プラモデル

《再販されず》ダンボール戦機 LBX インビット/INBIT レビュー

今回は2011年にBANDAI様から商品化されたプラモデル、『ダンボール戦機』より「LBX インビット/INBIT」をご紹介します。

2019年から始まったLBX再販のさ中で唯一ラインナップから外された不遇のキットになります。
2011年当時は定価から割引されることも多く1000円でお釣りがくる程でしたが、再販されなかったことも影響し今では3000円以上の値が付けられてます。

ちなみに現在でもバンダイスピリッツ様の公式チャンネルでダンボール戦機Wの配信が続けられており、毎週木曜日20:00更新で16話まで公開されています(2021/07)。

この流れの便乗して再びインビットが商品化されるといいですね。

LBXとは、
Little Battler eXperience(小さな戦士の体験)の略称。設定では2042年に登場したホビー用小型ロボット。媒体によっては「ダンボール戦機」とも訳される

ダンボール戦機 LBX インビット/INBIT

操縦者がいない無人LBXインビット

 製品情報 

  • 作品     ダンボール戦機
  • 希望小売価格 1,100円
  • 発売日    2011年06月
  • 対象年齢   6才以上

(C)L5/PDS・TX

エンジェルスターをまもる監視者!!操縦者を必要としない自動制御の量産タイプの神谷重工製LBX。アーマーフレームのタイプはワイルドフレーム。

パッケージ(当時品)

■神谷重工製イノベーター専用LBX。
アーマーフレームのタイプはワイルドフレーム。
人間が直接警備することができない狭い空間の監視用に生み出された無人LBX。AIに設定された条件に基づき行動するため、狭い空間での警備監視作業や、CCMでの操作が難しい遠距離への攻撃行為等に優れる。特殊合金で作られた装甲は、並みの武器では打ち破ることができない。
インビットアームに仕込まれた単発銃と、両腕そのもののカギ爪で標的を打ち破る。

Title:Little Battlers Experience
Name:LBX INBIT
2011 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

 

セット内容

LBX インビット/INBITの付属品一覧

■インビット本体
■ダイス
■ホイルシール×1

余剰パーツは使用しない関節ランナーのみ。

旧キットのためダイスが付属。剣や銃などの武装はなく「インビットアーム」そのものが武装になってます。

 

こちらがダイスです。本来はステッカーを貼りますが使用する予定がなかったので貼っていません。
再販版ではダイスは撤廃されているので旧キットでしか目にすることはなくなりました。

代わりに一部色分けが向上する仕様になってます(例外もあり)

 

こちらがステッカーです。今回はステッカーを使用せずレビューしてます

 

全体

正面

ステッカーを使用していませんが色分けはかなり優秀で、目やセンサー(肩、手のひら)はクリアパーツで色分けされてます。

各所も設定に限りなく近い色分けが再現されてます。

股下には3ミリジョイント穴が設けられていますので別売りのスタンドを使用することが出来ます。
インビットの脚部は構造が特異で、低重心となってますのでスタンドがなくても自立は安定しています

 

背面

設定では背骨のようなモールドが灰色(銀色)ですが、ここだけは色分けが大幅に省略されてます。

背中パーツは上下のジョイントで胴体と下半身を繋げているので組み立てた後でも簡単に分離できます。
そのためあとから塗装することは容易です

 

他のLBX同様に胴体にはコアパーツが格納されてます(※シール不使用)

 

ディスプレイ

「インビットアーム」は腕そのものが兵器となった遠近両用武装

 

腕の爪はそれぞれが独立可動するので画像のように開き手、握り手の表情を自由につけられます

 

股下にはジョイント穴があるので別売りのスタンドを使用すれば派手なポーズもつけられます

 

LBX インビット/INBIT まとめ

作中におけるインビットはその独特なフォルムもそうですが、LBXと操縦者がバディーを組むことが前提の本作品において操縦者がいない「無人LBX」という設定が異質な魅力を助長しています。

さらにこの無機質なカラーリングからも伝わるように合金を有した装甲は強固で、作中においては中ボス的な立ち位置です。マシン作品では定番のいわゆるゲテモノ機体の一種だといえます。

 

プラモデルについては素組みでも作中に近いビジュアルを獲得しており、

色分けはステッカーを使わずとも違和感のないレベルにまで仕上がってます。プラモデル全般にいえることですが、特に目などはシールで再現されることも多いのですがインビットはセンサー部(肩、頭部、手のひら)がクリアパーツで再現されるなど待遇はいいです。

ただ、合わせ目の工夫はされていないので気になる場合は合わせ目消しの処理が必要となります

 

欠点

ダンボール戦機のプラモデルはパーツが取れやすいとの声は周知の事実ですがこちらも例にもれず一か所だけ難点があります。

腕を支える肘の関節はポーズをつけようとすると簡単に抜けてしまいます。
普通に飾る分にはまったく問題はありませんが、接続部が非常に浅いために角度をつけようと腕を曲げると肘からボロっと外れます。

接着剤で固定してしまえば簡単に改善できるかと思いますが、塗装や改造をする際に分解できなくなりますのでその場合は自己責任になります。

 

欠点はそのぐらいで、他に関しては本当にいいキットでした。もちろん好みはっきりと別れるゲテモノ機体ではありますが個人的にはシリーズの中で一番好きなLBXです。

なので、再販されなかったことが本当に悔やまれます。定価であるなら10個ぐらい購入したいですね。

 

2011年に発売された「ダンボール戦機 LBX インビット/INBIT」のご紹介は以上とさせていただきます、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

補足ですがプラモデルの仮組みについての解説動画をご用意しましたのでよろしければ参考になさってみてください

簡単にパーツを外しやすくする仮組みの方法3選を動画で解説
「仮組み」とは、文字通りプラモデルを仮で組み上げるという意味ですが、 本来は接着剤を使用するキットの全体像を把握するために行う作業で、テープなどで簡易的に固定することを意味していました。 こうすることで組み上げた後に見つかる修正箇所や、改造、塗装などのプランを立案しやすくなります。 ただ最近のプラモデルはガンプラを始め、美少女プラモデルなど各社から出ているキットは接着剤を必要としないスナップフィットが主流になってきているので意味合いが少し変わってきます。

 

また、プラモデルやアクションフィギュアのジョイントがゆるい場合の対処方法を下記のページでご紹介しております。
動画も添えてありますので、こちらもよろしければ参考になさってみてください

簡単にプラモのゆるい関節やジョイントを硬くする方法
今回はプラモデルや可動フィギュアの弱ったジョイント、ゆるい関節を修正補強する方法をご紹介します。 ジョイントの修繕方法には色々あり、現在もっとも有名な方法は「パーマネントマットバーニッシュ」を使ったやり方ですが購入後ほかに使い道がなかったり、また取り扱い店舗も限られるというデメリットもあるのでここでは入手しやすい「アロンアルファ」を使った方法を解説します。 写真やテキストだけでは伝わらないこともあると思い動画も制作しました

 

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