本日は2021年8月にBANDAI様より発売された食玩、『機界戦隊ゼンカイジャー』より「ゼンカイジュウオー」を全種まとめてご紹介します。合体方法や組み立て方など、すべての説明書も記載しているので紛失してしまった場合などにもご活用ください。
完成品は4つの部位に分けられ、それぞれ単品として売られる形式のため実質1,440円(税抜き)の商品です。
作品を知らない方でもこのフォルムに既視感を覚える方は少なくないのではないでしょうか?
それもそのはずで、モチーフは1992年に制作された「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のドラゴンシーザーを元ネタとした巨大メカです。
食玩 ミニプラ 全界合体シリーズ04 ゼンカイジュウオー
①+②+③+④「スーパーゼンカイザー & ゼンカイテンランス」
製品情報
メーカー希望小売価格: ¥360(税込:¥396)
2021年8月30日 発売
売場:全国量販店の菓子売場等
対象年齢:3才以上
- プラスチックモデル 1個(全4種)
1.スーパーゼンカイザーA
2.スーパーゼンカイザーB
3.スーパーゼンカイザーC
4.スーパーツーカイザーSD & 武器パーツセット - ラムネ菓子1個
『機界戦隊ゼンカイジャー』より、工具不要の組み立てキット「ミニプラ」が登場!
全4種でスーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーSDの2体が完成します。2体が合体することで合体ロボ「ゼンカイジュウオー」が完成します。既存のミニプラ01~03とも合体連動ができて、非常に遊び応えのある弾となっています。
プロポーション、可動、そしてボリューム(全高約150mm)にもこだわったミニプラ全界合体シリーズをお楽しみください。(C)2021 テレビ朝日・東映AG・東映
製品の外箱デザインは4種すべて同一です。
唯一、右下のセット内容表記のみ違います。ですので中身がランダム形式ではなく欲しいものを選んで購入することが出来ます。
ご覧の通り、ラインナップは①胴体、②腕、③足、④スーパーツーカイザーSDに四分割されています。
単体で完結する④以外は単品での使い道が”ほぼ”ないため購入する場合は全種買うことが前提となります。
また、表記にあるようにランナーはタッチゲート式でニッパーなどの工具がなくとも組み立てられます。タッチゲートの精度は高く、同じ仕様の「ダンボール戦機」シリーズのプラモデルより断面は綺麗です。プラ素材としては「ABS」と表記されておりました。
No.01 スーパーゼンカイザーA
①は胴体の入ったセットです。
パーツは黒、金、銀の3種の成型色から構成されており、色分けしていてほしい部分を最小限ながら的確に実現しています。上記はシール未使用の状態で、貼った状態は完成品をお見せする際にご紹介いたします。
また、スーパー合体時に使用するジョイントパーツがひとつ付属します(今回の4種では使用しないパーツです)。
シールは光沢のあるメタリック仕様です。精度が高く、接着する面の凹凸に合わせてぴったりと貼り付いてくれます。細かいモールド部分を爪やピンセットなどでこするように貼ってしまうと傷や破ける原因となるので綿棒など使うとよいでしょう。その場合は綿棒の綿がシールの粘着面に付いてしまわぬように注意が必要です。
①の説明書に限り、①~④を合わせた「スーパーゼンカイザー」への組み立て方が記載されています。
No.02 セットB
②は腕部の入ったセットです。
パーツは黒、銀、赤(後述)の3種の成型色から構成されてます。赤いパーツが使われているのは全ラインナップ中でこちらのみです。
驚いたのはこの部位をパーツ分割による成型色で色分けしている点です。店頭に並ぶタイプの食玩でここまで良い待遇はなかなか珍しいように思えます。また、このミサイル部分は3ミリ軸です(赤側が凹、腕側が凸軸)。
特徴的な肩アーマーの紋章はほとんどをシールで再現します。それでも深く掘られたモールドが立体感を与えるので出来栄えは良いものです。
前述した赤いパーツは通常手首の裏に収納されています。可変ギミックがあり組み替え不要で行えます。
このカラーリングに大きな「Z」の文字、モチーフとなった恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992年製作)のドラゴンシーザーを連想させるシンボルのひとつです。アクセントのグリーンがいい仕事をしています。
幼少期より感じていましたが今でもかっこいいデザインだと思いますので当時の少年たちであればなおさらですね。
ちなみにその人気を表す事例として2017年7月に、同じくBANDAI様より『スーパーミニプラ ドラゴンシーザー』¥3,500(税込:¥3,850)としてリメイクされている実績があります。通常のミニプラではなく、ハイクオリティ仕様のシリーズなので完成度の高いものでした。
「ゼンカイジュウオー」への変形方法は②の説明書(上記)にのみ記載されています。
個体差かもしれませんが、尾にあたる部分の付け根は若干ですが他と比べると保持力が弱いようです。
No.03 セットC
③は脚部の入ったセットです。
成型色は黒、銀の2色のみで他と比べると1色少ないです。
また、③に限り上記の写真以外に、別紙で「ゼンカイジュラン」「ゼンカイブルーン」「ツーカイオーカッタナー」との合体方法手順が記載された用紙が入っています(その説明書も下記にて添付いたしております)。
全ラインナップ中でもっとも少ない枚数です。
このミツマタの紋章もモチーフとなったドラゴンシーザーに由来するものです。
一部(手順2のパーツB9⃣)、特にはめ込むのに力を要する場所がありました。おそらく3歳には不可能でしょう。
上記の2枚が前述していた別紙の説明書になります。タップまたはクリックすることで大きく表示できますので必要に応じてご活用ください。
No.04 スーパーツーカイザーSD & 武器パーツセット
④はスーパーツーカイザーSDとその他オプションパーツが入っています。
パーツは黒、銀、金の3種の成型色から構成されてます。
ラインナップの中で唯一単体でも完結するセットです。また、今回の全4種では使用することのない合体時の頭部なども3つ付属します。
ご覧の通り、他と比べるとシール枚数は圧倒的に多いです。
その要因は頭部が3種付属することが大きく、ほとんどの食玩に当てはまることですが頭部周辺は大体がシールになることがほとんどです。そのためぱっと見は多く見えますが実質半分は他の商品との合体時に使用するボーナスヘッドパーツに使用するものです。
スーパーゼンカイザー(①+②+③+④)
全高は大きく約200mmあります(平均的なガンプラは150mm程度)。
ミニプラとしては成型色による色分けは優秀な方で、実際に手に取る前はもう少し簡略化されていることも想定していました。
首の付け根は戦隊モノの食玩としては珍しくボール軸が採用されておりポージングの取り回しは悪くありません。腕部は肩にロール軸、肘関節も実装されてます。
脚部は変形の都合もありよく動きます。股関節はロール機構と股を開く横への動き、膝関節、そして地面へ足裏がしっかりと接地するための機構も備えています。合体前提の巨大ロボットメカとしては優秀な可動域と言えます。
成型色には一切含まれていないグリーンが入ることで印象が大きく変わります。
メタリックシールにはライトを反射させるほどの光沢があります。貼った感触としてはフェイス上部は可動ギミックの都合上、よく触れるので剥がれるリスクは高そうです。
すべての食玩に言えることですが後ろ姿の肉抜きはやはりあります。ただ、これまでの経験上から見ればまだよい方でしょう。加えてこのシリーズの合体方法は特殊で表と裏を張り合わせてひとつの部位とするギミックを有しているのでスーパー合体させた場合はこの肉抜き部分はすべて隠れます。
全界合体の一種であるスーパーゼンカイオージュランは別売りの「ゼンカイオー ジュラガオーンセット」と組み合わせることで再現可能です。こちらの商品も当サイトでレビュー済みです。
④に付属していた武器「ゼンカイテンランス」を持たせることが出来ます。重量のある武器ですが腕の保持力はどこもしっかりしているので問題なくポージングを固定できます。持ち手はロール機構で動くので食玩ながらそれなりのポーズに対応できます。
ドリル状のランスは剛龍神の「ドラゴンアントラー」を連想させますね。
超全界合体獣 ゼンカイジュウオー(①+②+③+④)
全高こそは低くなりますが「スーパーツーカイザーSD」と「ゼンカイテンランス」を含めたすべてをひとつに凝縮したことでかなりの質量があります。人型では収納されていた赤いパーツが露出することで、シール無しでも鮮やかな印象を受けます。
シルエットも洗練されており胸部に設けられた円形のフォルムやドリル形状の尻尾はまさにドラゴンシーザーのそれです。形状は異なりますが指先が銃器である点からも元ネタとなったモチーフを受け継いでいることがうかがえます。
価格帯はまったく別ですがシルバー面積の多さやドラゴンのような容姿から今年の3月に発売された「ムゲンドラモン」にも似ています。
ジュウオーの顎は上下に開閉し、牙の一本一本まで造形されています。ポージングで表情を付ける際には重宝する重要なギミックなので省略されずに製品化されて良かった点です。
自立のために尻尾で支えているということはありませんが、尾の重量で重心を保っている節はありますので尻尾を外すと前へ倒れることもあります。
色彩が増えたことで印象はだいぶ変わります。このメカのシンボルともいえる胸部から肩にかけての色分けをほぼ完ぺきに再現されている点は嬉しいですね。メーカー様も意識的に力を入れているポイントだと思います。
変形や合体を行えるプラモデルですが、レビューで触れている限りではパーツが外れやすいなどのストレスは感じず、各部の保持力は十分でした。さきほども触れましたが唯一尻尾の付け根は弱いですが、あまり触れる部分でもないため問題にはなりませんでした。
全界合体 スーパーゼンカイオージュラン(①②③④⑤+別売り)
別売りの「01ゼンカイジュランA」「02ゼンカイジュランB」と組み合わせることで再現可能な全界合体です。合体するだけであればその二つで問題ありませんが、可動域やプロポーションを向上させるにはさらに「05ジュラガオーン拡張パーツセット」が必要です。
ちなみに上記の写真はその拡張パーツを使用した状態になります。
それらの商品を詳しく解説したレビューも投稿しておりますので、閲覧する場合は「ジュラガオーンセット」でサイト内検索していただくか当ページ下部の関連ページリンクよりお越し頂けます。
まとめ ミニプラ 全界合体シリーズ04 ゼンカイジュウオー
※足元のパーツは余剰パーツです(別売り商品とのスーパー合体時に使用します)
いかがでしたでしょうか?
ミニプラながら、合体や変形を劇中に近い仕様で再現している点などから対象年齢3歳向けの玩具としてはずいぶんとメーカー様の気合いが感じられるアイテムです。ただ、逆に言えば対象年齢3歳以上という設定にはかなり無理があるのではないでしょうか。その点のみが気になりました。
発売からまだ一か月も経過しておりませんので店頭によっては現時点でも購入することが十分可能です(2021年9月時点)。
昨今のプラモデル界隈は様々な要因が重なり殺伐としており、今回のような安価で争奪戦の起きないプラモデルで気分転換するのも悪くないかもしれませんね。
先程も少し触れましたがせっかくですので時間が取れ次第、2021年3月に発売された「ゼンカイオー ジュラガオーンセット」をご紹介する予定です。日時は未定ですがまたお越しいただければと思います。
追記(2021/09/20)上記については既にレビュー投稿が完了いたしました。
今回は以上になりますが、
もしも記述に誤りなど見つかりましたらコメントにてご指摘いただけると助かります。それではここまでお付き合いいただきありがとうございました
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