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《レビュー》アニマギア2弾 バスターギガラプト 組み立て説明書+欠点

本日は2020年1月に発売された食玩、『アニマギア第2弾』より「バスターギガラプト」をご紹介します。箱裏の組み立て方も載せてますので紛失してしまった際などにもご活用ください。

既に2年以上も前の商品レビューとなりますが、このシリーズは現在も展開が続いており2022年12月にはDE(ダブルエッジ)5弾の発売が控えております。実に累計13作目のタイトルです

恐竜の中でも高い知名度を誇るヴェロキラプトル(Velociraptor)をモチーフにした機体です。
ラプトルは映画「ジュラシック・パーク」や「トランスフォーマー」のダイノボットで有名ですが、近年の研究では羽毛恐竜である可能性が高いとされる種です。また、ジュラシックパークで描かれる恐竜像にはフィクションも多く、ラプトルの描写は実際にはデイノニクス(Deinonychus)をモデルにしています

2020 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

アニマギア無印2弾 No.01 バスターギガラプト

No.01 BUSTER GIGARAPT

 製品情報 

メーカー希望小売価格: ¥390(税抜)

2020年1月27日 発売
売場:全国量販店の菓子売場等
対象年齢:8才以上

  • 組み立てキット(一部彩色済)(全5種)
    1.バスターギガラプト
    2.ブレイドヴォルガ
    3.ディビジョンニードル
    4.ヴァリアブルシャークハンター
    5.ヴァリアブルシャークレスキュー
  • シール(全5種)
  • チューインガム1個

(C) BANDAI・タスクフォース

商品パッケージ

バスターギガラプト(通称:ラプト)とは、

高い火力と広い射程範囲をもつ強力なバスターキャノンを背面に装備したヴェロキラプトル型アニマギア。脚部の鋭い爪と、巨大な尻尾を活かした格闘戦も得意とする。戦闘におけるセンスは抜群に優れており、ガオーにとっては師匠のような存在でもある。

公式サイトより引用

 

箱裏に記載された説明書(クリックまたはタップで拡大可)

画像をブラウザで見にくい場合は画像保存していただき、お使いのソフトでご覧いただければと思います

 

ブラッドステッカー

今回もシールは使用せずにレビューしていますので、彩色のある個所(瞳)は塗装済みパーツとなります

 

各部紹介

正面

ひとめで恐竜とわかるシルエットが秀逸です。フェイスパーツもかっこよく、大蛇やドラゴンのようにも見えますのでオリジナルカスタマイズ(オレマギア)でいくらでも活かせそうです。

塗装箇所は2弾の中ではもっとも少なく瞳のみです。

体型は昭和の恐竜像に見られるいわゆるゴジラタイプ(足と尻尾の3点で立つ姿勢)ではなく、近年の常識となった前傾姿勢の二足歩行となっておりリアリティがあります。

その名の由来にもなっている背中の砲身ですが、片側は肉抜きが完全に露出しているためチープな印象を受けます。

 

ボーンフレームおよび頭部の構造

上記がラプトを構成している骨格の配置です。

一般的なアニマギアの頭部は完成された1パーツ構成ですが、ラプトはニックカウル3パーツで頭部を構成しているため分解が可能です(写真右参照)。そのため改造する場合の汎用性は高いです。

胴体の腕部付け根には専用のジョイントパーツが使われ、通常ボール軸の部分が3ミリの凸ジョイントに変換されています。これは後に発売される事となる7弾の「ギガンティックジラファイア」と同じ仕組みです。

加えて、一般的には腕に使用されるフレームを尾と首に転用することで恐竜特有の長い胴体を表現している点は良かったです

 

口の開閉ギミック

下あごは開閉できます。

ただ、ボーンフレームの都合で下あごのジョイントはボール軸であるため水平に上下させるのが少々難しく感じます。

 

背面

後ろ姿のシルエットも恐竜そのもので非常に完成度が高いと感じています。

尾から頭部までは計5つにもなるボール軸で連なっているため可動範囲も広く、デフォルトでのポージングは優れています。

 

簡易スタンド(拡大可)

この商品にもランナーを利用したスタンドが付属しますが重心をうまく扱えば使用せずともそれなりに大きな動きを与えられます。

ちなみにこのスタンドはその後のシリーズには一切見られない2弾独自のものとなっています。具体的には両端が3ミリ規格なのでそのままカスタムパーツとして流用が可能です。そのため地味ですが希少価値の高いパーツと言えます。

 

ランチャーの展開・格納

背中の砲台は可変式で上記のように折りたたむことが可能です。
特筆すべきが部品をバラす必要はなくワンタッチで変形できる点です。背中と砲身を繋ぐジョイントも上下左右に角度を変えられるので扱いやすいです。

これは個体差かもしれませんが背中の接続部との保持力は弱いです。
重力に負けて外れてしまうという事は全くありませんが角度を変える際の負荷には耐えられないのでランチャーをいったん外した状態で角度を調整し、また差し込むという手順になるかと思います

 

モデルは同じ弾の「ディビジョンニードル」

背中の武装は他のアニマギアに換装しても面白いと思います。巨大な砲身は取り付けるだけでも大きな存在感を放ちます。

 

ポージング例①

大きな後ろ足を生かした躍動感のある動き。

下半身がしっかりしていることに加え、頭部と尻尾がバランスを保ってくれるのでスタンドを使わずに自立しています。これは生物学的に見ても正しいプロポーションである証拠かもしれませんね

 

ポージング例②

頭から尾にかけてのボディライン、屈強な後ろ足にスマートな前足、この恐竜独自のシルエットがとても気に入っています。

 

ポージング例③

プロポーションはまさしく私たちが抱くヴェロキラプトル像を体現しています

 

おわりに

※足元に散らばっているのは余剰パーツになります

いかがでしたでしょうか?

特に人型に変身するなどの派手な能力は有していませんが、デフォルトでのシルエットが綺麗にまとまっているのでお気に入りの一体です。

累計13作にもなるアニマギアですが恐竜をモチーフにした機体は意外にも少なく、他には6弾の「タンカーギガトプス」しか存在しません。

もしもまだシリーズが存続するのなら新たな恐竜タイプを見たいところです。

具体的には恐竜界の絶対的な存在であるTレックスですが、巨体であってほしいという願望はありますのでツインクロスアップシステム(合体方式)が現実的かもしれませんね。

 

無印2弾はシリーズの中でも古いキットですが、最新弾とも互換性があるので豊富な新パーツを使ってカスタマイズしてみるのもオススメです。個人的にはダイノボットが好きでしたので人型モードを作ってみたい気持ちはあります

 

欠点

この価格帯に対して欠点は正直ないのですが、あえて挙げるとすれば以下の3点です

  1. ランチャーの肉抜き
  2. ランチャー付け根の保持力
  3. 下あごのボール軸

①の肉抜きに関しては間違いなく残念なポイントではありますが、ボリュームと価格を考慮すれば致し方ないとも思います。

②は保持力の弱さです。
個体差かもしれませんが、いじっている最中に気になった点ではあります。

③は下あごがボール軸であるためスムーズに開閉できなかった点に難があります。
しかしこれは一長一短だと思っています。デフォルト状態で見ればもどかしさは感じますが、頭部を無改造で分解できるということはカスタムの幅が広がることにもなるので利点を生かしていきたいところです

390円の食玩に対して3つの欠点は少々厳しい評価であることは認めますが、前述したように価格帯を考慮すればどれも許容範囲内と言えるでしょう

 

今回のレビューは以上になります。

後日、残るディビジョンニードルとヴァリアブルシャークも投稿する予定ですのでよければまたお越しください。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

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  1. 匿名 より:

    この子のリメイク版出てほしかったですけど、出なかった。ホント残念