プラモデル

《レビュー》ハイパーファンクション LBXオーディーン+変形説明書『ダンボール戦機』

今回は2020年1月にBANDAI様から発売されたプラモデル、『ダンボール戦機』より「ハイパーファンクションLBX オーディーン/ODIN」をご紹介します。変形方法の説明書も載せましたので、紙を紛失してしまった際などにご活用ください。

アニメ1期の主人公、山野バンが操作するLBXの最終形態。
その名は北欧神話の主神オーディンに由来し、必殺ファンクションである「グングニル」は件の神が持つとされる槍の名を冠しています。

「HF」シリーズでは初のラインナップのため再販ではなく完全新規造形の新作として発売されました。

ハイパーファンクション(Hyper Function)」シリーズとは、
通常版ではオミットされている骨格フレーム「コアスケルトン」を内蔵した精密モデルシリーズです。多色成形とホイルシールで未塗装でも設定通りの色分けを実現してます。

ハイパーファンクション LBXオーディーン

肩に装備されたバーニア内部までパーツの分割による精密な色分けが実現しています。

 製品情報 

  • 作品   ダンボール戦機
  • 価格   3,850円(税10%込)
  • 発売日  2020年01月25日
  • 対象年齢 8才以上

【付属品】

■リタリエイター×1
■専用台座×1

『ダンボール戦機』より、LBXオーディーンが新たな変形ギミックを搭載しハイパーファンクションとして立体化!

(C)L5/PDS・TX

パッケージ

 

パーツリスト(ランナー)および部品注文カード

ランナー(枠)は他のLBXプラモデルと同様にタッチゲート式が採用されているためニッパーなどを使用せずともパーツを手で外すことが出来ます。
ただ、まれに切断面が欠けてしまったりするためこだわる場合はニッパーやデザインナイフの使用を推奨します。

LBXとは、
Little Battler eXperience(小さな戦士の体験)の略称。設定では2042年に登場したホビー用小型ロボット。媒体によっては「ダンボール戦機」とも訳される。なお、山野バンたちが活躍するのは2050年からになります。

セット内容

  • コアスケルトン×1
  • アーマーフレーム一式×1
  • リタリエイター(武器)×1
  • 専用台座×1
  • ハンドパーツ×6(握り手2、開き手1、武器握り手1、飛行モード用2)
  • ホイルシール×1
  • マーキングシール×1
  • 便利ツール(パーツオープナー)

以前にご紹介した同シリーズの『ルシファー』同様に、ハンドパーツは複数ありますが手の甲の部分は一組分しかないため使いまわす必要があります。

また、前述したキットでは付属しなかったスタンドが今回は標準装備されています。

この他に余剰パーツが出ますが新規造形されたコアスケルトンの余りで、特に活用法はありません。ルシファーの骨格と同様の金型ですので破損時の修理には流用できます。

 

ホイルシール(拡大可)

色分けはパーツの分割のみでほぼ再現されており、付属のシールはコアスケルトンの瞳用と翼部分の一部のみです。
そしてシール[3]はクリアパーツの裏側に貼り、光を反射させ発色を良くするものです。
これは他のLBXでもよく見られる仕様になります。

今回のレビューではシール[3]のみ使用しました。

 

マーキングシール(拡大可)

お好みで使用するマーキングシールです。説明書の裏には使用例が紹介されています。

 

カラーガイドおよびマーキングシール使用例

 

ディスプレイ

コアスケルトン 正面

ハイパーファンクション(以下H.F)シリーズ最大の特徴である内部骨格モデル。

可変機構を有した機体のため、以前に紹介したルシファーとは構造に若干の差異があります。
具体的には首と、前腕部と脚部が専用パーツに置き換えられています。その影響でランナーでは件の部位の余剰パーツが複数出ます。(基本の金型が流用のため)

色分けが優秀なH.Fですがコアスケルトンに限っては一色で、瞳のみをシールで再現します。(写真は未使用)

 

コアスケルトン 背面

 

他のキットと同様に胴体内部にはコアメモリが格納されています。

ルシファーではピンク色だったコアメモリですが今回はクリアレッドになっています。
通常版には付属する基盤を再現するシールは省略され、代わりにモールドで表現されてます。

コアサイズは通常版とほぼ同じなので、そちらに付属するシールを流用することは可能です。

 

外装および内部構造

コアスケルトンにアーマーフレームを装着することでオーディーンが完成します。
頭部アーマーも、兜のような構造になっており内部骨格の上からかぶるように装着します。

主観ですが可変機構の都合上、他のH.Fシリーズよりはアーマーの固定が複雑化しているので手軽に脱着は出来ないかと思われます。
ですので対象年齢が他のキットと同じというのは少し違和感があり、扱うための難易度は少なからず上昇しています。

また、ルシファー同様に足首だけはパーツごと差し替える必要があります。

 

アーマーフレーム装着状態 正面

H.F版ルシファーのアーマーに施されていた「グロスインジェクション加工」は残念ながら搭載していません。
価格はこちらのオーディーンが上なので少々残念なポイントです。

ただ、パーツ分割による色分けはかなり優秀です。スタイルも洗練され非常に良くまとまっています。

翼があるため後ろに重心を取られがちですが、前述したルシファーに比べれば自立は容易です。専用台座も付属するためポージングの心配はいりません。

内部にコアスケルトンを有し、外装にも多量のパーツ数が振られているためこの状態で手に取るとずっしりとした重量を感じられます。

補足として、

ダンボール戦機 第27話『目覚めよ 新たなるマシン』より(拡大可)

本編映像と見比べると胸部アーマーのデザインが若干変わっているようです。アニメ版では黒い面積が多いのを確認できます。個人的にはこちらのカラーリングの方が好みです。

 

アーマーフレーム装着状態 背面

後ろ姿の色分けにもまったく妥協していないことが見て取れます。

翼の一部はシールを使用しますが、
その部位はパーツが薄いために分割による色分けが出来なかったためだと思われます(写真は前述したシールを使用していません)。

翼には複数のジョイントがありますが保持力はしっかりしています。
ただ、耐久性については現段階ではわかりかねます。

 

武装、スタンド使用

スタンドは通常版のものと同じ金型を流用しているため剛性に一末の不安が残りますが、レビューに使用する限りでは特に問題はなく気になりませんでした。

注意点としては、

スタンド接続部(拡大可)

ジョイントは王道の3ミリ軸ではなく、本体下部にはめ込む専用形状なので回転させ角度をつけるといったことは出来なくなっています。
オーディン本体の下部にも軸穴はないので他のスタンドを流用することも出来ません。スタンドの選択肢は皆無と言ってよいでしょう。

小ネタとして股下のアーマーフレームを外せば3ミリ穴が露出するためお好みの台座を使用できるようになります。ただ、それと引き換えに股下の造形はオリジナルと変わってしまいます。

 

リタリエイターの構造

オーディンの専用武装である槍は芯となる本体、エフェクトのクリアパーツの二層構造になっています。
エフェクト内部が透けて見えるので独特のビジュアルが魅力的です。

見た目ほどの重量はなく、手首の保持力はかなり強固なのでポージングでの不都合は全く見られませんでした。

 

飛行形態 正面

LBXオーディンの特徴である可変機構。変形だけでも異色ですが飛行できる機体も少ないです。

簡易的な変形ではあるのですがシルエットは大きく変わりしっかりと飛行機らしさが表現されています。Y字型の飛行ユニット部分は多数のカラーリングで彩られていますがすべてパーツ分割で色分けされてます。

頭部にあった大きな装飾も違和感なくデザインに溶け込んでいるのがわかるかと思います。

 

飛行形態 背面

スタンドのジョイントを組み替えることで飛行形態に対応します。

 

飛行形態 底面

手足は小さく収納されます。変形後の形状がわかりにくい場合には参考にしてみてください。

 

飛行形態時、翼の装飾だったパーツが頭部を覆うように機能します。

変形方法

飛行形態への変形手順1

手首のみ、差し替えが必要になります。

 

飛行形態への変形手順2

前腕内部に組み込まれたジョイントを利用して手首を覆い隠し、腕を内側へ折りたたみます。

 

飛行形態への変形手順3

つま先のみを回転させ、足首は回転させずにそのままです。

上記が説明書に記載されている変形手順の全工程になります。必要に応じて参考にしてみてください。

 

まとめ ダンボール戦機 ハイパーファンクション LBXオーディーン

※CCM(1/1 山野バン モデル)は別売りです

いかがでしたでしょうか?

率直な感想としては前回ご紹介したルシファーほどの感動はありません。
その理由はアーマーフレームが「グロスインジェクション加工」ではないため、の一点のみです。あれはそれほどまでに高級感を底上げする仕様でした。

とはいえ造形に関しての不満は何一つなく、劇中からオーディーンが抜け出してきたかのような再現度の高いファンアイテムとなってます。かなり細部にわたって作り込まれ、パーツ分割のみで完璧に近い色分けが実現しています。

上記の写真のようにCCMを並べれば、机の上にダンボール戦機の世界観が広がります。

LBX-CCM(Control & Communication Manipulator)は、
2019年の4月に税込み1,100円で発売された劇中でLBXを操作するリモコン端末です。
元々は懸賞として抽選で当たった方しか手に入れられなかったものが、数年の時を経て一般販売されたアイテムになります。

欠点

通常版と比べ、完全な上位互換と言っても過言ではないのですが欠点がなかったわけではありません。

これは個体差なのかもしれませんが、

クリックで拡大可能

サイドスカートの黄色いパーツの保持力が皆無でした。

重力にも負ける弱さで、簡単にポロっと落ちてしまいます。外れるのは小さいサイドスカートの部分で全4か所。ここだけは接着剤で対処するしかありませんでした。

製品に対する欠点はここのみで他は一切ありません。

 

「ここをこうして欲しかった」と感じた点としては、

ダンボール戦機 第41話『悪魔 飛び立つ時』より(拡大可)

定価が税込み3,850円と高額であるため作中で使用されたビームガーター(盾)もセット内容に含めて欲しかったと思います。
ビームガーターはアニメ1期の最終決戦で登場する強化ダンボールの技術を応用したガジェットで、展開時には緑色に発光します。

こちらは2011年に『LBXカスタムウエポン 007』と言う名で商品化されてます。
価格も税込み486円と良心的ですが、古い品物のため現在ではなかなか見かけません。

ここまでの流れであればその4,000円近い価格もネックと言えるのですが、Amazonであれば3,000円以下で購入できるのは魅力です(2021/7月現在)。

再販されたハイパーファンクションシリーズは今回の他に、

  • 「LBX アキレス」
  • 「LBX ジ・エンペラー」
  • 「LBX ルシファー」

を含めた4種がラインナップしてますが軒並み高騰してしまい、
定価未満で購入できるのはオーディーンのみですのでHFシリーズに触れたことがないユーザーに今オススメ出来る機体となってます。

 

レビューは以上になります。

余談ですがアニメはBANDAI SPIRITSの公式チャンネル様よりYouTubeで無料配信されてます。

上記が1期で、最終話まで無料で公開されています。(全44話)

そして、

2期であるダンボール戦機Wも現在進行形で毎週木曜日20:00に配信され続け、今は17話まで公開されてます。(2021/07/23)

2012年の作品でありながらリアルタイムで更新されているところから推測すると、反響次第では再販など何かしらの動きに期待できるかもしれませんね。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

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