プラモデル

《レビュー》1/1 カップヌードルのプラモデル BEST HIT CHRONICLE

本日は2020年9月にバンダイスピリッツ様から発売されたプラモデル、『BEST HIT CHRONICLE(ベストヒットクロニクル)』シリーズより1/1カップヌードルをご紹介します。

カップヌードルは1971年9月に登場し今年で生誕50周年になりますが、時代とともにそのデザインを変えているため当プラモデルは2020年に流通しているモノをモデルとしています。

しかし2021年6月、フタ止めシールが廃止となり37年(シールの登場は1984年以降の為)の歴史に幕を閉じました。そのため記念品としての価値も帯びました。

同シリーズは過去に「プレイステーション」や「セガサターン」をプラモデルとして立体化しており、現状では今回のカップヌードルが最新作となってます。(2021/07)

BEST HIT CHRONICLE(ベストヒットクロニクル)とは、
“組立てる”ことで“知る”あの時の感動!
多くの人々を魅了し世の中に革新を与えた「ヒット商品」を生み出してきた企業とのコラボレーション企画。

2020 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル

パッケージ正面

パッケージ側面

 製品情報 

価格   2,420円(税10%込)
発売日  2020年09月18日
対象年齢 15才以上

【付属品】
■ランナー×14
■取扱説明書×1
■フタシール×1
■カイナスシール×1
■ネギ再現用ビニル資材×1

3分では作れない新感覚 カップヌードルプラモデル誕生!

(C)NISSIN FOOD PRODUCTS, CO., LTD.

 

概要およびカラーガイド

※キャンペーン用チケットはコピー不可です

パーツリストおよび部品注文カード(拡大可)

カラーガイドなど上記を参照してください

セット内容

上記はネギとフタを除いて完成させた状態です

  • カップ容器本体
  • 麺部分
  • かやく部分(えび、たまご、謎肉、ネギ)
  • フタシール
  • フタ止めシール
  • カイナスシール

パーツ分割のみでほぼ完ぺきな色分けが再現され、補うようにカイナスシールを使用します。
えびもシールで表現しますが、たまごと謎肉は完成状態でランナーに収められています(それらについては後ほど詳しく解説します)。

また、ネギは付属のシートをユーザー自身でカットしますが余分に入っているため半分以上は残ります。

カイナスシールとは、
プラスチック容器類などの成形品と同質同素材の表面基材を使用しているポリエチレンフィルム(KES)・ポリプロピレンフィルム(KEP)を使用した特殊素材で、曲面への貼り付け特性に優れた素材とされています。

シール専門の印刷会社[ラベルマスター]様より引用

 

カイナスシール(拡大可)

シールで補う部分はすべて上記のカイナス仕様となってます。
若干ですが台紙から剥がしにくく、素手よりは何か道具を併用した方が作業しやすいです。私は先の細いピンセットを使いましたが参考にする場合はシールを傷付けないようにご注意ください。

 

フタシール(拡大可)

私が知る限り見たことのないタイプのシールです。
表面は紙質で、剥がすと裏面が銀色に輝いています。粘着箇所も中央にはなく円形を描くようにフチのみに配されてます。折り目が残る素材ですので丁寧に扱うことが推奨されます。

 

フタ止めシール

こちらが噂の2021年6月より順次廃止となったフタ止めシールです。
パッケージには「ホンモノ」と記載されているため実際の商品に使用されているものと同じものです。

廃止となった理由についてですが、プラスチックゴミを減らすことを目的としており年間33t削減できるとのことです。

補足ですが、
同社の『カップヌードル ビッグ』については上記のフタ止めシールをしばらく使用継続するそうなので別れが惜しい方はBIGを検討してみてはいかがでしょうか。
あるいはプラモ版のフタ止めシールを紛失してしまった際には現物から剥がして流用も選択肢としてはありかもしれません。

以下は公式ツイッターより

簡易年表
・1971年カップヌードル登場。
・1984年バーコード型のフタ止めシール登場。
・2008年半透明のフタ止めシール登場。
・2021年フタ止めシール廃止。

各部紹介

正面

上記はシール使用後の完成品ですが、写真だとプラモデルだとは全くわからないのではないでしょうか。

制作に関する難易度を伝えるのは少々シビアで、全体的にはかなり簡単で小学生でも作れますが局所的に大人でも苦労する部位があるのでそれらに関しても後述します。

主観ですが難所は主に”二か所”と認識しております。

 

写真左がシール未使用、右が使用後の比較(拡大可)

見比べていただけるとわかるように、正面のシールに関しては細かい部分を補う程度で貼らなくても気にならないレベルです。
(具体的には[U]上部、[LE]の間、[カ]の一部、[プ]の半濁点、[ド]の濁点です)

つまり、この特徴的な『CUP NOODLE』のロゴはパーツ分割による色分けで再現していることになります。
ここが一つ目の難所で、
ランナーから切り離したパーツのゲート跡を、デザインナイフなどで綺麗に整える必要があります。

ランナーゲート(パーツが枠とつながってる部分)については若干考慮されているようで、アンダーゲート(切断面が組み立て後に死角になる仕様)に設計されている部分が多く見受けられました。

シールの精度は非常に高く、かなり至近距離で凝視しない限りは肉眼でもわかりません。

 

背面

裏側には栄養成分や注意事項、アレルギー表がぎっしりと記載されていますが、これらはほとんどをシールで補っています。
とはいえ、容器類と同様の素材とされるカイナスシールの質感はとてもリアルで肉眼で見てもまったく違和感を覚えません。

 

写真左がシール未使用、右が使用後の比較(拡大可)

見比べていただけるとわかるように、裏面に関してはシールの有無で見映えに雲泥の差が生まれます。

色のつく部分がへこむようなモールドを確認できますが、墨入れ可能ということなのでしょうか。大変そうなので私は避けたいと思います。

ほとんどをシールで表現することに賛否あるかと思いますが精度が優れているので肉眼で凝視しても違和感のない仕上がりとなってます。

ここが二つ目の難所であり、最大の鬼門と認識しております。
要注意としてこの面のシールは前代未聞の面積をもった大きなもので、間違いなく本プラモデル最大の難所です。私は運よくスムーズに貼り終えましたが、失敗してシールが劣化してしまう場合も考えられるので念頭に置いておきましょう。

 

底面

裏側には賞味期限のダミーシールが貼られています。表記は無限を意味する∞(インフィニティ)が印字されてます。

 

天面

フタを空けると色とりどりの具材が顔をのぞかせます。無塗装のプラモデルでこの再現度はすさまじいですね。

気になるフタについてですが裏面のフチに円(〇)を描くように粘着性があり張り付いてます。
ほどよい粘着力で、繰り返し何度も張ったりめくったりと遊べます。
工夫されているとはいえ粘着力を有していますのでホコリなど付着しないように留意する必要はあるかと思います。また、実物同様に折り目が残る素材なので丁寧に扱う必要があります。

具材の表現方法については、

写真左が無加工、写真右がシール使用後

エビの再現が非常に秀逸でして、
オレンジ色の成型色の上から半透明のシールを覆うように貼り付けることで、下地となったオレンジ色とのグラデーションで絶妙な色彩を表現しています。
さらに曲面にシールを貼ることで生じる歪みが、乾燥エビの表面を彷彿とさせる質感を生みデメリットをメリットとして昇華しています。これは目から鱗です。

 

謎肉とたまごについては一切組み立てる必要がなく、この完成した状態でランナーにくっついています。
ですのでユーザーはニッパー等で切り取るだけで済みます。

ただ余計な光沢があるのでつや消しトップコートを吹くだけでもリアリティが増すのではないでしょうか。
また、実際の麺には粉末スープがまぶされているため、そこには墨入れ等を施すとさらに見栄えがリアルになるかもしれません。
時間があるときに試してみますので、その時は追記いたします。

 

前面カバーは外せます

ロゴ部分を外すことで、まるで標本のようにカップ麺の中間保持構造を鑑賞することが出来ます。
この構造は麺を輸送時の振動による破損から守ったり、宙づり状態により出来た下部空間は乾麺の湯戻し時間を早めたりする効果があるそうです。

カバー部の固定する保持力はちょうどよい具合で脱着は容易に行えます。

注意点としてはネギのみ、落下してくる可能性があります。

ディスプレイ

冒頭では例のシールが撤廃となった今、”記念品としての価値”に言及しましたが私が購入した理由はこれです。

こちらはフィギュア界隈で「ぬーどるストッパー」というジャンルに位置するグッズで、主に腰かけたポーズのフィギュアがカップ麺のフタを固定するための用途で生まれたアイテムです。
無論、実際にそのように運用してもいいのですが、
飾る際にはその特異な形状からよい展示方法を見いだせずにいましたがその答えをようやく得ることが出来ました。

賞味期限インフィニティの当プラモデルはまさにぬーどるストッパーの台座としてこの上ないものと言えます。

ちなみにモデルに使用したのはフリュー様より『初音ミク ぬーどるストッパーフィギュア』です。
私が知る限りでは最高品質のプライズ品で、斬新な造形と丁寧な塗装で特に肌の色が非常に自然に仕上がってます。

2019年版と2021年のパールカラー版があり、上記の写真は2019年版です。ちなみにパンツは白いです

 

こちらは5年前のプライズ品のため現在ではなかなか見かけませんが『すーぱーそに子 ぬーどるストッパーフィギュア ウインク&ボーダー』のブルーボーダー(ウインク)Ver.をモデルにディスプレイしました。

すーぱーそに子のぬーどるストッパーはこれまでにフリュー様よりたくさんの種類が登場しているので、モノによっては安価で手に入るかもしれません。特徴としてはどのタイプもお尻を突き出したポーズである点です。

 

こちらも同じくフリュー様のプライズ品より『Fate/Grand Order ぬーどるストッパーフィギュア キャスター/ネロ・クラウディウス』をモデルにしました。

安価でネロ・クラウディウスの水着フィギュアが手に入りますがぬーどるストッパーとしての評価はやや下がります。
その理由は剣にあり、固定されていないため非常に飾りにくいと言えます。
ただ剣を外して飾ることも出来るので、剣はおまけとして見ればコスパのいいアイテムとなってます。

まとめ カップヌードルのプラモデル BEST HIT CHRONICLE

いかがでしたでしょうか?

プラモデルとしての組み立てる楽しさはもちろんのこと、
生誕50周年の記念として、ぬーどるストッパーの台座として、工夫次第で可能性の広がるアイテムでした。

欠点としては前述した二つの難所である、

  1. ロゴパーツを綺麗に切り取る必要性
  2. 広範囲におよぶ大きなシール

が制作難易度という観点から挙げられます。

価格に関しては発売当初、その話題性からすぐに高騰してしまい3,000円以上の値が付けられていましたが、発売から1年近く経過した現在は落ち着いておりAmazonであれば2,000円以下で購入可能となってます。(2021/07)

現状、ベストヒットクロニクルシリーズ最後のアイテムが今回ご紹介したカップヌードルになりますが続編は出るのか、あるいは次回は何が対象となるのか非常に興味深いですね。
もしも今後の情報を知っておられる方がおりましたらコメントを残していただけると助かります

余談ですが「カップ麺のプラモデル」と言う概念は以前より存在しており、漫画ドラえもんのエピソード「ぼくを止めるのび太」に初登場。その後2017年には日清カップヌードルの公式ツイッターより”ランナー付きのカップ麺のプラモ画像”が遊び心からツイートされてます。

レビューは以上になります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

以下、私のツイートより

何気なくTweetしましたが好評でした

 

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