プラモデル

《レビュー》HGBD モビルドールサラ+欠点【ガンダムビルドダイバーズ】

今回は2018年にBANDAI様から発売されたガンプラ、『ガンダムビルドダイバーズ』より「HGBDモビルドールサラ」をご紹介します。

サラは本作のヒロインの一人であり、物語の中核を担う重要なキャラクターです。

商品名のHGはHIGH GRADE(ハイグレード)を意味し、BDはBuild Divers(ビルドダイバーズ)を指してます

ガンダムビルドダイバーズ(2018年製作)は「ビルドシリーズ」の一種です。
シリーズには、
ガンダムビルドファイターズ(2013年製作)、
ガンダムビルドファイターズトライ(2014年製作)、
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE(2019年製作)が存在し、
ファイターズとダイバーズは物語が連続しない別作品として制作されてます。
どの作品もそれぞれの良さがあり、ガンダムを知らない人でも楽しめる構成になってます

2018 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

HGBD モビルドールサラ(MOBILE DOLL SARAH)

パッケージ正面

 製品情報 

作品   ガンダムビルドダイバーズ
参考価格 2,640円(税10%込)
発売日  2018年12月15日
対象年齢 8才以上

【商品内容】
■成形品×10
■ホイルシール×1
■取扱説明書×1

『ガンダムビルドダイバーズ』より、物語のカギを握るガンプラが登場!

(C)創通・サンライズ・テレビ東京

 

説明書は全体的にかわいらしいレイアウト

 

パーツリストはこちらでご確認ください

 

MSモード、リアルモードの組み替え方法

2タイプの変形方法は上記をご参照ください。

厳密には組み立て方のページですが変形方法のみを記したものはありませんでしたのでこちらでご了承ください。

画像をクリックまたはタップで大きく表示できますがそれでも見にくい場合は画像をいったん保存していただき、お使いのソフトでご覧いただければと思います

 

セット内容

付属品一式

  • 差し替え用頭部パーツ×1式
  • 差し替え用肩関節パーツ×1式
  • ディスプレイベース×1
  • ハンドパーツ×4(平手2、握り手2)

簡易的なクリアスタンドが付属しています。スタンド用のジョイントはスカートの内側にあります。
肩関節を差し替えるには大幅に分解しなくてはいけないので、その点は手間となるでしょう

▪補足

スカート内部

普段はほぼ見えない部分も丁寧に作りこまれています。特におしりのラインはガンプラとは思えないほど綺麗です

 

ディスプレイ

リアル状態

瞳のみステッカーを使用しています。

付属のステッカーはセンサーや瞳など頭部のみで素組みの色分けは優秀です。
しかし瞳のステッカーは水転写デカールではなく紙シールです。肌色部分まで含まれた簡易的なものなので不自然さが残ります。

ガンプラには元来スカートと言われる腰装甲がありますが、そこは文字通りスカートと化してます。
ガンプラに属しながらも華奢なボディラインはまさにドールを彷彿とさせ、”モビルドール”の名に恥じない仕上がりです

 

リアル状態

後ろ髪を表現しているパーツはスタビライザーにあたるようです。
うなじにはリボン型のパーツが使われ女の子らしさを表現するのに一役買っています。

スタンド用のジョイントはスカート内側の一か所のみであり、
背面や股下には存在しないため付属の簡易スタンドでは表現が制約を受けます

 

MS状態

瞳のみステッカーを使用しています。
頭部センサーにもステッカーが付属してますがここでは使用していません。

肩関節の差し替えパーツを取り付けるには胴体を分解しなくてはいけません。
頭部も差し替えパーツですが胴体ほどの手間はかかりません。

リアル状態からMS状態の差異は頭部と肩関節のみですが印象が大きく変わります

 

MS状態

二重構造のスカートに表情を付けることで多彩なポージングが可能に。

スカート一層目にジョイント穴があり、こちらと余剰パーツを使用することで∀ガンダムの「月光蝶」を再現できるようです(エフェクトは付属していません)

月光蝶とは、
∀ガンダムの兵装。虹色の膜状にナノマシンを展開し、あらゆる人工物を砂に分解する。 ガンダムシリーズの中で最も凶悪な兵器。
展開したナノマシンが光を反射して虹色の奔流となり、そのさまが蝶の羽を思わせるためこの名がついた。

 

MS状態

 

おわりに ~HGBD モビルドールサラ~

※写り込んでいるのはフィギュアライズメカニクスのハロです

いかがでしたでしょうか?

モビルドールサラはその名の通りドールのように愛でたくなるガンプラに仕上がってます。

美少女プラモデルは他社からもたくさん登場していますが、BANDAI様のプラモデルには独特のくせがあるので楽しんで組み立てられました。

モビルドールサラは物語でも特異のポジションですので、作品のファンなら一体は所持しておきたいアイテムですね

 

欠点

主に二つ挙げられます。

  1. 最大の欠点はリアル状態⇔MS状態の組み替え時に分解が必要な点です。
    このキットはパーツ数と比較すると一般的なガンプラHGシリーズよりも割高な商品ですので胴体パーツを2倍にし、まるごと入れ替える仕様が望まれます。
  2. リアル状態の顔があまり可愛くないとの声は見受けられますがおそらくは他社(KOTOBUKIYA様など)による美少女プラモデルと比較してしまうからではないでしょうか。
    定価が2倍以上も違うのでこの点は致し方ない気もしますが、技術があればユーザーにより改善することも可能です。
    フェイスパーツは元から瞳部分が開眼構造なので眼球パーツに入れ替えても面白そうですね。

 

発売が2018年ということもあり若干の値上がりをしてますが、
ガンプラは再販されることも多いのでその際は手に取ってみてはいかがでしょうか。

追記:現在Amazonにて定価未満で取り扱っているようです(2021/07時点)

 

モビルドールサラの紹介は以上になります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

補足ですがプラモデル全般における仮組みについての解説を、動画を添えてご用意しましたのでよろしければ参考になさってみてください

簡単にパーツを外しやすくする仮組みの方法3選を動画で解説
「仮組み」とは、文字通りプラモデルを仮で組み上げるという意味ですが、 本来は接着剤を使用するキットの全体像を把握するために行う作業で、テープなどで簡易的に固定することを意味していました。 こうすることで組み上げた後に見つかる修正箇所や、改造、塗装などのプランを立案しやすくなります。 ただ最近のプラモデルはガンプラを始め、美少女プラモデルなど各社から出ているキットは接着剤を必要としないスナップフィットが主流になってきているので意味合いが少し変わってきます。

 

また、当サイトではお持ちのガンプラの関節がゆるい場合、あるいはポロりしてしまう場合の対処法も紹介しています。あくまで数ある方法の中のひとつですが参考にしてみてはいかがでしょうか

簡単にプラモのゆるい関節やジョイントを硬くする方法
今回はプラモデルや可動フィギュアの弱ったジョイント、ゆるい関節を修正補強する方法をご紹介します。 ジョイントの修繕方法には色々あり、現在もっとも有名な方法は「パーマネントマットバーニッシュ」を使ったやり方ですが購入後ほかに使い道がなかったり、また取り扱い店舗も限られるというデメリットもあるのでここでは入手しやすい「アロンアルファ」を使った方法を解説します。 写真やテキストだけでは伝わらないこともあると思い動画も制作しました

 

 

関連ページ

《レビュー》ガンダムビルドシリーズ アートワークス -Build Archive-
今回は2021年7月に発売された書籍、『ガンダムビルドシリーズ アートワークス -Build Archive-』をご紹介します。 内容としては歴代ビルドシリーズ計7作に関するイラスト、キャラクターとメカニックの線画資料をまとめた書籍です。本誌の中身は著作権により保護されているため写真はサンプルでしかお伝えできませんが、可能な限り解説しております
《ガンプラレビュー》HG ガンダムダブルオーダイバー[ダイブイントゥディメンションクリア]
本日は2018年7月にBANDAI様から発売されたプラモデル、『ガンダムビルドダイバーズ』より「HGBD 1/144 ガンダムダブルオーダイバー[ダイブイントゥディメンションクリア]」をご紹介します。部品交換フォーマットも添付してますので万が一の際にはご活用ください。 今回ご紹介するアイテムは通常版である「HGBD 1/144 ガンダムダブルオーダイバー」のイベント限定Ver.という位置づけです。 造形は全く同じですが、ラメ入りのクリア成型で、ブルーとホワイトを基調にした爽やかなカラーリングも相まって夏にぴったりのアイテムと言えるでしょう。

コメントを書く ∗名前は省略できます