プラモデル

《レビュー》HG 1/20 光武・改 サクラ大戦のプラモデル+欠点あり

今回は2020年1月にバンダイスピリッツ様より発売されたプラモデル、サクラ大戦2から『HG 1/20 光武・改(真宮寺さくら機)』をご紹介します。

素材が記載されたパーツリストや部品注文カードも載せているので紛失してしまった際にご活用ください

2020 BANDAI 1/20 scale construction kit,Unboxing and Review.

HG 1/20 光武・改(真宮寺さくら機)

素組みの状態でご紹介します

 製品情報 

原作名 「サクラ大戦」シリーズ
価格   3,850円(税10%込)
発売日  2020年01月25日
対象年齢 15才以上

(C)SEGA

パッケージ

光武・改(真宮寺さくら機)とは、
シルスウス鋼の太刀を使用。抜刀からの素早い切り返しで威力を倍増させていた。
光武の流れを受け継ぐ花組の主力兵器。先の降魔接触戦で大破してしまった初期型を極秘裏に回収し、
神崎重工の協力のもと帝国華撃工廠が改修・改造を加えた改良型。俗に「光武・改」と呼称される。初期型の1.8倍の出力を叩き出すことに成功した。
真宮寺さくら(しんぐうじさくら)
年齢:19歳
生年月日:1905/07/28
身長:155cm
体重:44kg
血液型:A型
出身地:宮城 仙台

 

セット内容

右側にある刀身、柄、ポリキャップが余剰パーツになります

  • 本体
  • 兵装・刀×1
  • 兵装保持状態ハンドパーツ・左右

刀を持つためのハンドパーツが一組付属していますが、手の甲を覆う装甲は使いまわさなければいけません。

また、刀身と柄が余りますがその間のパーツにあたる鍔がないので二刀流にすることは出来ません。
ですので基本は破損時の予備として使うことになります

 

カラーガイド(拡大可能)

 

パーツリストおよび部品注文カード(拡大可能)

説明書には各ランナーの素材も記載されています。ABSは使用されていないようです。

関節に使用される「PC」パーツは一般的なガンプラなどの使いまわしになってます

 

本体ステッカー

付属するステッカーはすべてコックピット内部の機器に使用するものとなってます

 

瞳デカール

真宮寺さくらのフィギュアには水転写式デカールが付属します。3組ありますが表情は同じで2回分は予備となります

 

アイカメラはシールで再現ですが、立体的なクリアのジュエルシールになってます

 

ディスプレイ

正面

メインの装甲色はパール系の成型色で光沢感があります。金色の装飾がアクセントとなり全体的に美しい印象を受けます。
好みもあると思いますが私は塗装せずにこのまま飾りたいと感じました。

色分けは細かく再現され、アイカメラや肩付近のケーブルなど異素材が多数使われ無塗装でも気にならないレベルにまで仕上がってます。

アイカメラは上下ともに手動で動かすことが出来ますが少々固く感じます。アイカメラの構造上、真横にずらすイメージで力を加えると動かしやすいです。

サイズ感はガンプラ(1/144)と比較する全高が少し低いぐらいですが、密度があるのでこちらの方がボリューム感があります

 

背面

背面は腰のファンやマフラー内部など色分けが省略されていますが特徴的な金色のパイプがパーツ分割により色分けされているので正面と比べてもそれほど見劣りはしません

 

兵装の刀はハンドパーツを組み替えることで持たせることが可能になります。通常時の手はポーズ固定でまったく動かず、手首のボールジョイントと手の甲の装甲のみが可動します。

胴体は装甲がいくつもの層で構成され、そのおかげでアイカメラの隙間から覗くグレーのパーツが重厚感とリアルな奥行きを表現しています。

足の付け根には3ミリのジョイント穴が設けられているので別売りのアクションベース5などを使用することで動きの大きなポージングを維持することが可能です

 

ハッチ解放ギミック

機体前面を引き出すことでコックピット内部を覗くことが出来ます。フィギュア頭上の円形ハッチも手動で開くことが可能です。

真宮寺さくらのフィギュアはユーザー自身で塗装しなければいけませんが瞳はデカールが付属しているので塗装に挑戦してみるのも有りだと思います。
ただこの状態では塗装できないのであらかじめ塗装を済ませておくか、組み立てた後の場合は分解する必要が出てきます。
私は分解できるようにコックピット周辺に仮組み処理をしておきました
(仮組みについては当サイトページの『簡単にパーツを外しやすくする仮組みの方法3選』で解説してます)

 

解放状態の全面には機器のパネルが忠実に再現されています。
金色のパーツが使用されていたり、多くのシールが付属するので無塗装でもかなり色分けがされています。

ただシールが細かく素手では貼りにくいです。
私は細かいシールを貼るときには塗装支援ツールGT69を愛用していて、普通の綿棒と違い先が細いので細かい作業に向いています。

ちなみに機体上部の左右にあるグレーパーツも開閉し、その内部には金色のパーツが仕込まれています。

通常は格納され見えない部分になるにもかかわらず強いこだわりを感じるポイントでもあります

 

おわりに バンダイ版 光武・改(真宮寺さくら機)

いかがでしたでしょうか?

このキットには数種類の異素材が各所に散りばめられ、素組みでもプラモデルとは思えない完成品フィギュアのような仕上がりになっていました。

作中の構造を意識した装甲は層になっており、関節や隙間から垣間見える濃い色が奥行きと重厚感を演出しています。

何より個人的にはこのパール系の成型色が気に入っております。薄いピンクと相性がいいですね

 

欠点

一番気になった点は部品が外れやすい、いわゆるパーツのポロりでした。

画像の肩と腕を繋ぐシャフト軸、ここの保持力が異様に弱いです。どれほど外れやすいかと申し上げますと、胴体を持ち左右に30秒ほど振ると腕がポロっと落ちるレベルでした。
約4000円近いプラモデルでここは看過できないと感じました。

ただ、もしかすると私の組み立て方が悪かったのかもしれないのでその場合はコメントにてご指摘お願いいたします。

二つ目にこれも腕関連なのですが付け替え用ハンドパーツの一部パーツが使いまわしの点です。

パーツを使いまわして組み替えるギミックは他のプラモデルにもよく見られることでそれ自体は欠点としないのですが、4000円近い価格でこの小さなパーツを使いまわすというのはあまり親切に感じられませんでした。

 

とはいえ、ビジュアルやシルエット、ボリューム、質感には確かな高級感を感じるアイテムです。
棚に置いておくだけで飾り映えのするインテリアになるでしょう。

そして欠点でネックとなったその価格ですが、Amazonなどで2000円程度で購入できるのでその価格であれば一切不満のない、オススメできるプラモデルです。(2021現在)

 

『HG 1/20 光武・改(真宮寺さくら機)』のレビューは以上となります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

関連ページ

簡単にパーツを外しやすくする仮組みの方法3選を動画で解説
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