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《レビュー》幻鬼機殻 PHANTOM-001 蛍 Hotaru [蝸之殼スタジオ]+注意点

今回は2022年1月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクション美少女フィギュア『幻鬼機殻PHANTOM-001 蛍 Hotaru 1/12 リバースチェンジセット』をご紹介します。非常にハイクオリティに仕上がっていますが注意点(主に強度や破損について)もありますのでどうぞ最後までお付き合いください。

限定版を含めなければ蝸之殼スタジオ4作目となる完成品可動フィギュアで、最大の特徴であるフル可動眼球ギミックは引き続き内蔵されてます。一言で言えばドールとフィギュアのハイブリッドのようなアイテムです。

制作中の事前サンプルから変更点は多く、主に衣装の変更や本体が2体セットになるなど仕様が変わっております。そのため何も知らない方から見ると姉妹のような印象を受けますが、彼女は一人の同一人物で多重人格という設定となってます。とはいえ記憶は共有していないようです

2022 1/12 scale action figure,Unboxing and Review.

『幻鬼機殻』PHANTOM-001 蛍 Hotaru リバースチェンジセット 1/12 完成品アクションフィギュア

異例の美少女アクションフィギュア二体セットでの商品化

 製品情報 

参考価格 16,830円(税込)
発売日  2022年01月
スケール 1/12
サイズ  ノーマルモード:全高約16.5cm / リバースチェンジモード:全高約18cm
素材   PVC・ABS・POM
シリーズ 未定
メーカー 蝸之殼スタジオ

「Jin~rou~ちゃん!一緒にあ・そ・ぼう~」
意地悪な姉貴と恥ずかしがり屋のお姉さん、どれも「蛍」ちゃん!
世話好きな優しい蛍ちゃんは最近気を失う回数がめっちゃ増えてる!気が付いたら恥ずかしい格好をしてたり、友達と変な遊びをしてたり…
戦う時にしか出ないはずの裏人格は、どんどん抑えられなくなる!

©SNAIL SHELL

※記述において「ノーマルモード」、「リバースチェンジモード」という用語が登場しますが「表人格」と「裏人格」のことを指しています。髪留めを付けた素体が表人格であるノーマルモード、武装した裏人格がリバースチェンジモードです。

 

製品版パッケージ正面

前作である『WASP GIRL』ではほとんどが中国語表記でしたが、今作は国内向けに力を入れているようで日本語表記となりました。「蛍」などのタイトルロゴは鏡面仕上げで光を反射させます。
箱の側面や天面にはサンプル画像に使用された写真がプリントされてます。箱の紙質は安っぽさを感じさせないしっかりとした作りです。

 

製品版パッケージ裏面

裏には簡単な説明が記述されてます。

前述したように裏面においてもすべて日本語表記です。下部の仕様表記についても上からシールが貼られているわけではなく印刷されており、完全に国内向けの商品になっています。

 

フェイスパーツについて

前作から引き続き眼球可動ギミックが内蔵されているので視線を自由に変えることが出来ます。

以前のレビューでもお話ししましたが、ドールアイがフェイスに貼り付いて動かない場合は綿棒などの先が柔らかいツールで軽く押し込むことで解消されますので固い場合は無理に動かさないようにしましょう。
この事は『WASP GIRL』の紹介ページで語っております。現在も公開中ですので気になる場合はいつでもお立ち寄りください

 

封入物

中には箱が膨らむほどぎっしりと各アイテムが詰まっています。
本体が2体分ということでボリュームがあります。本来であれば素体一体に差し替えパーツで商品化されるのが一般的ですが、二体付属することで差し替えの手間とストレスが大幅にはぶけるというメリットがあります。もちろん二体並べて飾れることも嬉しいですね。

主にブリスターが4段(本体、武装、差し替えパーツ、台座)と、
説明書と破損時の予備パーツが入った小袋です。こちらには特典であるアクリルキーホルダーも入っていました。

海外メーカーによるMADE IN CHINAのフィギュアではあるのですが梱包には色移り防止のビニールを差し込むなど細かい配慮や努力は感じられました。現在のところは優良な企業様だと判断しています。

 

説明書1(表面および裏面)

説明書は2枚入っておりそのうち1枚は注意事項でした。裏面には多言語で同じ内容が記述されています。
特に①は軽視できなく、のちほど詳しくお話ししています。

 

説明書2(タップまたはクリックで拡大表示可)

上記が二枚目の内容になります。

主に付属品や簡単な取り扱い方法が記述されてますので一度目を通すことを推奨しますが、当ページでも写真付きで網羅的に解説しています。

 

セット内容

付属品一覧

  • ノーマルモード本体×1
  • リバースチェンジモード本体×1
  • 付け替えセミロング後ろ髪×1
  • 付け替え前髪×5(本体装着分含む)
  • フル可動眼球付きフェイスパーツ×5(本体装着分含む)
  • 視線替え用ミニツール×1
  • 付け替えハンドパーツ×14(本体装着分含む)
  • I.M.P.ロイド×1
  • DEAVILTH・サイズ×1
  • ウィップソード×2
  • ハイパーリング×1
  • バックパック×1
  • 収納機能付き特製台座×1(メイン支柱×1、サブ支柱×1、クリップ×1付き)
  • ≪初回生産限定購入特典≫
    両面アクリルキーホルダー×1

上記のセット内容は公式の記述になりますが、
これに加えて破損時の予備として手首ジョイントが4つ(黒2、肌色2)と視線替え用ミニツールが小袋に封入されています。黒い予備ジョイントは「I.M.P.ロイド」用ですが、互換性があるので手首にも使用可能です。

 

収納機能付き特製台座(拡大可)

台座は前作である『WASP GIRL』と同じ金型のモノと思われます(前作左・今作右)。
成型色は黒へと変わっています。台座天面がフタとなっており、開くことで中に細かいパーツをしまっておくことが出来るという代物です。差し替えパーツが多いこのシリーズにおいては大きなアドバンテージとなります。

 

余談ですが、

画像は事前情報の特典画像

特典は元々『リバースチェンジデフォルメアクリルキーホルダー』でしたが発売間近に『両面アクリルキーホルダー』へと変更になりました。
おそらく製作が間に合わないなどの都合により簡易的なデザインへと変更になったのでしょう。
SDキャラと化した幻鬼ちゃんはとても可愛かったので少々残念です。
別売りでもかまわないのでグッズとして発売して欲しいのですが、皆さんはどうでしょうか。
要望が多ければ実現するかもしれませんね。

イラストは中華人民共和国で活動されているXIAO葉有囍様が起用されています。

余談ついでに、

昨年公開された試作品

せっかくですので製品化前の試作品です。

I.M.P.ロイドを含め若干のデザイン変更が行われました。ロイドは現行品が好みですが、衣装は試作の方が好みです。露出度でいえば製品版の方が上位なのでエロスを優先した形になったのでしょう。マスクの形状は試作ではやや小型でデザインも異なります。

背中にも小さな羽が生えていました。

 

各部紹介

ノーマルモード正面

恥ずかしがり屋とされる表人格です。
その割にはなかなか大胆な衣装に身を包んでいますが、私服には見えないデザインは病院か施設を連想させます。

彼女の特徴としては髪留めを装着しているので両目が見える髪型をしています。
こちらの髪型には差し替え用の前髪パーツが別途で2パターン(本体分合わせ3パターン)用意されています。それらを使用することで髪留め状態で角を生やすことが出来ます。

フェイスパーツはすべてに互換性がありますがヘアパーツは前髪と後ろ髪の2パーツ構成となっており、ノーマル用の前後、リバース用の前後とセットで使用しなければなりません。

スカート下部には『幻』を意味するファントムの文字が印刷されています。
チャイナドレスをモチーフにしていますが白を基調とし、その前衛的なデザインから近未来を連想させます。材質もあまり類を見ないソフトビニールが使われているためかなりの柔軟性があります。構造としては透明なソフトビニール材質の上から塗装し、塗装されていない部分が透けているという手法で表現されています。

合理的ですが留意点として、
塗膜が柔軟性に負け剥がれてしまうことが懸念されますのであまりグニャグニャと曲げない方がよいかもしれません。

写真からもわかるように横乳が溢れるほどバストは豊満で、これまでに登場した蝸之殼シリーズ(ウルフ、ブンちゃん)の中ではウルフと同等かそれ以上です。

 

その他材質についてですが、その大半が一般的なフィギュアと同様の素材(PVC)です。特に髪の毛はゴムのような質感なので破損リスクは低いです。
しかし関節はプラ素材(ABS or POM)なので破損するとすれば関節、特に手首のボールジョイントはもっとも壊れやすいと思われます。
その理由としては、

  1. そもそも軸が細く強度が弱い
  2. ハンドパーツ側の穴が小さく差し込み時の負荷が強い

以上の二点が大きな要因となるでしょう。
ここからは自己責任になるのですが私はハンドパーツ側の穴をピンバイスでわずかに広げました。皮を削る程度の、わずかな微調整です。調整を誤るとゆるくなってしまうので行う場合は注意してください。

 

サイズ感

以前に発売された水着ウルフと比較すると意外にも身長差があります。

Hotaruは裸足ですがビーチサンダルを履いた水着ウルフよりも高身長であることがわかるかと思います。

本製品を開封してまず最初に感動したのが肌色の表現です。
以前のウルフレビューで肌の色が膝や太ももなど部分的に若干の違いがあることを欠点として挙げましたが、今回は全体的に統一が取れており大変美しいと感じました。ここは個人的に高い評価をしたいポイントです。

 

ノーマルモード背面

背面には腰に一か所、3ミリ穴が設けられています。

ジョイント使用時の後ろ姿と、使わない場合の後ろ姿の写真になります。

チャイナドレスは背中が大きく開いたデザインに加え、不透明な面積はおしりをカバーしきれていないため下着が透けた大胆な格好であることが見て取れます。華奢な身体つきですが肩甲骨の造形がとてもリアルでセクシーです。

スカート下部にはバーコードのような模様がありこれも未来感を思わせるデザインです。
詳細な設定はわかりませんが施設の実験体のようなイメージを連想しました。裏人格の戦闘力を増幅させるために管理されているなど、皆さんはどう感じたでしょうか。

『幻鬼機殻』に含まれた「機」や、英名である『phantom devil machine no.001(デビルマシン、悪魔の機械)』などから察するに彼女はヒューマノイドなのかもしれません。

 

リバースチェンジモード正面

意地悪と語られている裏人格です。
髪留めを外しているため前髪が片目を覆っています。
こちらの髪型には角なしVer.の前髪と後ろ髪が差し替えパーツとして付属します。

クリアグリーンの腹部からは漆黒の内部骨格が透け、いよいよヒューマノイド説が濃厚です。
公式の記述に”戦う時”とはっきり語られているので高い戦闘力を有しているキャラクターと推測できます。

黒を基調とした甲冑、エッジの利いた各部、裏人格、武装の大鎌、グリーンのクリアパーツなどからブラックロックシューターのデッドマスターを彷彿とさせます。共通点は多いので少なからず影響は受けているのではないでしょうか。ただ個人的にはこちらの方が好みではあります。

ハンドパーツも鋭い指先のため破損しそうですがここは軟質パーツが使われているのでリスクは低いです。

頭上に光る天使の輪のようなパーツが、セット内容に記述されていた「ハイパーリング」と呼称されるものです。天使の輪と表現はしましたが決して神々しさは感じられないので堕天使に近い記号と考えます。ギザギザとした造形や彼女がマシンであると仮定すれば、頭部から伸びた角をアンテナに見立てた電気や電磁波を彷彿とさせます。

 

フェイスガード アップ写真

牙の生えた鬼を連想させるマスクを装着しています。マスクは固定され外すことが出来ませんが、付属のフェイスパーツを付け替えることでマスクなしの状態にすることが出来ます。

頭部の角、フェイスガード、膝下の甲冑などはすべてプラ素材なので丁寧な取り扱いが求められます。

 

腰パーツギミック アップ写真

腹部は複合素材で構成され、クリアの軟質パーツに包まれる黒い内部骨格が透けてみます。簡単なモールドも確認できます。この部位には軟質パーツが使われているのは破損リスクを考慮しての事だと考えられます。

 

膝の甲冑 アップ写真

膝には『幻鬼』の名に恥じない鬼瓦や鬼の面をモチーフにしたであろう造形が施されています。
瞳部分や口内にはグリーンのクリアパーツが使われ丁寧な仕事が垣間見えます。美少女フィギュアではあるのですが工芸品の域に達した完成度です。

甲冑部分はパール塗装のような、絶妙な光沢があり綺麗です。

 

足首の可動 アップ写真

足首の鎧はヒール形状で、カカトのパーツは前後へ動きますので自立させるときなどに活用できます。
気になる点としては可動軸の金属ピンの断面が露出してしまっている点でしょうか。

足首全面についたガードパーツも若干動きますが、カカトから上部へ伸びたトゲパーツは動かせないので力を加えないように注意します。

 

リバースチェンジモード背面

ジョイント使用時の後ろ姿と、使わない場合の後ろ姿の写真になります。

リバースでは背中に、ノーマルよりもひとつ多いふたつのジョイント穴を有しています。
下部の穴はバックパックで埋まることが予想されますので主に上の穴を支柱用に使うことになると思うのですが、この穴の周囲は軟質パーツではなくプラ素材なので大きな負荷がかかりやすい支柱を差し込むと非常に破損リスクが高いです。付属の挟み込み式パーツ(写真右で使用しているCの字のような)を多用する方が無難と思われます。

しかしこの背中のジョイント穴、試作品に存在した羽を装着する予定で設けられた名残りなのかもしれません。試作の写真は当ページの序盤に記載していますので見過ごした方はページをさかのぼっていただくとご確認できます

 

バックパック

これは名前にもなっている”ホタル”のお尻をモチーフにしているのでしょう、大きな面積を占めるクリアグリーンがよいアクセントになってます。内部に造形されたメカディティールも楽しめます。男子であればロマンを感じずにはいられない古来より使い古されたメカニックです。
カバーは固定式で開閉したりは出来ませんが、付け根にはボール軸が内蔵しているので角度調整などの表情づけは可能です。バックパックはクリア部分も含めすべてプラ質なので破損リスクがあります。ボール軸に角度をつける場合は根元を抑えながら丁寧に行う必要があります。

 

衣装およびバストについて

少々特殊ですがチャイナ衣装と胸は一体化したパーツになっています。ちなみにですがチャイナドレスとバストパーツは首元でしか接着されていないため衣装をめくると服の中を覗けます。ですがバストトップまでは造形されていません。

お互いの衣装を交換できますが厳密には胸ごと交換する方式です。
これは過去に発売された水着ウルフと共通の仕様になります。ジョイントも互換性があるように設計されていると思うのですが、精度が低いのか水着ウルフの胸とは絶妙に穴の幅が合わず交換できませんでした。これは個体差かもしれません。

とはいえノーマルモードとリバースモードにはしっかりとした互換性があり交換可能です。

 

バストパーツの交換例

ノーマル素体にリバースのバストパーツを装着することで露出度を限界まで高めることが出来ます。これは特別な加工をせずに、そのまま行うことが出来ます。

別売りで下着状態のバストパーツを販売しても面白いかもしれませんね。完成品フィギュアではありますがカスタム性の余地もあり、まだまだ可能性の感じる商品です。

 

I.M.P.ロイド 正面および背面

I.M.P.ロイド(インプロイド)は5cm程度の小型メカです(下部ワイヤー含めず)。

材質はプラではなく若干の軟性がありますので折れるリスクは少ないです。ただ頭部のクリアパーツは柔軟性がないため扱う際には注意が必要です。

基本的にはリード線のようなワイヤーを三脚にして自立させますが、後頭部に3ミリ軸も設けられているので付属のスタンドを使用することも可能です。

ちなみにインプ(imp)は悪魔の一種です。
伝説によれば体長は大きくても人間の子供くらいで、ピンと尖った耳やぽっこりとした腹などその特徴がロイドにも確認できます。

また、

I.M.P.ロイド(ポージング例)

可動についてですが頭部と脚部に内蔵されたボールジョイントによってある程度の表情はつけられます。ちなみにこのジョイントは蛍本体の手首に使われているものと同サイズのため互換性があります。

小さいながらも丁寧な塗装に仕上がっていますが、
ひとつ残念なポイントとしてワイヤーの切断面には何も処置がなされていないため内部の針金が見えてしまっています

 

DEAVILTH・サイズ

幻鬼メインウェポンの大鎌です。刃にはファントムの印字と、その下には小さく『phantom devil machine no.001』と記述されています。

柄の一部にはクリアパーツが使われ、異質な不気味さを演出してます。

特筆すべきは鎌の素材で、すべてプラ素材(質感的におそらくPOM)で成形されているために大幅な軽量化に成功しています。
過去作では長物は金属製だったため重量があだとなりポージングへ悪影響を及ぼしていたので高く評価したいポイントです。

こちらの大鎌は組み立て式となっており、刃とシャフト部分を分離できます。とても大きな武器ですので収納する際などには便利です。

 

ウィップソード

サブウェポンとして収録された武装です。

その名の通り鞭のような剣で、独立した刃をボールジョイントで接続しています。そのため自由度の高い動きを与えられる面白い武器です。

 

ウィップソード 使用例

接続ジョイントはすべて互換性があるので二本分の刃を一本につなげることでさらに大きな動きを与えられます。複数買いしている場合は相手に巻き付け捕縛するような写真も撮れそうです。

こちらの素材もプラスチック、おそらくPOMが使われているので軽量です。

 

ディスプレイ

ノーマル ポージング例①

先程、衣装について試作品の方が好みだとお話ししましたがチャイナドレス形式であることには大きな副産物が伴います。可動フィギュアの絶対的な欠点として関節を広げた際に見える接続ジョイントというものがあるのですが、これをドレスの前垂れで隠すことによって見えない部分を想像するエロスを引き起こすことを可能としています。

 

ノーマル ポージング例②

こちらも上記と同様の長所を生かした写真です。

 

ノーマル ポージング例③

胸を差し替え、さらにポーズによってはかなりきわどい撮影も可能となります。後ろ姿は布面積がとても少ないのでほぼ裸になります。

 

リバース ポージング例①

大鎌「DEAVILTH・サイズ」を手に突進しているかのようなモーション。

大きな動きで気を付けなければいけない点がひとつございます。それは色移り問題です。リバースモードの股にはシルバー塗装が施されているのですが、ここが太ももの付け根と干渉しやすく肌に銀色が移りやすいと予測されます。

ここは塗装ではなく色移りのリスクが少ない成型色で造形すべきだったと思います。次の作品にフィードバックを望むところです

 

リバース ポージング例②

サンプル画像にあったような大きな動きもしっかりと再現可能です。昨今のフィギュア界隈を鑑みるにサンプルと実物の差異はかなり抑えられていると言えるでしょう。

美少女の肉体美と武装の禍々しさが絶妙にマッチしています。

 

リバース ポージング例③

マスクオフ状態です。裏人格では相手をあざ笑うかのようなシチュエーションとは相性がいいです。

 

別売り『BEEMシールド 黄緑Ver. 1,100円(税込)』使用例1

『BEE-03W WASP GIRL ブンちゃん』に標準装備されていた「BEEMシールド」の黄緑Ver.は別売りです。
レビューのために購入しましたが、リカラーアイテムである点を踏まえればこれはセット内容に含めて欲しかったのが正直なところです。

しかし、クリアグリーンの発色がよいために撮影は非常に映えます。

※参考までにあみあみ様の販売ページはこちらです(時期によっては販売停止になっている可能性があります)

 

BEEMシールド使用例2

付属品をふんだんに使用すると迫力があります

 

まとめ『幻鬼機殻』PHANTOM-001 蛍 Hotaru

いかがでしたでしょうか?

他社ではあまり類を見ない眼球ギミックや豊富なオプションパーツは当然魅力的ですが、なんといってもクールなデザインとサンプル画像と大差ない仕上がりの製品には高い評価を与えられます。

造形に関してはほぼ究極のレベルに達しています。これまでのシリーズで欠点として挙げてきた武装の重量もクリアしていますし、ポージングの配慮においては確かな改善が見て取れます。

価格については安くはありません。
しかし昨今のフィギュア界隈で2万、3万のアイテムが数多く輩出されていることを鑑みれば実質2体で約1万5千円は高くないように思えます。さまざまなポージングを楽しめるアクションフィギュアである点も視野に含めればプレイバリューは高いと言えるでしょう

 

欠点・注意点

しかし課題は主に二点、残っていると考えます。

  1. ひとつは強度や破損についてです。
    デザイン上、致し方ない部分については言及しませんが手首ジョイントパーツと背中ジョイント穴は改善する余地があるかと思います。
    背中ジョイント穴は軟質であるべきで、ハンドパーツ側のキツさは若干弱く調整すべきでした。
    もしも微調整が技術的に困難であればすべてのハンドパーツにデフォルトでジョイントパーツを付属すべきでした。そうであれば、手首の差し替えは容易なものとなったでしょう。
  2. ふたつ目に先ほどにも触れました色移り問題です。
    簡単ではないと思いますが、材質や成型色などを工夫しクリアできるような構造を考えていただけるとうれしく思います。

偉そうに述べてしまいましたがそれほどまでに期待しているシリーズであるということをご理解ください。そして今後の新商品も購入したいと考えています。

現状ですとやはり破損が恐いので予備にも複数買いが選択肢に入ります。私は追加購入をしようか悩んでおりますが、価格が価格なだけに決めかねております。

 

UVライト照射

ちなみにクリアパーツはUVライトに反応する素材が使われています。私の手元にはレジン用のUVライトしかなかったのですが機材が整っていればもっと面白い撮影が出来そうです。

今回は各部紹介を主体とした撮影しかしておりませんが皆様ならもっと魅力的な写真が撮れることでしょう。

 

レビューは以上になります。

もしも記述に誤りがある場合はコメントにてご指摘いただけると助かります。

まだ確かな情報がありませんので次に発売される商品がどれなのかはわかりません。ただタイトルは判明しており、「时樱 Shikura[姉]」「砂织 Saori[妹]」「Assassin」「パンプキンプリンセス」などがラインナップしてます。

どれも購入予定ですので無事に発売されましたらレビューする予定です。その時はまたお越しいただければと思います。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

追記:2022年10月に発売された『TAPIGAL ミルク・T』の投稿が完了しました

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