プラモデル

簡単にプラモのゆるい関節やジョイントを硬くする方法

今回はプラモデルや可動フィギュアの弱ったジョイント、ゆるい関節を修正補強する方法をご紹介します。

ジョイントの修繕方法には色々あり、現在もっとも有名な方法は「パーマネントマットバーニッシュ」を使ったやり方ですが購入後ほかに使い道がなかったり、また取り扱い店舗も限られるというデメリットもあるのでここでは入手しやすい「アロンアルファ」を使った方法を解説します。

写真やテキストだけでは伝わらないこともあると思い動画も制作しました

念のための注意点として、
「接着剤」と聞いて関節を接着し固定してしまうのかと誤解する方もいるかと思いますが、接着剤で軸側(シャフトやボールジョイント)を太らせるのが目的になります

 

プラモのゆるい関節やジョイントを硬くする方法

モデルに使用するのはダンボール戦機よりLBX ルシファー

作業の流れはYouTubeで動画(6分程度)にしてありますので事前に視聴しておくと内容を把握しやすくなると思います。

このページ(下記)では、動画よりも細かな留意点を静止画を添えながら解説しています。

必要な道具やそのAmazonリンクも添えてあるので必要に応じて参考にしていただけると幸いです

 

用意するもの

冒頭でも述べたようにホームセンターなどでも入手しやすいアロンアルファを使用する場合の材料をご紹介します

あれば便利な物も一緒に記載してますが、結論から申し上げますと「アロンアルファ」と「つまようじ」だけでも実践可能な内容となってます

  • アロンアルフア EXTRA
    プラモなど本体の軸を太らせるのに使用します。上位モデルにアロンアルフア プロ用耐衝撃という商品あり、耐久性が上がるかもしれないと気になっているのですがまだ試せていないので手に入れ次第レビューしたいと考えております
  • つまようじ
    塗った接着剤をうすく慣らすのに使用します。使い捨てられるのが便利です
  • スポンジ研磨材
    軸を太らせすぎた場合に使用します。しなやかに湾曲するので丸みのある軸を削るのに最適です。上記の写真は使いやすいよう小さくカットしてます。リンク先は私が使用しているメーカーのものになります
  • カッターマットA3
    必須ではありませんが机を汚さないための作業スペースとして使用します。リンク先は私が使用しているものと大きさもメーカーも同じものになります

 

有名YouTuberに紹介された事で脚光を浴びた「パーマネントマットバーニッシュ」は他の方が詳しく解説されているのでここでは省略いたします

 

手順

手順は大きくわけて4工程になります。

  • ①簡易的にパーツを分解する
  • ②ゆるい軸側に接着剤を盛る
  • ③乾燥後、再び組み合わせる
    ※④きつい感じる場合はスポンジやすりで微調整を行う
  • 完成

各項目を詳しく説明します

 

①簡易的にパーツを分解する

ゆるいジョイント以外は修復しないので外して避けておきます

頭、胴体、腕、下半身というふうに大まかに分解します。

作業のしやすさもそうですが、

組まれた状態で瞬間接着剤を扱うような作業をすると無関係なパーツを汚してしまうリスクが高まるため余分なパーツは遠くによけておきます

 

②ゆるい軸側に接着剤を盛る

可動フィギュアやプラモデルの関節には穴の開いた受け側と、シャフトやボールジョイントの軸側があります。

軸側ジョイントの方が作業難易度が低いためこちらを加工します。写真や動画のようにアロンアルファ適量を盛り、乾かないうちにつまようじで表面をうすく慣らしていきます。

例外として軸が、ガンプラなどに多く見られるポリキャップだった場合は接着剤の食いつきが悪いので受け側に加工を施すことになります

ゆるみは1ミリ以下の問題なので、うすくで大丈夫です。接着剤を付けすぎたと思ったらつまようじに吸着させるイメージで慣らすとよいですね

 

③乾燥後、再び組み合わせる

季節や室内環境にもよりますが、通常であれば30分も乾燥させれば問題ないと思います。

 

乾いたかの確認方法の目安ですが、接着剤を盛った部分のにおいをかいでみてアロンアルファ特有のツンとした臭いがしなければ乾燥の目安になります。

乾燥したのを確認できましたら再びパーツ同士を組み合わせます。

この時、きついと感じた場合は無理にはめ込まずに盛った軸側にスポンジやすりを使い微調整を行います。柔軟なスポンジやすりは曲線のパーツにもフィットするので、軸を挟み込むように当ててくるくると削っていきます。削りすぎないように少しずつ行います

 

④出来上がりました

ゆるい関節およびジョイント部は改善されました

解説的には失敗ですが、今回はスポンジやすりで微調整の必要なくうまく仕上がりました。

修正した箇所はしっかりとした硬さ、渋さを確保できてます。その様子は動画の方が伝わりやすいかと思います

 

アロンアルファを使用したゆるいジョイント改修方法まとめ

アロンアルファを使用したジョイント改修方法はいかがでしたでしょうか

上記の「用意するもの」という項目ではすべて記載しましたが、最小限に済ませる場合は「アロンアルファ」と「つまようじ」のみで完結する内容となってます

 

ゆるい関節を修繕する方法は冒頭でもお伝えした「パーマネントマットバーニッシュ」を筆頭に木工ボンドや粘着テープなど色々と存在するので自分好みの方法を模索してみるのもいいかもしれません。
あえてパーマネントマットバーニッシュを使わない理由としてはやはり購入後他に使い道がなかなかない点が大きいですね

 

簡単でしたが今回は以上で終えたいと思います。

補足ですがプラモデルの仮組みについてもこちらで解説させていただいてます。わかりやすいよう動画も作りましたので、よろしければ合わせてご覧ください

簡単にパーツを外しやすくする仮組みの方法3選を動画で解説
「仮組み」とは、文字通りプラモデルを仮で組み上げるという意味ですが、 本来は接着剤を使用するキットの全体像を把握するために行う作業で、テープなどで簡易的に固定することを意味していました。 こうすることで組み上げた後に見つかる修正箇所や、改造、塗装などのプランを立案しやすくなります。 ただ最近のプラモデルはガンプラを始め、美少女プラモデルなど各社から出ているキットは接着剤を必要としないスナップフィットが主流になってきているので意味合いが少し変わってきます。

 

また、プラモデル全般における合わせ目消しの方法もこちらでご紹介してます

ランナーパテを使ったプラモデルの合わせ目消しの方法
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また、ページ最上部の「ハウツー」タブをクリックまたはタップで工作系の記事を一覧で見られますので合わせてどうぞ。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

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  1. 匿名 より:

    とても役立ちました!!