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《レビュー》ASSASSIN アサシン フィギュア 【蝸之殼(スネイルシェル)】

本日は2023年6月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクションフィギュア、『ASSASSIN アサシン』をご紹介します。

上海のイラストレーター試做型KOF氏によるキャラクターを立体化したものです。

とても気に入るフィギュアとなりましたが、注意点もありますのであらかじめ知っておく事をオススメします

2023 1/12 scale action figure,Unboxing and Review.

ASSASSIN アサシン 1/12 完成品アクションフィギュア

パッケージ正面および背面(拡大表示可)

パッケージは国内仕様のものとなっております。
シリーズ初期は中国語でしたが、最近では日本企業であるamiamiと連携することが多いです。
背面に印刷されたQRコードは正規品かどうかを確認できるもので、安心してネットショッピングを行うことが出来るシステムです。これは2022年に発売された『TAPIGAL ミルク・T』で初めて導入されました。当時は確認するのにコードだけで良かったのですが、今回はアクセスしてみるとログインを求められたので公式サイトに登録する必要があるのかもしれません。私は手間だったので中断しましたが、公式サイトはこちらからアクセスできます(中国語表記)。登録には少なからず個人情報を明け渡すことになりますので登録はあまり推奨しません。

 製品情報 

参考価格 14,080円(税込)
発売日  2023年5月予定(6月発売)
スケール 1/12
サイズ  全高約165mm(メカヘッド頭頂部まで)
素材   PVC・ABS・POM・布
シリーズ 未定
メーカー 蝸之殼スタジオ
イラスト 試做型KOF

・メカヘッドとヒューマンヘッドは交換可能。
メカヘッドの首関節は4重構造になっており、それぞれ個別可動が可能な上に、脱着可能な布製カバーが付属し、ボディとの一体感を演出。

・全フェイスパーツにフル可動眼球ギミックを内蔵し、付属の視線替え用ミニツールを使用すれば眼球の角度を変更可能。

・股関節には新規デザインを採用。
本体の尻尾付きOsiriパーツ以外にもより広い可動域を確保できる「OsiriパーツPLUS」も付属。

・1.5mm径・全長300mmの「グラップルロープ」が付属し、武器「グラップルランチャー」に付けることで様々なアクション表現が可能。

・特製台座は収納機能が付いており、ハンドパーツ・フェイスパーツなどを台座内に収納可能。
・初回生産限定購入特典としてイラスト色紙が付属します

©SNAIL SHELL

 

パッケージ外観(拡大可)

外箱の質感はのぞき窓がないタイプで、ルリリンに見られた仕様に近いです。結構しっかりとしていますので箱も保存しておきたくなるような造りです

 

 

セット内容

付属品一覧

【セット内容一覧】
フィギュア本体×1
フル可動眼球付ヒューマンヘッドセット+ネックパーツ(怒り・照れのフェイスパーツ2種類付)
付け替えハンドパーツ×4セット(本体分含む)
グラップルランチャーセット×1
リッパーダガー(鞘付)×1
収納機能付特製台座×1(本体用支柱×1、クリップ×1)
≪初回生産限定購入特典≫
イラスト色紙

セット内容はシンプルですが、前作の『TAPIGAL ミルク・T』には付属しなかった万能スタンドが付属しています。さらに説明書、OsiriパーツPLUSが一つ、視線替え用ミニツールが二つ、予備の手首ジョイントが二つ付属します。
ちなみに「OsiriパーツPLUS」とは尻尾の有無を切り換える為の差し替えパーツになります。

 

フェイスパーツについて

頭部はメカヘッド、ヒューマンヘッド(怒り、照れ)の全3種です。
変更方法は首の付け根からすげ替えですが、詳しくは写真と共に後述します。

 

初回生産限定購入特典 イラスト色紙

色紙と記載されておりますが我々が連想する分厚いものではなくポストカードに近い質感です。
描かれているイラストは立体化が決定した直後である2020年頃に公開された原型です。あまりにも美少女フィギュアからかけ離れた外見に当時は驚きました。作者は试作型KOF氏ですが、去年まで確認できたTwitterID(@Trial_typeKOF)は消えていました。まだ確認できる同氏のpixivはこちら

 

説明書(拡大可)

上記は同封されている説明書になります。

モノクロで背面には中国語で同じ内容が記載されています。実物は横長の一枚ですが、読みやすさを考慮して私の方で縦に並べ直してあります。画像をクリックまたはタップで大きく表示できますがそれでも見にくい場合は画像をいったん保存していただき、お使いのソフトでご覧いただければと思います

 

 

各部紹介

正面

メカヘッドを装着したデフォルト状態です。

グラマラスな女体に似つかわしくないエイリアンのようなマスクが異質な雰囲気を放ちます。
立ち姿からお分かりの通りボディラインが非常に綺麗で、身体にぴったりと貼り付いたボディスーツがその美しさを際立たせています。特にバストとウエストの差から生まれる人間離れしたシルエットが魅力的です。

素体はほとんどの部位が軟質素材で構成されており破損リスクに考慮されています。
上記でプラスチックが使われているのはメカヘッドと関節部分のみです。塗装も比較的綺麗で、こちらの個体には塗料のはみ出しなどは見受けられませんでした。塗装の基本はつや消し仕様でメカヘッドや一部の機械部分のみに光沢があります。個人的にはつやのあるボディスーツでも良かったです

 

メカヘッドの可動域

複数のジョイントで連結されているメカヘッドの首は上下に大きく動きます。上記は限界まで動かした場合の可動域です。関節にはボールジョイントが使われていますので上下だけでなく左右にも大きく動きますのでポージングにおいては表情をつけるのに重宝しました。

首部分には布が使われていますが、お好みで脱着が可能です

 

精巧なハンドパーツ

1/12サイズのフィギュア(またはプラモデル)のハンドパーツは非常に小さいです。しかしご覧の通り、緻密なデザインを妥協することなく再現しています。手の甲をガードする装甲に加え、指先までもが塗装で色分けされています。

そしてハンドパーツと手首ジョイントの保持力が改善されていたように感じました。
以前のシリーズでは固すぎてジョイントが折れるということもありましたが、今回はハンドパーツの交換がスムーズに行えてポージングと撮影がはかどりました。しかし、個体差かもしれませんが肘の関節は少々弱いように感じました。それでもデフォルトの装備では軽いナイフしか握らないので特に支障はなかったです

 

 

背面

後ろ姿には機械的なフォルムが目立ちます。フィギュアの元となったイラストで目立っていた部分でもありますので、特に気合いが感じられる造形です。

生物的でありながらも機械的、そして不釣り合いな女体はやはり他に類を見ないフィギュアだと思います。尻尾は驚異の7パーツで構成され、鋭利ですが軟質素材で破損リスクは低いです。内部にはワイヤーが仕込まれていますので自由に表情付けが出来ます。しかし過度に折り曲げる金属疲労には注意が必要です。

一見するとジョイント穴が一切見当たりませんが、それは次で後述しています

 

背面 ジョイントについて

デフォルトでは一切ジョイント穴が見当たりませんが、カバー方式が採用されています。

背中の1パーツを外すとスタンドの支柱を使用するのに便利な3mm穴が露出し、腰の円形カバーを外せば武装を装着する際のジョイントが現れます。このギミックによりデザイン性と機能性の両方を実現した意欲作となってます。

 

ポージング例①

本作は可動域に優れています。

股関節には独特な引き出し式が実装されていますので上記のように躍動感のあるポーズがバシッと決まります。

左手に握られているのがアサシンの基本武装であるリッパーダガーになります。腰にはナイフを収める鞘を装備しておくことが出来ます。

鞘に納めた状態は次の写真で確認できます

 

ポージング例②

背中のグラップルランチャーは複数のジョイントで構成されていますので自由度の高い角度調節がポージングで遊びの幅を広げてくれます。また、付属のワイヤーを使用することでランチャーの先端を射出した状態を表現することも可能です。ワイヤーは長めに用意されているのでお好みの長さに切断しても良さそうです。

ここで注意点なのですがグラップルランチャーセットやリッパーダガーはすべてプラスチック製ですので破損にはご注意ください。特にナイフの鞘部分は構造自体に難があり簡単に取れます。
ここは評価に悩みました。強い負荷がかかる鞘のジョイント部分が別パーツで構成され接着剤で固定されているのですが、接着している面積が非常に小さいので簡単に取れてしまうのです。逆に言えば折れるわけではありませんのでプラモデルの要領でカンタンに修理が可能です。ポジティブに捉えれば、折れてしまうよりは対処のしようがありますのであえて別パーツで構成しているのかもしれません

 

ポージング例③

付属の台座と支柱を活用すれば、さらに躍動感のあるポーズを決められます。

可動域だけでなく造形やデザインも優れているのでまるでアニメーションのワンシーンのようです。

 

ヒューマンヘッド①(怒り顔)

異形のメカヘッドも良かったですが、アサシンは可愛らしい美少女フェイスにすることも出来ます。泣きホクロが個性的で、勝手なイメージですが性格はクーデレでしょうか。

クールな雰囲気と、豊満なバストの組み合わせも素敵です。
マニアックな部分ではあるのですが谷間が密着せず離れているのもフェティシズムを刺激します。おそらく下着はなく肌にそのままフィットしているタイプのボディスーツなのだと推測します。

髪型は活発的な印象によく似合うポニーテールですが、結び目は若干片側にズレているのでサイドテールに近いです。後ろ髪の付け根には手首と同様のジョイントパーツが使われていますので、破損してしまった際には手首の予備パーツを移植することが可能です

 

ヒューマンヘッド②(照れ顔)

三つ目のフェイスである照れ顔はクールな印象と大きく変わるギャップがいいですね。

特にメカヘッドと比較するとそのインパクトは増します。
また、上記のような足を崩した座り方でさえ容易に行えるのもアサシンの優れたポイントです。ただ、デザインの関係で過去作「WASP GIRL」で行えたような完璧な正座は出来ません。2021年の傑作、『WASP GIRL ブンちゃん』は以前にレビューしておりますので興味があれば参考にしてみてください

《レビュー》BEE-03W WASP GIRL ブンちゃん 可動フィギュア[蝸之殼スタジオ]+注意点
今回は2021年6月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクション美少女フィギュア『WASP GIRL』をご紹介します。購入する予定のあるユーザー様にはお伝えしたい留意点もありますのでどうぞ最後までお付き合いください。 このワスプガールはイラストレーター"モグモ"氏の作品を蝸之殼様が立体化したアイテムになります。 一見すると美少女プラモデルと見まがう容姿ですが完成品のアクションフィギュアという位置付けです。 その最大の特徴はアイプリントではなくドールアイを採用したフル可動眼球ギミックにあります。

 

 

首のジョイントについて

首の接続部分はこのような構造になっています。

メカヘッドとヒューマンヘッドを差し替える際には上記の状態にする必要があります。

ここのジョイントは首専用ですので破損すると取り返しがつきません。初めて交換を行う場合は上記の形状を意識しながら丁寧に行いましょう。また、メカヘッドを取り外すときには首についたトゲトゲした装甲は掴まないようにします。軟質ですが負荷をかけすぎれば破損する可能性が高いです。少し難しいかもしれませんが布に包まれた首部分を掴んで真上に外します。

 

最後に、撮影ベースでいくつか撮ってみましたのでご覧ください

 

ディスプレイ①

室内への潜入。
背景は100円ショップで購入しました。メーカーはDAISOだったか、すいません忘れてしまいました。覚えている方がいらっしゃいましたらコメントに残していただけると助かります

 

ディスプレイ②

以前に制作したジオラマベースにて撮影。
特に設定はありませんが何やら戦闘が始まりそうな雰囲気です

 

おわりに

ASSASSIN アサシン 1/12 完成品アクションフィギュア[蝸之殼スタジオ]

いかがでしたでしょうか?

2020年に立体化が告知された段階ではヒューマンフェイスの構想は見受けられなかったのでオマケ要素と捉えていたのですが、フェイスパーツの出来が異様に良かったです。可愛さと精度は国産の美少女フィギュアにも劣らない出来で、さらに眼球可動ギミックも内包しているのでプレイバリューは高いです。

実際に触れてみた観想としてはハイクオリティな造形を維持しつつも、特にアクション性に優れたアイテムに思いました。

過去シリーズではそのデザインの代償に耐久性が弱く破損リスクの高いシリーズでしたが、今回はこれまでで最もそれらをクリアしていたように思います。強いて言えばナイフの鞘は本当に脆い構造なので注意が必要です。また、メカヘッドの取り外しは掴む部分に留意します。

気をつける点は以上の二つのみで、他に気になることや欠点は今のところ見られません。

総じて異形の女体が好きな方、身体にフィットしたボディスーツが好きな方など若干ニッチな需要を満たす希少価値の高いアイテムだったように思います。

現在amiamiでは取り扱いがありませんが、amazonでは出品している店舗もあるようなので参考にしてみてください。ただ出荷元、販売元がAmazon.co.jpではない場合は十分に注意してご利用ください

 

 

同封のパンフレット(表、裏)

上記のパンフレットが同梱されていましたのでシェアいたします。

続々とハイクオリティな新作が発表されるのでまだまだ目を離せないメーカー様です。
上記にも記載されている「砂の家」の姉妹は既に予約が始まっておりましたが、新たに『パニシング:グレイレイヴン ロゼッタ・凛烈』の予約も解禁されました。価格は税込み22,000円となってますが店舗によって割引額に差があるようです。
こちらはamiamiでも予約できますが、メーカーより”全国のホビーショップにて取り扱いあり”と明記されています。amiami会員ではない場合は、amazonでも取り扱いがあるので参考にしてみてください(2023/06時点)。

ちなみにパニシング:グレイレイヴンは2020年に日本で公開されたスマホゲームのようです。メカと美少女の相性が良いことは周知の事実です。大抵は生身の女の子と機械ですが、ロゼッタはサンプル画像を見る限りでは美少女の姿をした完全な機械のように見えます。機械の身体も魅力的な属性ですよね

 

 

『砂の家-砂織(さおり) & 時桜(しくら)』2023年8月発売予定

砂の家-砂織(写真左) & 時桜(写真右)

数年前から情報自体は公開されておりましたが、ようやく発売となるのが『砂の家』に所属する姉妹の二人です。スネイルシェル初の試みとして胸パーツはぷにぷにの触感を堪能する為にシリコン素材を導入してます。胸の柔らかいフィギュア自体は他のメーカーでも前例がありますが、数が少ない上に高額になりやすい傾向にありましたが、価格はアサシンとほとんど変わらないのでかなりお得だと思います。

それを抜きに考慮しても、歴代でもっともムチムチなこのボディに惹かれるユーザーは少なくないのではないでしょうか。

以下、価格などそれぞれのスペックです

 

砂の家-時桜(しくら)

 製品情報 

参考価格 14,300円(税込)
発売日  2023年8月予定
スケール 1/12
サイズ  全高:約155mm(頭頂部まで)
素材   PVC/ABS/POM/シリコン
シリーズ 砂の家
メーカー 蝸之殼スタジオ
イラスト 一慧

オリジナルタイトル『砂の家』より、姉の時桜が登場!
何でも拳で解決しようとするおっちょこちょいだが、妹と共闘する時は自分の爆乳よりデカい両手の『噛鉄』で敵を粉砕!

amiamiより引用

 

amiamiで予約するとアクリルフィギュアスタンドが付属しますが、メーカーより”全国のホビーショップにて取り扱いあり”と明記されていますので会員ではない場合にはamazonなどでも取り扱いがあります。

それぞれの価格と送料、店舗の信頼度などで選んでみるとよいでしょう

追記:2023/10/06
レビューの投稿が完了しましたのでお知らせします

《レビュー》砂の家-時桜(しくら) アクションフィギュア[蝸之殼]+欠点
今回は2023年9月に海外メーカー[蝸之殼スタジオ]様より発売されたアクション美少女フィギュア『砂の家-時桜(しくら)』をご紹介します。フェイスの出来も良くオススメのアイテムですが気になる点も見受けられましたので参考にしていただければと思います

 

 

砂の家-砂織(さおり)

 製品情報 

参考価格 14,850円(税込)
発売日  2023年8月予定
スケール 1/12
サイズ  全高:約165mm(頭頂部まで)
素材   PVC/ABS/POM/シリコン
シリーズ 砂の家
メーカー 蝸之殼スタジオ
イラスト 一慧

オリジナルタイトル『砂の家』より、妹の砂織が登場!
普段は姉が暴れた後いつも後始末をする落ち着いている子だが、姉と共闘する時は自分の爆乳にも負けないほどの爆炎を放つ!

amiamiより引用

 

こちらも同じくamiamiで予約するとアクリルフィギュアスタンドが付属します。発売前の反響では姉よりも若干ですが人気があるようです。ハンドパーツのピースやハート、着脱する衣類などがその理由かもしれません。

また、価格は姉よりも500円高く設定されてます。

ちなみに私は姉妹を二人合わせて予約しましたが、2体ともなると価格もそれなりになりますのでamiami限定版ではなく10%オフの通常版で注文しました。お金に余裕がある方はアクリルスタンドが付属する限定版がオススメです。

無事に発送されましたら再びレビューしたいと思いますので、また次回お会いしましょう。

追記:2023/10/10
レビューの投稿が完了しました

《レビュー》砂の家-砂織(さおり) アクションフィギュア[蝸之殼]+キャストオフ
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