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《レビュー》アニマギアDE 第2弾 ケルベロガルギアス+変形説明書

本日は2021年11月にBANDAI様より発売された食玩、『アニマギアDE(ダブルエッジ)』の第2弾より「ガルギアス」をご紹介します。変形機構を内蔵した機体ですが、商品には変形方法の説明書が同封されていないため当ページに説明書を添付しております。必要に応じてご活用してください。

冥府の番犬ケルベロスをモチーフにした7体目の皇帝機(エンペラーギア)です。
新たなエンペラーギアは2021年の3月に登場した「カイギアス」と「フォールン」以来となります。

ケルベロス(Cerberus)はギリシア神話に登場する地獄の入り口を守護する番犬ですが、その名は「底なし穴の霊」を意味します。
首が三つあるのはそれぞれが交代で眠り、目覚めている二頭が見張りを続けるためと言われています

2021 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

アニマギアDE 第2弾 ケルベロガルギアス

No.03 CERBERU GARUGEAS

 製品情報 

メーカー希望小売価格: ¥410(税込:¥451)

2021年11月15日 発売
売場:全国量販店の菓子売場等
対象年齢:8才以上

  • 組み立てキット(一部彩色済)1セット(全5種)
    1.ドラギアスゼノ
    2.レイドランス
    3.ガルギアス
    4.フラッペ
    5.コラーテ
  • シール(全5種)
  • ガム(ソーダ味)1個

(C)BANDAI・タスクフォース

商品パッケージ

ケルベロガルギアス(通称:ガルギアス)とは、

3つの首を持つケルベロス型エンペラーギア。超小型の内燃機関を搭載しているため、ブラッドステッカーの出力に頼らず暗闇の中でも活動することが可能としている。隠密性能に優れ、音もなく標的を仕留めるアサシンで、敵を倒すことに一切の躊躇がない冷酷な性格。命ぜられた任務は必ず成功させるプロフェッショナルを自称し、自分の仕事にポリシーを持っている。そのため「依頼にない敵を倒すことは絶対にしない」といった仁義を通す堅気な一面もある。

公式サイトより引用

 

箱裏面の説明書(クリックで拡大可)

ベースヘッドの組み立て方は他と共通ですのでここでは割愛させていただきました、ご了承ください。
当サイトのDE第一弾のレビューではすべてのページにベースヘッドの説明書を添付していますので必要な場合はそちらを参考していただければと思います。

 

ブラッドステッカー

ビーストモード時の瞳はシールで表現する仕様となってますが、当ページでは使用せずにレビューを行ってます。

 

セット内容

付属品一覧

  • 本体
  • ベースヘッド
  • リベットパーツ
  • 簡易スタンド
  • 余剰パーツ
  • ステッカー

剣や銃などの武装は装備されていない機体です。

余剰パーツは少ないのですが、これは逆に言えばほとんどのパーツを使い切るほど洗練されたキットだと受け取れます。

 

各リベット(ボルト)パーツ

DE第一弾に引き続きリベットパーツも付属しますが、今作については前作から個数がひとつ減り全種3つずつとなってます。

 

各部紹介

人型モード 正面

配色はブラウン系のボーンフレームにバイオレット系のニックカウルです。
紫色のボディを持つ機体は他に無印4弾に登場した「デミナーガス」が居ますが、そちらよりはやや濃い紫色です。

塗装箇所は頭部の赤い瞳とその間のダークグレー、額部分(ビーストモードでは鼻にあたる部分)です。

特筆すべきは手が人型でもかぎ爪状のためハンドパーツは一切付属しません。このかぎ爪状の手には拡張性のあるジョイントがないため何かを持たせるということは出来ません。
また、
一般的な機体は外装が外向きに装着されている腕のニックカウルが内側に装着されてます。これは獣形態に変形した時に外向きになるように設計されているためです。

足首も同様の理由から、本来はカカト部となる事が多いボーンフレームが前後逆になるように取り付けられているのが特徴です。

ちなみに、

下半身の構造の違いによる身長差

変形時に四足歩行になる都合から一般的な人型アニマギアよりも足の関節が多く高身長です。さらに肩などの大型装甲も相まってボリュームのある機体に仕上がってます。

 

人型モード 背面

背中にはビーストモード時の下あごが折りたたまれる形で収納されています。

頭部と首の接続部にこれまでにない構造が採用され、これによりパーツの取り外しを行わない変形が可能となってます(これまでのシリーズだと一度首を外し、後頭部に設けられた別の軸に挿し直すという方式がとられていたことでしょう)。

足裏の面積が広いため立位は安定性があります。
恒例の簡易スタンドも付属していますが必要性は高くはないです。上記写真では写っていませんがリアスカートの内側に3ミリ穴が設けられているのでそちらを使用することで簡易スタンドを取り付けられます。

 

ビーストモード 正面

変形させることでケルベロスの代表的な姿である三つ首の獣へとその姿を変えます(変形方法は後述)。

付属のステッカーを使用することで両肩の頭部の瞳にも色がつくのでより我々の知るイメージ像に近づきます。

特筆すべきはなんといってもその変形方法です。
各ジョイントを可動、微調節するだけで完了します。これまでにも変形するアニマギアは登場していますがパーツの取り外しを一切行わずに変形可能な機体はこのガルギアスが初です。

この食玩シリーズは材質や金型がしっかりしているためにパーツの脱着に力が要求される事が多々あり、それをストレスに感じていたユーザーには大変喜ばしい仕様と言えます。

 

ビーストモード 背面

後ろから見ても違和感なく獣の体型になっています。

DE化に伴ってボーンフレームは若干改良されていますが基本構造は変わっておりません。にもかかわらずここまで完璧に近い変形を可能としていることに驚かされました。

 

ステッカー使用時の各モード

シールを貼ると、特にビーストモードの瞳が際立ってかっこいいです。人型においても良いアクセントとなり全体的に引き締まります。

 

変形方法 / ガルギアス・ビーストモード

説明書を公式サイトでご覧になりたい場合はこちらのリンクから飛べます

上記が変形方法の説明書とされているものです、画像は拡大可能可能です。

これは個人的な感想ですが説明書は逆にわかりづらいと感じましたので、変形手順を以下に箇条書きにまとめます。

  1. 足首を前後に180°回転させる
  2. 両腕を肩から真後ろに90°回す(次の工程で干渉しないようにする意味もあります)
  3. 頭部を真後ろに180°回す(後ろ向きになります)
  4. 頭部を首から真上に上げ、人型時の背中に格納されていた下あごを引き出します
  5. 両肩の三つ首を回転させ正面に向け、両腕もひじ関節から回し手首を微調整します
  6. 最後に腰を180°回転させ、四足歩行になるように各部を調節すれば完成です

 

文面に記すとこのような工程になります、説明書や写真と合わせて参考にしてみてください。

 

まとめ ダブルエッジ第2弾 ケルベロガルギアス

No.03 CERBERU GARUGEAS

いかがでしたでしょうか?

設定では”隠密性に優れたアサシン”と記述されていますが、重厚なニックカウルや刺々しいフィルム、ケルベロスというモチーフなどから真正面からの白兵戦でも戦えそうな印象を受けました。

パーツのつけ外しを一切行わない完全変形も実現しており食玩としての完成度は非常に高いです。
多くのユーザーはアイドルユニットとして話題となった「フラッペ & コラーテ」に注目してしまいがちですがDE2弾でもっともクオリティに優れていたのは今回ご紹介したこの機体と言っても過言ではないでしょう。

フラッペたちよりは売り切れる確率が低いと思いますのでお店で見かけた際は検討してみてはいかがでしょうか、個人的には非常に気に入る一体となりました。

ちなみに、

(10個入り)の封入率

ボックスアソートは全て2個ずつの均一アソートなっていました。

 

レビューは以上になります。

余談ですが「アニマギアDEフォトコンテスト」が開催中です(11月15日~12月31日まで)。

間に合うかわかりませんが「ガルギアス」をテーマにした作品で出展予定ですので、無事に参加できましたらこちらのページに出展作品を追記したいと思います。

今年の4月に開催された第一回フォトコンテストでは「カイギアス」をテーマに出展し上位10選に選んで頂きました。そちらの作品はページ下部にある『《第7弾》05リヴァイアカイギアス レビュー』のリンクに添付していますのでよろしければお越しください。

記述に誤りを見つけた際はコメントにてご指摘いただけると大変助かります、それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

《番外編》オレマギア製作例

全体図

単品3つを使用しオレマギアを組んでみました。

フォトコン用に制作した機体ですが、せっかくですのでこちらにも載せておきます。上部や下部の写真も撮影しておきましたのでカスタマイズの参考にしていただければ幸いです。

 

上部

神話の記述に基づき、尻尾は不自然なほど長く仕上げました。

 

下部

ディスプレイするとほとんど見えない部分ではあるのですが胴体は骨格を意識し肋骨形状にした点がこだわりです。

 

そして2021年12月25日、下記のtweetにて出展を完了しました。

La Porte de l’enfer

たくさんのlike等ありがとうございました。

結果は残念ながら落選となり、フォトコン2連覇は叶えられませんでしたが今回もいい経験をさせていただきました。

入賞した作品はマスタークラス、ジュニアクラスともにこちらからご覧いただけます。個性豊かな写真が集まりました

 

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