今回は2020年にKOTOBUKIYA様より発売された『ジェネ (ステラティアーズVer.)』をご紹介します。
ストーリー後半衣装「ステラティアーズ」を纏った姿の美少女プラモデルです。前作ステライノセントVer.との比較もしています
画像左が今作ステラティアーズ、画像右が前作ステライノセントです
ジェネ(ステラティアーズVer.)
Gene Stellatears Version あわわ顔を使用
製品情報
作品 ファンタシースターオンライン2 es
シリーズ キャラクタープラモデル
発売月 2020年06月
スケール NON
製品サイズ 全高 約160mm
価格 6,000円(税抜)
製品仕様 プラモデル
パーツ数 51~200
素材 PS・PE・ABS・POM・PVC(非フタル酸)
原型製作 KOTOBUKIYA
©SEGA
セガゲームスの大人気オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』から派生したスマートフォン向けアプリゲーム『ファンタシースターオンライン2 es』のメインヒロイン『ジェネ』がストーリー後半衣装「ステラティアーズ」を纏った姿でプラモデル化!
よりシャープかつ、後半イラストイメージに近い前髪、空気中のフォトン吸収効率を上げるためにより扇情的なデザインとなった胸部、スカート部分が新規造形となっています。
そのほか、3種の新規表情パーツ、衣装デザイン変更に伴う可動性の向上により、
ゲーム中の様々なイラストのポーズをお楽しみいただけます。そして、プラモデルならではのオリジナルギミックとして、『ジェネ』のキャラクターデザインを担当された『Nidy-2D-』氏が同じくデザインしたメガミデバイス『朱羅 忍者』『朱羅 弓兵』とは、一部互換性があり、プラモデルとしての遊びの幅が大きく広がります。
公式サイトより引用
上記にて互換性があると語られている2体もレビューしていますので必要に応じてご活用ください
ディスプレイ
やはりこの子には笑顔が一番似合いますね。今作であるステラティアーズに付属する表情は困り顔に偏っているのが残念なポイントです
付属品
- 表情パーツ:3種(微笑み顔/哀しみ顔/あわわ顔)
- PVC製の手首:左右それぞれ6種
- ダブルセイバー『フォシルバウアー』
- 『フォシルバウアー』保持用アタッチメントパーツ
- 武器、ベース接続用アタッチメントパーツ
- 専用ベース
- 瞳、マーキングなどのデカール
※公式オンラインサイトから購入された場合は数量限定で無色のフォシルトリクスが付属します。現状で武器カラーは3色存在することになります
パーツリストおよび各ランナーの材質は上記でご確認できます。
画像はクリックまたはタップで拡大表示が可能です。ブラウザで見にくい場合は写真を保存していただきお使いのソフトでご覧いただければと思います
写真上が今回の付属品、下が前作の付属品です。説明書2種を重ねて撮影してます
基本的な付属品は前作であるジェネと同じくデカール、フェイス3種、武器『フォシルバウアー(前作フォシルトリクスの色違い)』です。
特筆すべき点はハンドパーツが1種(ピースサイン)追加の6種になっている点です。
フェイスはすべて新規パーツになりますので前作と合わせて全6種存在することになります。
塗装済みパーツはフェイス3種、胴体黄緑部、前髪部です
各部アップ
唯一付属する笑顔、「微笑み顔」は目を閉じているので綺麗な碧眼を見られません
空気中のフォトン吸収効率を上げるためにより扇情的なデザインとなった胸部。肩紐は色分けされていないので部分塗装すると一気に見栄えが良くなると思います
あまり見ない構造が採用されており、背中に合わせ目が出ます
マントの形状が変わり、加えてスカート丈が短くなったことにより「履いてない」ように見えるおしりがあらわに。
前作ステライノセントVer.との比較
画像左が前作ステライノセントVer.、右が今作ステラティアーズVer.です
ざっくりですが、
イメージ的には胴体付近から頭部までが新規パーツといった感じです。
ツインテール部分、腕部、下半身は前作の流用パーツで構成されています。
詳しく解説していきます。
肩パーツの変更点
写真左が前作ステライノセントVer.の腕部、右が今作ステラティアーズVer.の腕部です
まずは腕部を見てます。わかりにくいかも知れませんが、肩の曲線がより丸みをおびているのが確認できるかと思います。肩関節のピンも若干中心からずれるように変更されています。おそらく前作よりも肩付近の肌の露出が増えているため、より女性らしいラインに改善されたのだと思われます。これはとてもいい変更です。
腕部の変更点は肩のみで肘より先は流用パーツとなっております
胴体の改善
もっとも大きな改変がなされているのは言うまでもなく胸部です。ここはとてもよい改善がなされています。
こちらも写真左が前作ステライノセントVer.で、右が今作ステラティアーズVer.になるのですが見てわかるように肌パーツの合わせ目が見えない構造になってます。左はわき腹にはっきりと合わせ目が見えてしまってますが右は素組みでも綺麗な造形が再現されています
前作の髪型を再現可能
写真左は余剰パーツで組み上げた前作の髪型、写真右は実際に組み替えた様子です
髪型は先ほど申し上げました通りツインテール部分だけが流用で、前髪と後頭部は新規パーツとなっております。
余剰パーツには前作の旧髪型パーツが一通り同封されており、これらを組み立てると前作の髪型を再現することが可能です。
ちなみに前髪と後頭部の接続部分は前作と互換性がないので、前髪部分だけを入れ替えることは出来なくなっています。前作の髪型を再現するには後頭部ごと入れ替える必要があります
旧ヘアスタイルの組み立て方
今作には前作の髪型の組み立て方は記載されておりませんので、前作の説明書を載せておきます。参考になれば幸いです。
図面にて「髪の毛」と表記されているのが今作のランナーでいうところの「A-15」に当たります
ジェネ(ステラティアーズVer.)の感想
基本的なパーツは前回からの流用です。同じパーツが流用されていながら両方購入するメリットとしては、
- 表情6種を使い分けられるようになる
- 新規ハンドであるピースサインを使用できるようになる
- 武器を2色から好みのものを使用できるようになる
- 余剰パーツが多く破損時の修理や改造の素材に使用できる
- パーツに高い互換性があるため多少のカスタマイズが出来る
といったところでしょうか
欠点1
胸部の改善には正直感銘を受けました、しかし胸部のパーツには欠点もあります。上記の写真はランナー状態の胸部パーツの様子です。ランナーから切り出しますと赤い印の部分がゲート跡になるのですが、この部位はすべて完成後に目に触れる部分になるのです。胸部でゲート跡が隠れるのは印がついていない一か所のみとなります。
ここの処理を失敗してしまうと完成後のクオリティに大きな影響を与えます。製品化の都合上、仕方のない構造なのかもしれませんが、ここは初心者には優しくない欠点であると言えます
欠点2、肩紐が肌色
加えて挙げるならば、胸部肩紐の部分は素組みですと肌色となっております。欠点というには厳しいと思いますがここは塗装してあげたほうが完成度はずっと上がります。細かく分割されているので難易度はそこまで高くないと思います。
今回は素組みレビューとするため一切塗装はしていませんが、後日簡単な部分塗装は行う予定です。衣装の黄緑部分の塗装には蛍光グリーンのガンダムマーカーがオススメです。
手軽に塗装でき、はみ出してしまった場合も消しペンで容易に修正できます。
注意点としては関節部はパーツを脆くするので手を加えない方が無難です。
また、
表情についてですが、ステラティアーズVer.に付属するフェイスには表紙に使用されている表情がありません。
表紙に使用されているフェイスパーツは前作ステライノセントVer.に付属しております。
人によってはここを欠点と思う方もいるかもしれません
まとめ ~ジェネ(ステラティアーズVer.)~
今回のステラティアーズVer.は総合的にみて前作を超えるクオリティでとてもお気に入りの一体となりました。欠点は基本的に製作過程の話であり、造形には一切の不満がありません。
以前のレビューで私が挙げた欠点の一つとして、せっかくのこだわったスカート内部の造形が見えにくい点もスカート丈が短くなっており改善されていると言えます。正面から見ると下着が見えるほどに短いです。
また、衣装の布面積が減ったことにより必然的に可動範囲も広がっております。ただ、それを踏まえても可動フィギュアとしてみるとやはり制限は大きいです。しかしこれは技術的な問題ではなく、デザイン上しかたのない事なので欠点とするには過言でしょう。
前述した胸囲の合わせ目はとても工夫されてますし、余剰パーツを使用すれば前作の髪型に変更できる点も優秀です。
価格は以前のレビューで予測した通りamazonではすでにプレ値になっているようです。再販については未定ですが、前作ステライノセントVer.がいまだ再販されていないことを考慮するとまだまだ先である可能性が高いです。
今回は以上になります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました
前作であるステライノセントVer.はこちらでレビューしています
また、塗装などをする場合には必要になる”仮組み”についての解説もこちらでしています。
わかりやすいよう動画も制作しましたので興味があればぜひお立ち寄りください
今回のジェネをモデルにした合わせ目消しの実演もこちらで行ってます
関連ページ
コメントを書く ∗名前は省略できます