本日は2021年10月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクション美少女フィギュア『G.N.PROJECT Uncoded Jinrou Alternative 水着素体・武装セット』をご紹介します。
こちらはウェブワンフェス特別販売商品としてあみあみのみで取り扱われましたが30分程度で売り切れとなりました。
通常版との違いは以下の通りです。
- 価格が8,800円(税込)から11,000円(税込)へ
- 「フード付きコート」が追加され、予約特典だった「裸足」が標準装備
- 各部イメージカラーが大幅に変更
他にも転売についてなど網羅的に解説していますのでよろしければ最後までお付き合いください
2021 1/12 scale action figure,Unboxing and Review.
『G.N.PROJECT』Uncoded Jinrou Alternative 水着素体・武装セット 完成品アクションフィギュア
製品情報
参考価格 11,000円(税込)
発売日 2021年10月
スケール 1/12
サイズ 全高16cm(ウルフ耳まで)
素材 PVC・ABS・POM・錫合金
シリーズ G.N.PROJECT
メーカー 蝸之殼スタジオ
販売者 amiami
©SNAIL SHELL
上記は発売前に公開された公式PVです
通常版のパッケージでは前面にウィンドウが設けられるなど情報量の多い外箱でしたが限定版は中央にロゴのみが印刷されたシンプルなものに変わっています。
箱の底面には仕様情報が印刷されていますが中国語のみで日本語表記はありません。代わりに裏面下部に日本語で書かれたシールが貼られていました。
その為、海外でも流通している可能性はありますが事実は未確認です。
セット内容
- 素体本体×1
- フル可動眼球付きフェイスパーツ×3(微笑み・ウィンク・泣き顔)
- 視線替え用ミニツール×1
- 付け替え前髪パーツ×3(通常・サングラス通常掛け・サングラス頭のせ)
- 付け替え左右足パーツ(スニーカー・ビーチサンダル)×2ペア
- 尻尾パーツ×1
- レッグバッグ×1
- バックパック(粒子砲)×1
- バックパック用アタッチメントパーツ×1
- スタンド付きアタッシュシールド×1
- ビームブレードガン×1
- エネルギー粒子センサー×1
- リード線×2
- アンブレランサー×1
- アンブレラ・シールドモード展開エフェクト×1
- モードチェンジ用アタッチメントパーツ×1式
- ロングブレード×4
- 付け替えハンドパーツ×10
- 付け替え左右足パーツ(裸足)×1ペア
- 特典「フード付きコート」
基本的にはリカラーアイテムで、内容物は通常版とほぼ同じです。ただし「フード付きコート」はこちらの製品にしか入っていません。
また、通常版では予約特典であった「裸足」パーツがデフォルトで同梱されています。
名刺ほどのサイズの注意事項には特典衣装に関することが記述されています。
価格は通常版8,800円(税込)に対し、今回が税込み11,000円ですので衣装のみの追加では割高に感じます。これはリカラーアイテムである点、限定品である点に付加価値を与えているのでしょう。
実際、フリマアプリ等では3万円以上での落札が多数見受けられました(レビューから脱線してしまいますので詳しくは最後にお話しします)。
説明書に関しては通常版とまったく同一のものが入ってます。裏面には別の言語で同様の事が書かれています。
各部紹介
リカラーアイテムなので造形に関しての変更点はありません。
主観ですが、おそらく金型の微調整なども特に行われていないと仮定しています。
配色については前作である褐色肌のウルフから、妖艶な雰囲気をまとった色白のウルフになっています。瞳カラーも青系から赤系に変わり、ヘアカラーもわずかにホワイトが強めになっています。
材質に関しては主にはPVC(フィギュアではオーソドックスな素材)で形成され、関節部分にはプラスチック(POM)が使用されています。
ヘアパーツはゴムのような弾力性があるので破損リスクはほぼありません。ちなみにケモミミは後ろ髪パーツと一体化しているため着脱できません。
差し替え前髪パーツに使われているサングラスなどのクリアパーツはABS樹脂製なので破損リスクがあります。
可動域に関しては膝の二重関節の恩恵で正座が可能です。ふともものロール軸を生かせば地面にペタンと座り込むような、いわゆる女の子座りも出来ます。
上記の写真では足首にスニーカーパーツを使用していますが付属の裸足パーツではつま先にも可動軸が組み込まれているのでさらに自由度が増します。
以前のレビューで通常版の肌色の不均一を欠点として挙げましたが、こちらは前作ほど気にはならず改善されています。
背中には二つの3mmジョイントがありますが、下部の穴はバックパックや尻尾パーツで使用頻度が高いため支柱は必然的に背中を利用することが多くなります。穴のしぶさは強いですがPVCによる若干の軟性のおかげで破損リスクは高くありません。もしも破損するとすれば、ABS樹脂製であるクリア支柱の軸でしょう。
右ふとももにのみレッグバック用のジョイント穴が設けられていますが、こちらも3mm規格です。
別売りの『Uncoded ウルフアーマー Alternative』とは互換性があり上記のように各部を換装することが出来ます。太もものロール軸を使用し足を換装することも可能です。ただ上記の写真で使用しているパーツは今作同様にあみあみ限定販売されたもので希少性が高く、今から再現するには悪質とも言える価格がつけられた転売品を買わなければいけないのが現状です。
代替案としては通常カラーのウルフアーマーを使用する手がありますが、初期の商品ということもありこちらも現在はプレ値になりつつあります(2022/2月時点)。
残念ですが再販されるなどの救済処置がない限りは諦めるのが吉でしょう。蝸之殼スタジオ様からは今後も魅力的な商品が続々と登場予定ですので今後に注目です。
パラソルに偽装した武装セットです。
傘はシールド、その骨組みには4本のロングソード、柄は組み替えでランスになります。
通常版にも付属したもので色が変わっている以外には変更点はありません。ですので以前のレビューで欠点として挙げた重量も健在のためかなり重く、ポージングでの使い勝手は良くないままです。
パラソルを組み替えた状態です。
ビーム刃はクリアブルーからクリアレッドへと変更されています。
持ち手は金属製のため若干重く、扱うには両手持ちが安定です。どうしても片手でのポーズを決めたい場合は別の支柱などで固定するなどの工夫が必要になります。
パラソルの骨組みとなっていた4本のロングソードはそのすべてが取り外すことが出来、それぞれを持たせることが出来ます。
こちらはプラスチック(おそらくPOM)製で軽量のため扱いやすくポージングにおいても自由度が高いです。
アタッシュシールドおよびバックパックは可変式です。
アタッシュシールドはカバンから防護壁へ、バックパックはグレネードランチャーのような武装(設定では粒子砲)になります。
変形方法については以前に2分程度の動画にしていますので必要に応じてご活用ください。
※レビュー用のため意図的に限定公開にしております
先端にビーム刃を備えた近未来的なデザインのハンドガンです。
銃とバックパックをリード線でつなぎます。バックパックから電力等を供給する設定だと思われます。
材質について、
通常版のレビューでも触れましたがリード線は表面を黒くコーティングしたただの針金のようなものです。
見た目に関しては問題ないのですがポージングにおいては扱いにくく、願わくば軟質のコードであるべきでした。
以下、今作一番の注意事項です。
※写真右の赤いジョイントは比較用に折れたモノと折れていない状態のモノを並べました。
ライフルやバックパックを繋ぐリード線の間には小さなジョイントパーツがあるのですが、
限定版である今作では差し込んだ時の抵抗が非常に固く外す時に軸が破損してしまいました。
差し込んだ際の感触で間違いなく破損することは予想できました。
正確な結果をお伝えするためそのまま抜き差しを行いましたが予想通り軸が折れ、ライフル側の穴に折れた凸ジョイントが残った状態になりました。
幸い机にはたくさんの工具がありましたので埋まった穴から折れた軸を取り出すことが出来ましたが、道具がないユーザーには成す術がないほどの惨状でした。
以上の都合により当ページの写真では通常版のジョイント(金色)を流用していますのでご理解ください。
私は先ほど金型の変更は行われていないと述べました。
同じ製品で違う結果になった原因についてですがおそらく塗料の厚さだと思います。今回の塗料は通常版に使用したゴールド系のものよりも塗膜が厚く、異常にきつくなったのだと考えられます。
ディスプレイ
付属の「フード付きコート」着用した躍動感あるポージング例です。
生地はとても薄いためチープな印象を受けましたが1/12サイズであることを考慮すればこれが最適解でした。他社による同サイズの衣装をいくつか所持しておりますが、今回の衣装は扱いやすく使い勝手のよいものに仕上がっています。
構造としては首元にははめ込み式のボタンが一つあります。
そして服の内部には二本のワイヤー(針金)が仕込まれているので布が空気の抵抗を受けなびいているかのような表情を与えることが出来ます。
使用パーツ:ロングソード×2、レッグバッグ、尻尾パーツ、ウィンクフェイス
さらに、
小さいながらも記述通りフード構造までしっかりと再現されており頭部をおおうことが可能です。
しかし、ウルフにはケモミミがあるため干渉してしまう観点からあまり現実的ではありません。
そこで別売りの『幻鬼機殻』のヘアパーツに取り換えることで対応しました。
このような座り方が出来る可動域にも注目です。
ライフルを構えたポージング例です。
使用パーツ:ビームブレードガン、レッグバッグ、バックパック、微笑みフェイス
眼球可動ギミックも生かした振り向きざまのポージング例です。
白い肌に黒いビキニが非常に映えます。
使用パーツ:サングラス頭のせ、尻尾パーツ、微笑みフェイス
商品の世界観について公式からは特に詳細な設定は語られておりません。これはユーザー各々が自由な世界観を作り上げて欲しいという意図なのかもしれません。
ですので別売りの通常版ウルフと共に双子の姉妹を演出してみました。
小悪魔な白ウルフにいたずらされる褐色ウルフはなんとも百合百合しく、相反的な色の瞳も個性として生きてくるシチュエーションです。ケモミミが動物的な愛らしさを助長することによって、まるでじゃれつく子猫たちのようで微笑ましくも見えます。
まとめ Uncoded Jinrou Alternative 水着ウルフ オルタナティブ
いかがでしたでしょうか?
限定衣装が付属する以外はリカラーアイテムではあるのですが元々が褐色キャラだっただけに印象はまるで変ります。
肌の色も綺麗で、まさに美白という表現がしっくりきます。通常版で顕著だった肌色の不均一さも改善されていました。
パラソルの重量という課題はクリアされないままでしたが、商品名はあくまで「素体」のセットであるため本体に目を向ければ不満は一切ありません。よい買い物が出来たと思っております。
無駄のないオーソドックスな本体は着せ替え遊びをするにも最適な商品と言えるでしょう。
転売について(欠点)
ここからは余談になりますが、これがこの商品の欠点であるとも言えます。
あみあみ限定で販売され、予約開始直後からサーバーは混雑し回線の弱いユーザーは購入できないまま売り切れるという現状を目の当たりにしました。
その結果、少なくはない転売ヤーが購入していたようで2022年2月時点で30件近くの取引歴が残っております。平均価格は約3万円と定価の3倍近い金額です。
他のフリマアプリなども含めればさらに多いかもしれませんし、そうでなくとも今後さらに追加で出品される可能性もあります。
ですので、
商品にプレミアという付加価値をつけるのは嫌いではありませんが今のホビー界隈の現状を考慮すると今後はこのような販売方法は控えてほしいという思いが強いです。これは定価で購入することが出来た私でもそう感じました。
直近の新商品について
以前に発売された『ブンちゃん』のリカラーアイテムとして『ルリリン』が登場します。特徴としては単なる色変え商品ではなくフェイス、ヘアー、ウェポンは完全新規の亜種という位置付けです。公式設定では幼馴染の戦友ということらしいですがそれ以上のことは謎に包まれています。
参考価格は12,650円(税込)、発売予定日は2022年5月予定となっております。
amiamiで購入すると特典として『1/12フィギュアボックスキッド』が付属します。画像は公開されておりませんが製品パッケージを1/12スケールに縮小したミニチュアです。amiami会員ではない場合はamazonでも正式な取り扱いがありますので状況に応じてお選びいただけます。
この商品が限定販売にならなかったことは心から喜ばしいことです。オルタナティブのような販売方法が行われた場合定価で購入することは難しかったでしょう。過去二度のオルタナティブ(アーマーVer. ビキニVer.)での不満の声が反映されたのかもしれません。
追記:2022年5月に下記にてレビューの投稿を完了いたしました
それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。
もしも記述に誤りがありましたらコメントにてご指摘くださると助かります
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詳細のレビューありがとうございます。
1つ質問をさせていただきたいのですが、本体の首部分のボールジョイントの大きさ(幅)はどのくらいのものかお分かりになりますでしょうか?
もし可能なようであれば、ご教示いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
ハチ様、コメントありがとうございます
質問の解答ですが可能です
しかし、多忙によりすぐに計測することが難しい状況にあります
目安としましては、コトブキヤ様などの美少女プラモデルのボールジョイントと比較すると圧倒的に小さいということは言えるかと思います
遅れましたが頭部を接続するボールジョイントの直径は約3ミリでした。参考になれば幸いです