本日は2021年3月にBANDAI様より発売された食玩、『機界戦隊ゼンカイジャー』より「全界合体シリーズ01 ゼンカイオー ジュラガオーン」をご紹介します。箱裏の組み立て方や別紙の説明書もすべて添付していますので紛失してしまった際にもご活用ください。また、写真はシールありとなしの2パターン記載していますので参考にもどうぞ。
ゼンカイジャーのミニプラシリーズ一作目となったアイテムです。
同日にはバラ売りも行われていますが、当ページでは全5種がひと箱にまとめられたセット版の紹介となります。価格や内容についてはまったく同一のものとなります。唯一、単品をまとめて梱包するための外箱の有無の違いはあります。
ミニプラ 全界合体シリーズ01 ゼンカイオー ジュラガオーンセット
製品情報
メーカー希望小売価格: ¥1,800(税込:¥1,980)
単品:¥360(税込¥396)
2021年3月22日 発売
売場:全国量販店の菓子売場等
対象年齢:3才以上
- プラスチックモデル 5種セット(全1種)
1.ゼンカイジュランA
2.ゼンカイジュランB
3.ゼンカイガオーンA
4.ゼンカイガオーンB
5.ジュラガオーン拡張パーツセット - ラムネ菓子5個
『機界戦隊ゼンカイジャー』より、工具不要の組み立てキット「ミニプラ」1弾のセット商品です。
ゼンカイジュランとゼンカイガオーンは「ヒーローモード」と「機界モード」の2モードに変形可能!そして2体が全界合体することで”ゼンカイオー ジュラガオーン”が完成します。
さらに、今後発売のミニプラ2弾とも合体することができ、遊びのバリエーションが豊かな弾となっています。
プロポーション、可動、そしてボリューム(全高約150mm)にもこだわったミニプラ全界合体シリーズをお楽しみください。(C)2021 テレビ朝日・東映AG・東映
こちらがセット版の中に入っているものの外箱で、店頭で売られているものとまったくの同一です。デザインは5種とも差異はなく、正面右下の番号だけがそれぞれのものが割り振られています。
表記にもあるようにランナーはタッチゲート式を採用しており工具無しでも組み立てられます。ゲート跡の精度も高く、同じくタッチゲート式を採用している「ダンボール戦機」シリーズのプラモデルよりも断面が綺麗です。
プラ素材としては「ABS」と表記してありました。
以下より、
まずは各ラインナップの中身をそれぞれ記述し、その後、完成状態を解説するという流れになります。用途に合わせて読み飛ばしていただければと思います。
No.01 セットA
①は上半身、剣(ジュランソード)、盾(ジュランシールド)が入ったセットです。
ランナーは明るい赤、濃い赤、銀、黒の4色から構成されています。特に、シルバーの色分けがほぼ完ぺきに行われている点は優れています。
また、このキットに限り別紙で変形合体の方法が封入されてます(下記に添付)。
シールは光沢のあるメタリック仕様です。ボディの色分けはほとんどをパーツ分割で実現していますが人型の頭部はほぼシールでの再現となりますので枚数が多めとなってます。また、頭部のシールは若干貼るのが難しく感じられました。
説明書にも記載されていますが部位によっては非常に力を必要とする箇所があります。対象年齢である3歳のお子様には不可能なのでご注意ください。
説明書右下には「ジュランB」と合わせたヒーローモード(人型)への完成プロセスが載っています。
こちらが先述した別紙の組み立て方です。タップで拡大も可能ですので必要に応じてご活用ください。
工程の5⃣項目目の頭部用ジョイントを引き出す際には、「ジュランB」に付属する支柱をジョイント穴に差し込んで引っ張ると便利です。
ちなみにこの裏面は白紙です。
No.02 セットB
②は下半身、支柱が入ったセットです。
ランナーは①と同じく明るい赤、濃い赤、銀、黒の4種から構成されており、見ての通りシールはたった3枚でほとんどがパーツ分割による色分けで完結しています。戦隊ヒーローのミニプラとしてはかなり完成度の高いものとなってます。
支柱はティラノ形態時に大きな頭部を支えるものとして付属しますが、立位は安定しているため今回のレビューで必要になった場面はありませんでした。ただ、「ジュラガオーン」への合体時に頭部を取り付けるジョイントを引き出す際には、ジョイント穴に差し込んで引っ張り出すという用途に役立ちます。
②と書かれた細長いシールは組み立てる前に貼ることを推奨されていますのでご注意ください。
右下には別売りの「ジュランA」と組み合わせた機界モードへの完成プロセスが記載されています。
No.03 セットA
③は上半身、合体用の頭部、かぎづめ形状の武器(ガオーンクロー)が入ったセットです。
ランナーはこちらも4色での構成と優秀です(明るい黄色、暗い黄色、銀色、黒色)。ただ、主観ですが武器の大きな爪部分がすべてシールである事、ここだけが残念でした。そこそこに面積もある部位に加え、爪と爪の間はシールでもカバーされていない点や遊んでいるとはがれやすい部分などを考慮しその考えに至りました。
こちらのキットには先述した爪のシールや、頭部二つ分のシール(合体時用、ヒーローモード用)が含まれている事などが理由で全5種の中では最多の枚数となっております。
説明書右下にはラインナップの③番と④番を合わせたヒーローモード(人型)への完成プロセスが載っています。
No.04 セットB
④は下半身が入ったセットです。
ランナーは他のキット同様に4色から構成されてます(明るい黄、濃い黄、銀、黒)。同じく下半身が入っている「ジュランB」と基本構造はほぼ共通です。シール枚数は件より若干増えてますが、素組みでの色分けは優秀といえます。
②と書かれた細長いシールは組み立てる前に貼ることを推奨されていますのでご注意ください。
同じく下半身が入っている「ジュランB」に比べシールは多いですがあくまで補完的な要素が強く、最悪貼らずともクオリティはそこまで落ちないのでシールが剥がれてくるのを避けたい場合は貼らないという選択肢もありでしょう。この中ではシール③のみ、溝のある部位のシールということで剥がれてくるリスクは低いです。
説明書右下には別売りの「ガオーンA」と合わせた機界モードへの完成プロセスが記載されています。
No.05 拡張パーツセット
⑤は台座、開き手ハンドパーツ、腰ロール機構追加ジョイント、胸板調整パーツ、プロポーションアップ用の足首がそれぞれ付属します。
結論から申し上げますとこちらのラインナップは購入せずとも問題はありません。買わなくても変形合体遊びは十分に楽しめるというのが最大の特徴です。
商品名に記された”拡張”の文面通り、合体時のスタイルや可動域を整えるために用意されたオプションパーツです。ジュラガオーンのクオリティを最大限に上げたい場合にのみ購入するとよいでしょう。
台座用には「ミニプラ」シールと、④or⑤の選択式のものがあります。こちらはお好みで使用するようです。
他は右足首の色分け向上用と腰ジョイント用になります。
内容はシンプルなため説明書は半分で完結し、残りの半分にはラインナップの①~④番を合体させた後の拡張方法が記されています。
一部はいったん部品を取り外すなどの組み換えが必要になるため、最初から全5種を合わせた拡張モードでディスプレイする場合には二度手間を避けるために上記の内容を頭に入れておいた方が効率的です。
ジュランティラノ(①+②)
上記はシール無しの状態ですがミニプラとしては色分けの精度が高い方です。可動域は狭いですが一応関節が存在し、首ロール可動、腕ロール可動、ひじ軸可動、腰ロール可動、股関節にロール可動があります。
巨大ロボットに合体することを前提とした絶妙なデフォルメからは歴代戦隊シリーズのDNAを感じ取れます。
武器はあらゆるジャンルで王道の剣と盾を所有しています。剣においてもパーツ分割による色分けがなされています。後述しますが「ガオーンクロー」は1パーツ構成の一色なのでこちらは優遇されていると言えます。
シールを貼った状態は後述しています。
背面には使わないジョイント等が集まっています。後ろ姿は完全に切り捨てているというのは歴代の合体ロボットにはよく見られる仕様です。
戦隊シリーズとしては王道のティラノザウルスがモチーフです。人型ロボットが5体合体し巨大なロボットになるという設定は多くの過去作品にみられますが、単体でもビーストになれるという仕組みは近年の戦隊シリーズの傾向とも言えます。
この状態では人型時の頭部は目立たないためシールを使用せずとも違和感はありません。ただ、恐竜の瞳部分はやはり寂しいです。この瞳部分はモールドも深く掘られているので「シールが剥がれてくるのを避けたい」という場合でも気兼ねなく貼れると思います。
可動域としては顎の開閉ギミック、足のロール可動ですが大きな動きは難しく、小さな前足は無可動です。
以下、公式より発表されている機界変形時のデータ資料です。
ヒーローモードでシールを貼った場合ではやはり頭部の印象がもっとも変わります。ただ、人型時の頭部についてはその複雑さ、小ささからはがれやすいというリスクは生じます。この点は素組みの食玩プラモではなかなか避けられない運命です。
瞳に色が入るだけで印象はだいぶ良くなります。瞳は深いモールドが彫られているので遊んでいる最中にシールがはがれてしまうというリスクも低いのがいいですね。もうひとつ印象に大きな影響を与えるのは写真向かって右側に位置するティラノザウルスのアイコンでしょう。ここにもモールドが彫られているのでシールの食いつきはいいです。
ガオーンライオン(③+④)
ジュランほどではありませんが、二種類の黄色い成型色を使い分けることで素組みでも高い色分けを実現しています。可動域についてはジュランと同様で、ビジュアルで気になる点もやはり同じく人型時の頭部が一色という事に限ります。
二体の合体時にはそれぞれが右半身と左半身となる構造上、シンメトリーでなければいけないという制約もあり全体的なフォルムは似通っています。
武装は大型クローがひとつです。かぎづめ型の武器は歴代の戦隊ヒーローにも登場していますね。ただ、爪部分がシールでの色分けはやはり気になる点ではあります。
上記はシールなしの状態ですので貼った状態はのちほど記述していきます。
後ろ姿に関しても特に大きな違いはありません。合体の都合上、基本構造が同じとなっています。
ライオン型の機界モードです。こちらもボーイズトイではおなじみのライオンモチーフですね。
先程は気になる点として挙げた人型の頭部は見えない(取り外して余剰パーツとなります)のでこの状態でも再現度は高いと言えます。
頭部にはしっかりと口開閉ギミックが備わっています。Tレックス型のジュランとは異なり、前足にも関節が二つ存在するのでポージングの幅は広いです。以上のことから、外見による好みはあると思いますが単体での遊びの幅はこちらの方が優れています。
ただ武装に関してはあちらが剣と盾の二つを装備し剣はパーツ分割による色分けがされていることを踏まえると一長一短かもしれませんね。
以下、公式より発表されている機界変形時のデータ資料です。
シールなしでは気になっていた頭部、ライオンの瞳、かぎづめに色が追加されたことで外観の不満は解消されます。気になるのはシールが剥がれるという懸念点のみです。
先程は成型色での色分けを希望したガオーンクローですが、それでも銀色に輝く状態は見映えのよいものです。
こちらも瞳に色が入ることで断然かっこよさが増します。
先程にもお話した前足の可動域により動物らしいポージングが可能です。シールではありますが前足の爪が銀色になったのも視覚的にずっと良くなりました。
写真では死角になってしまいましたが向かって左腕にあるライオンのアイコンもシールにより銀色に輝いています。
全界合体 ジュラガオーン(①+②+③+④)
上記はシールを一切使用していない状態ですがおさえておきたい色分け箇所はすべておさえられています。
ヒーローモードではロール可動であった人型の頭部ですが、合体時にはボール軸を採用しており可動性は上がっています。フェイスはシールなしでも銀色である点も嬉しいですね。
色分けがここまで優秀であるなら、ガシガシと触って遊ぶ用途に使う場合はシールを貼らないというのも悪くないでしょう。可動域については省略してお話しますが、割愛してしまうほどに関節が多く組み込まれています。
この状態でも良く動きますがラインナップ5番の拡張パーツを使用すればさらに動くようになります。ポージングをしていて気になったのは腕の可動です。関節自体はとても多くかなり自由度が高いのですが、マウントされている銀色の足パーツが干渉してしまうので可動域を殺している状態になります。これはデザイン上、致し方ありません。
単体変形と比べると後ろ姿もすっきりしており、特別見映えが悪いということもありません。
背中に不要となった部品が収納されていることに加え、足首の接地面積の関係で前後にはフラつきがあり倒れやすい印象は感じました。ただ、こちらは拡張パーツを使用することで改善されます。
ジュランが所有していた剣と盾をそのまま流用することが可能です。上記では一緒に装備させていますがクローも手首へ装備することが出来ます。
こちらはシールを使用した状態です。拡張パーツはまだ加えておりません。一目で胸元の紋章と頭部が鮮やかになったのがわかるかと思います。
上記はシール使用時の差異に重点を置いた写真でしたのでクローを装備させました。剣は背中に余っていたジョイントを使い帯刀状態を表現してます。
こちらが拡張パーツを組み込んだ状態です。
ハンドパーツは武器握り手から開き手に変更され、倒れやすさが見受けられた足首は大胆なほど大型化し、変形方法の関係で分厚かった胸板がすっきりとしてます。
専用の台座が用意されているのも嬉しいですね。
また、写真ではわかりにくいですが腰内部にロール可動を追加するジョイントパーツが仕込まれています。
写真左が①~④のみで構成された状態で、写真右が全5種を合わせた拡張モードです。
写真のように見比べると一目瞭然で、身長が高くなるなどプロポーションが大幅に改善しているのがお分かりいただけるかと思います。見た目だけではなく機能も底上げされており、足首の接地面積の増加による安定感の取得や腰に左右の動きを与えるロール機構など最低限のパーツで最大限の改善を可能としています。
以下、
全5種を生かしたポージング例になります。
大剣と盾を生かした大きな動き。
開き手も活用したり。
クローを構えるポージングも。
全界合体 スーパーゼンカイオージュラン(①+②+別売り)
別売りの「スーパーゼンカイザー」と組み合わせれば別の全界合体も再現可能になります。
単体では背面の肉抜きが目立つゼンカイザーでしたが、左右がひとつの右半身として組み合わさることで後ろ姿の肉抜きは隠れます。
ただ、この状態では手足が可動しないので動かす場合は干渉している一部ジョイントを外す必要があります。
今回ご紹介した「⑤拡張パーツセット」とも互換性があり、ハンドパーツを開き手にしたり、腰にロール可動を与えたり出来ます。また、ジュラガオーン同様に胸の厚みを調整することも可能です。
上記の写真のように手足を動かす場合には、さらに前述した干渉している一部ジョイントを取り外すことで可能となります。
ちなみに、こちらの合体方法は別売りの「03 スーパーゼンカイザーC」に同封されています。念のため下記に添付します。画像はタップまたはクリックで拡大できますので必要に応じてご使用ください。
まとめ 食玩ミニプラ ゼンカイオー ジュラガオーン全種セット
いかがでしたでしょうか?
シールでの表現箇所は少ないとは言えませんが、遠目に見る分にはDX版にも引けを取らないビジュアルを会得しています。強度面の問題から変形や合体方法はミニプラ独自の機構を取り入れていますが、一通りのギミックを再現していることには驚きを隠せません。
今回のアイテムを一言で評価するとミニプラにありがちな「全種買わなければ完成しない」というデメリットを最小限にした食玩と言えます。
なぜなら、
大人であればその財力からなんの迷いもなく全種買ってしまいますが、キッズとなれば話しは別です。限られたおこづかいでは購入の範囲は狭まるでしょう。それを踏まえて今回のラインナップは、最小限ではジュランかガオーンのどちらかを「①+②」or「③+④」の二つ購入するだけで遊ぶことが出来ます。そしてもう少しお金に余裕のあるお友達は4種で巨大ロボットに合体させることが可能です。オプションパーツである⑤は最悪、購入せずとも遊びの幅は広いでしょう。
余談にはなりますが今回ご紹介した第1弾「ゼンカイオー ジュラガオーン」と第2弾「ゼンカイオー ブルマジーン」をメタリックカラーで成形した特別弾として「ゼンカイメタリックVer.」も2021年7月に登場しています。10個入りと多すぎる気もしますが全10種のコンプリートボックスなので過去弾をひとつも所持していない場合にはおすすめです。
価格もDX版と比較すると相当安価であるため、DX版を買えないお子様の救済処置としての需要もあるでしょう。
ちなみにクオリティに雲泥の差はありますがDX版は定価7,480円(税込)です。
今回のレビューは以上になります、
当サイトではこれまでにもいくつかの食玩を取り扱っていますので興味がございましたらページ最上部の「食玩」タブをクリックまたはタップすることで全ての投稿を閲覧できます。
あっさりとしたご紹介にする予定ではありましたが遊びの幅が非常に広く、すべての仕様を説明してしまうとこのような長さとなってしまいました。もしも記述に誤りが見つかりましたらコメントにてご指摘いただけると助かります。
それではここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました
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