと思いますが一目でわかる程度に白化していましたので注意が必要です

 

胴体のコア部分

アマテラスフレームのコアは天王星をモチーフにしています。

向かって右側に確認できる赤い点やグラデーションから、おそらく1998年にハッブル宇宙望遠鏡で撮影された写真をモデルにしているのではないかと思われます。

ちなみに天王星には土星のように環(輪)が存在します。
可視光ではほぼ見えず赤外線で確認できるものですが、アマテラスフレームのバックパックにある円はこの環を表現しているのではないかと考えられます。

余談ですが天王星の英語名はウラヌス(Uranus)でありアマテラスではありません。なぜ機体名がアマテラスとされているのか知っている方がおられましたらコメントにて補足していただけると助かります、予想であることを添えていただければ推察でも構いません

 

ロボフォーム リア

背面バックパックには見た目以上の情報量が詰まっています。

実際に組み立ててみるとよくわかるのですが、パーツ数も多く複雑な造りでかなりこだわって設計されていることを窺えます。ここまで難解な構造となったのは後述するウェポンフォームなどの変形機構に起因するものです。

 

必殺技形態

アマテラスにはサターンにあったソードのような通常兵器はありませんが、代わりに攻撃形態が用意されていました。

説明書には技であること以外には何も書かれていませんでしたが、写真から察するに自身の周囲に展開したまま相手に突っ込むものだと思われます。

デフォルト状態ではプロヴィデンスガンダムのようでしたが、この形態はスターゲイザーガンダムの能力に似たものを感じます

 

武装の換装

前述したように単品で通常兵器はありませんがハンドパーツには共通のジョイントが設けられていますので他の機体から譲渡させることは可能です。

上記では別売りのサターンから通常兵器であるソードを流用しました

《レビュー》超次元変形フレームロボ サターンフレーム+欠点 & 説明書
本日は2015年12月にBANDAI様から発売された『超次元変形フレームロボ』シリーズより「サターンフレーム」をご紹介します。各モードへの説明書も記載していますので紛失してしまった際などにもご活用ください。 サターンフレームはNo.04のナンバリングを割り振られたシリーズ第2弾に該当する機体です。 同弾には他に05ヴィーナスフレーム、06アマテラスフレームがラインナップしてます

 

「ゴッドパニッシャー」の換装

ウェポンフォームは相手を叩き潰すハンマー形状の鈍器です。

写真では一対ですがひとつの商品から2本まで作り出せます。

モデルに使用したのは第1弾より「ガイアフレーム」(税込み550円)です

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組み立て方・各フォーム変形への説明書

フレームフォーム

フレームフォームへの手順は特に記載がありませんので構造は上記画像をご参照ください

 

 

必殺技形態およびウェポンフォームへの組み立て方

ウェポンフォームおよび必殺技

先述したように基本武装はありませんが必殺技形態が存在します。組み替え方は説明書の上段をご参照ください。

また、ウェポンフォーム「ゴッドパニッシャー」への組み替え方は下段に記載されていますのでそちらを参考にしてください

 

 

ロボフォームの組み立て方(①~③ページ)

ロボフォーム①

 

ロボフォーム②

 

ロボフォーム③

人型形態へは上記の説明書①~③ページをご参照ください。

また、第1弾には付属した「部品交換カード」は廃止されていました。代わりに相談窓口が用意されておりますが2015年の製品ですので現在も対応しているかどうかは未確認です

ロボフォームで気を付けなければいけないのは先述したように腕パーツにあるベルト部分の耐久性です(説明書1ページ参照)。
他は特に問題ないと思いますが、強いて挙げればシールを貼る向きは説明書にあるイラストに従います。具体的にはシール⑦番を少し悩む方がいるかもしれませんが図の向きに従って大丈夫です

 

 

おわりに

FRAME ROBO 06 AMATERASU FRAME

いかがでしたでしょうか、個人的にはとても良かったです。

私はこれまでに今回のものを含め4種(ガイア、マーズ、サタン)に触れてきましたが保持力に欠点を抱えていることも少なくありませんでした。

こちらのアマテラスフレームに関してはすべての関節の保持力がしっかりしていましたし、それを抜きにしても成型色が綺麗であったり機体のフォルムやシルエットがカッコよかったです。

超次元変形フレームロボは簡単なカスタマイズも可能なシリーズですが改造せずともデフォルト状態で十分に仕上がっていました。

あえて欠点を述べるとすれば腕部ベルトの耐久性、バックパックが若干グラつき、そしてシールを貼るのが少し大変であった点ぐらいです。

 

ここからは雑談になりますが、

このシリーズはフレームフォームを廃止していたらもっとファンを獲得していたかもしれません。コンセプトを根本的に否定してしまう案ですが、フレームフォームを実現するために外観を損ねる接続部や突起物が露出していたり、プラスチックをポリプロピレンにしなければいけなかったのもフレームフォームに起因するものです。

フレームフォームにそれだけの対価を支払う価値があれば良かったのですが実際には実用性が無く、あえて行おうとしても保持力の不足で完成する前にバラバラになってしまったりと強みに欠けます。商品が発売される前の話題性には一役買っていましたが、シリーズの存続という点には貢献できなかったのが新作が出ない一番の要因かもしれません(更新は2016年の第3弾を最後に途絶えています)。

さて、レビューはお楽しみいただけたでしょうか、何かの参考になれば幸いです。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

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