ハウツー

フィギュア撮影ブースの作り方

被写体はメガハウス様より2014年に発売された魔将軍アスタロットです

フィギュアやプラモデルを鑑賞するのもいいですが、その魅力をSNSなどで共有したくなったりすることもあるかと思います。人によってはフリマアプリ等で商品画像をより魅力的に発信したいという方もいるかもしれません。

でもせっかくでしたらキレイな写真を撮影して素敵な作品にしたいですよね。そこで撮影ブースを使用すれば、影が弱くなり綺麗な写真を撮りやすくなります。

この記事では低予算で自作できる大きめの撮影ブースをご紹介します。

ダイソーの材料でフィギュア撮影ブースを自作

今回作成した撮影ブース

完成すると上記のような状態になります。

材料はすべてダイソーで調達可能で、予算は1500円以下です。背景はお好みのものに容易に変えられます。

このサイズ(高さ40cm、奥行き40cm、幅62cm)の既製品の撮影ボックスですと5000円程度します。

材料

  • ワイヤーネットブラック62cm × 40cm 200×2個
  • ワイヤーネットブラック40cm × 40cm 100×2個
  • ワイヤーネット連結ジョイント 12個入り¥100
  • 12SMD & 1LED ランタン ¥100×2個
  • 背景用の紙 (80cm×55cm以上のもの)¥100
  • 目玉クリップ挟口20㎜ ¥100
  • トレーシングペーパー(A4) ¥100

合計¥1200+電池代

※ライト用の単三電池を別途で用意することになります

必要な工具

  • ハサミ
  • セロハンテープ

コスパを重視するなら上記の材料はすべてダイソーで手に入ります。背景紙はお好みのものを探しましょう。今回はダイソーの和紙(80cm×55cm)を使用しました。サイズはこれ以上小さいと大きめのブースを作成するメリットが薄れるので最低横幅55cm、縦幅70cmは欲しいところです。

ワイヤーネットは左右の2枚(40cm)、後ろと底面に2枚(62cm)の合計4枚です。上面はありませんが、背景紙の交換がしやすかったり単純に予算を削減できるので使用してません。この記事の最後に解説している「レザック66」を使用する場合は40cm×40cmは1個でよいです。

トレーシングペーパーはA4の20枚入りがダイソーで購入できますが、私は手元にコクヨ トレーシングペーパー 薄口 A4 50枚 セ-T149Nがありましたのでそちらを使用しました。

作り方

①ワイヤーネットを組み上げる

まずはワイヤーネットブラック 62cm × 40cm×2個、ワイヤーネットブラック 40cm × 40cm×2個、ワイヤーネット用連結ジョイントを使用してこのように組み上げます。ジョイントの使用方法などは商品に記載されてます。

②トレーシングペーパーを張り合わせ、大きな一枚にする。

次にA4のトレーシングペーパーを2枚を、セロハンテープで一枚にします。こちらを左右分の2枚作成します(A4トレーシングペーパー計4枚使用)。赤線の部分は本来切れてる部分です。トレーシングペーパーは写真には写りこまない部位なので隙間さえなければ多少雑でも問題ありません。

※隙間があるとライトの光が漏れます

大きいサイズのトレーシングペーパーも購入できますが、値段が一気に跳ね上がりますので小さいのを繋げます

③背景紙をクリップで挟み固定する。

次に背景紙をこのようにクリップで挟みます。上部に三か所程度、底面前方を二か所程度。

今回使用した(80cm×55cm)の背景紙の場合は無加工で使用できます。大きすぎる場合はカットする必要があります。

④左右壁面にトレーシングペーパーを貼りライトを設置する。

最後に左右の壁面に先ほど一枚にしたトレーシングペーパーを貼り付け、その外側からライトを当てれば完成です。トレーシングペーパーはクリップで固定してもいいですしセロハンテープで張り付けてもかまいません。側面上部が網のままですが、ライトの照射部分さえ遮断出来れば問題ありません。

ライトの効果

ライト未使用←→ライト使用

ライトの有無の差は上記の写真を参考にしてください。撮影条件は全く同じでアプリ等での加工もしておりません。

左がライトなし、右がライトありです。より鮮やかになったのがわかると思います。また、写真の出来栄えですが室内の照明にも左右されます。こちらは日中の室内で撮影しました。日光は初心者の味方です、覚えておきましょう。

今回はコスパ重視で100円のライトを使用しました。さらにクオリティの高い写真を撮りたい場合はクリップライトをオススメします。電池不要で角度を自由につけられる点がメリットです。撮影ブース壁面の金網などに挟めば無加工で使用できます。光度を調節する機能があると重宝します。

電球の色ですが「昼白色」をオススメします。太陽の明るさに最も近いと言われている自然な光の色です。

値段は2000円以下のものでも十分活躍します。私が普段使用しているのはライトの首が針金のように自由に曲がるタイプのものです。

背景紙の変更

この記事で作成した撮影ブースは背景紙をクリップで挟んでいるだけなので背景色を容易に変えることが出来ます。今回モデルにしたアスタロットは魔物っぽさが強かったので濃い背景色にしましたが、モデルのイメージによっては合わないこともあります。

試しにブラックマジシャンガールさんに出てきて頂きました。魔導師という点では濃い背景もありだとは思いますが、やはり彼女には女の子らしさを前面に押し出してもらいたい思いがあります。

そこでピンク色の模造紙(100円)を使用してみました。どうでしょうか? 好みもありますがイメージ的に改善された気がします。このように背景を自由に変えられるのも自作ブースの良いところだと思います。

背景紙に模造紙を使う場合

簡単に模造紙の加工方法を説明します。

このように模造紙を置きましてカットする場所を決めます。模造紙にはマス目が印刷されておりますので決めた位置からハサミで切っていきます。切り口は写真には写りこまないので多少は切り口が雑になっても問題ありません。

それよりも気を付けるべきは薄い模造紙に折り目がつかないように気を付けることです。背景紙は直接カメラに映りこむ部分なので折り目や汚れが付くと写真の完成度を大きく下げてしまいます。

模造紙のサイズを調整出来ましたら、あとはそれを背景としてクリップで固定すれば完了です。

 

余談ですがお店によっては小さめの模造紙5枚入り・厚口(545㎜×788㎜)があります。左右に多少の隙間が出来てしまいますが無加工で使用できますので加工に自信がない、あるいは手間を省きたいという方は選択肢に入れてみてください。

厚口なので折れ目が付きにくいのもメリットです。

おわりに

「撮影ブース 自作」等で検索するとダイソー商品である”フリーマルチパネル”と”フリーマルチパネル用ジョイント”を使用した例がいくつか出てくると思います。こちらのメリットは低予算かつ15分程度で完成することです。ですがデメリットとしてサイズが35cmと小さめです。

ダイソーのフリーマルチパネルを使用した撮影ブースの作り方
この記事ではダイソーのフリーマルチパネルを使用した撮影ボックスの作り方を解説します。メリットは約1000円ですべての材料をダイソーで調達できる点と、少ない作業工程でカンタン手軽に自作できることです。デメリットはサイズが約35cmの正方形ですので被写体の大きさには制限があります。

ここでご紹介した撮影ブースは前述したフリーマルチパネルを使用した撮影ブースでは入りきらない、少し大きめのフィギュアの撮影にも使用できます。フリーマルチパネルを使用した撮影ボックスの完成品は35cmの正方形になりますが、今回の自作撮影ボックスは高さ40cm、奥行き40cm、幅62cmとすべてにおいて大型化しております。唯一デメリットとしては設置スペースを必要とすることです。

この記事では一貫してコスパにフォーカスしてきました。

今回は使用していませんが光にこだわる場合は光源の反対側にレフ板を置いて光を反射させ影を明るくします。もしも使用する場合はカラーボードで代用できます。デメリットは撮影時にはかなりのスペースを取ることです。

 

試しに低予算で作り、さらにクオリティを上げてみたいと思ったのなら、

・背景紙レザック66、260kg、全判が背景紙の定番)

・ライトクリップライトなら設置や角度調節が容易です)

・レフ板カラーボードで代用可能)

辺りを拡張してみるといいでしょう。写真の完成度に一番大きく影響します。特にレザック66は背景紙として優秀です。

レザック66は紙一枚では送料が高いので、バラで購入する場合は必要な色を同じ販売店から複数同時に購入することで送料を最小限に抑えられます。文房具店によってはレザックを扱っているところもあるので、小売店で買うことが出来れば一番ネックである送料を浮かせることが出来ます。

レザック66を使用した場合

写真は全判(1091×788mm)

全判は短辺が788mmで今回作成するブースの横幅を超えるので左側の壁面を取っ払いました。写真には入りきらなかったんですが左側の光源はレフ板とライトで調整しています。

背景紙の色は被写体のイメージやカラーリングなどを考慮して適当なものを選びます。今回は海を連想させる青系を使用しました。

それでは同じ条件で模造紙で撮影した場合、レザック66を使用した場合で見比べてみます。

模造紙を使用

レザック66を使用

余計な情報が入らない白背景も悪くはないですが、やはり後者の方が高級感が増すように思えます。影も目立ちにくくなり撮影が容易になりました。

また、背景紙はそのキャラのイメージなどを考慮し選びますと前述しましたが、彼女の所属する組織「鉄血」をイメージした黒や赤もいいですね。

好みの問題にもなりますがよろしければ参考にしてみてください。個人的には背景紙はレザック66を推奨します。通販の送料は高いので近場の小売店を探すのが良いと思います。

 

今回は以上になります。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

モデルには「プリンツ・オイゲン 色褪せないエガオ」を使用しました。

プリンツ・オイゲン【色褪せないエガオ】1/8フィギュアレビュー
大人気スマートフォンゲーム『アズールレーン』より、「鉄血」に所属するアドミラル・ヒッパー級三番艦“プリンツ・オイゲン”が「色褪せないエガオ」の水着姿で登場です。 食い込んだ水着に、胸のホクロがセクシー。舌をぺロッと出したイタズラな表情に、薄い水着の紐をひっぱる様子や足の指先の仕草など、挑発的な色香が魅力的です。 クリアーパーツによる透明感のある流れる銀髪は美しく仕上がり、サメの口のような異形で迫力あるボリュームの艤装といった、彼女独自の特徴も見どころ満載に造形されています。大きな浮き輪も要注目です。

用語の解説

レフ板……撮影の被写体に光を反射させる板。光源の反対側に置いて光を反射させ、影を明るくします。

ディフューザー……カメラのフラッシュの前面に取り付け光を拡散させる器具。この記事ではライトの前方をトレーシングペーパーで遮断し、強い影が出来ない様にします。

レザック66……カーフ(仔牛の皮)風の模様が特徴の高級感のあるファンシーペーパーです。 商品名のレザックはレザーライクという意味の造語で、66は発売された年です。 1966年に誕生して以来、表紙や背景紙として不動の人気を維持しています。

昼白色(ちゅうはくしょく)……「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」のうち最も自然光に近い電球の色。

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