プラモデル

《レビュー》悪魔型 ストラーフ 武装神姫のプラモデル[メガミデバイス]

本日は2023年5月にKOTOBUKIYA様より発売された美少女プラモデル、『武装神姫』シリーズより「悪魔型 ストラーフ」を素組み状態でご紹介します。

ベースとなっているのは2006年にKONAMI様より発売された塗装済み可動フィギュア「悪魔型MMS ストラーフ」(参考価格3,850円)です。その名の由来は恐怖を意味するロシア語で、悪魔型と銘打つのに恥じないネーミングです。

当時はすぐに完売、品薄、高騰するほど人気があった商品をプラモデルとしてリメイクしたのが今回ご紹介するアイテムです

2023 kotobukiya 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

[メガミデバイス]武装神姫 悪魔型 ストラーフ

パッケージ外観

 製品情報 

作品    武装神姫
シリーズ  キャラクタープラモデル
発売月   2023年05月予定
スケール  1/1
製品サイズ 全高:約200mm
価格    9,800円(税抜き)
製品仕様  プラモデル
パーツ数  401~600
素材    PS・ABS・POM・PVC(非フタル酸)
原型製作  浅井真紀、清水康智、堀克彦、福元徳宝、たすく、鳥山とりを、雨間(アイプリント)

© KOTOBUKIYA ©Masaki Apsy ©Toriwo Toriyama
©Konami Digital Entertainment

『武装神姫』と『メガミデバイス』のコラボレーション第3弾!

『武装神姫』の第ニ弾キャラクターの「悪魔型 ストラーフ」をメガミデバイス仕様でプラモデル化!
島田フミカネ氏による漆黒のメカニックな悪魔デザインと当時の商品を最大限にリスペクトし現代のプラモデル基準で再構築いたしました。
色分け&合わせ目ディテールにも配慮した作りやすい設計はトイ&ホビーの進化を感じていただけると思います。

浅井真紀氏自ら設計したMMSをマシニーカ仕様へセルフアップデートした素体は必見。
体育座りできるほどの股関節構造など、外してはいけない要素をきちんと盛り込みながら既存メガミデバイスとの共存バランスを図っています。

長年のファンにも楽しんでいただけるようボーナスパーツとしてφ3.3mmバージョンの拡張ジョイントを一部同梱、当時品への組み合わせをお楽しみいただけます。
(当時の武装神姫フィギュアによっては加工が必要な場合があります。ご自身での擦り合わせ加工前提となります)

公式サイトより引用

 

 

カラーガイド

タップまたはクリックで拡大表示が可能です。

それでも見づらい場合は画像を保存していただき、お使いのソフト等でご覧いただければと思います。

上記画像のQRコードを読み取ることも可能ですが、リンクボタンをご希望の方はこちらからも飛べます(”ABSパーツに塗装したい!”というページが開きます)。

 

パーツリスト(拡大表示可)

パーツリストや各ランナーの材質は上記でご確認できます。

余剰パーツ、塗装済みパーツ、ハンドパーツの種類などもこちらでご参照ください

 

部品注文カード(拡大表示可)

上記は同封されている発注書です。

ご覧の通り「コピー使用不可」ですのであくまで資料としてご覧ください

 

 

セット内容

付属品一覧

  • 本体×1
  • ハンドパーツ×7組(予備手首ジョイント×1)
  • 差し替え胸部パーツ×3(武装モード用がさらに+1)
  • 武装モード用の外骨格アーマー各種(ハンドパーツ3種)
  • 表情パーツ×3(キリっと顔、気合顔、笑顔)
  • 各ウェポン(大型ナイフ×2、小型ナイフ×2、アングルブレード×2、ランチャー×1、ハンドガン×1)
  • 簡易スタンド×1(武装モード用の支柱+1)
  • 水転写デカール×1
  • ボーナスパーツ(※後述)
  • コトブキヤショップ限定特典
    「フライングベース・ネオ用フロントライン社PETシート」

余剰パーツについては前述したパーツリストでご確認いただければと思います

 

ストア特典「フロントライン社PETシート」(拡大可)

 

別売りの「フライングベース・ネオ」(拡大可)

限定特典であるフロントライン社PETシートは、「フライングベース・ネオ(税込み1,320円)」と合わせてお使いいただけます。こちらの台座はしばらく品薄でしたが2023年3月に再販されたばかりですのでまだ定価未満で購入することが可能です(2023年5月時点)。

 

水転写デカール(拡大表示可)

シールではなく水を使用するデカールになります。
本製品にはすでにプリントされているもので、使用せずとも完成しますのでご安心ください。

⑳~㉔はオマケ要素で追加された初代フィギュアのアイプリを模したデカールになります。
ただ無塗装フェイスは付属しませんので貼るためにはフェイスパーツのプリントをユーザー自身で落とす必要があります。

 

貼り方について簡単に説明します。ご存じの方は読み飛ばしてください

※画像は「結城 まどか【水着】DS SS(税込み6,930円)」より

  • デカールを貼りたい部分の油分をあらかじめ中性洗剤などで洗います
  • 使用するデカールをハサミやデザインナイフで台紙ごと切り取ります
  • 切り取ったデカールを水またはぬるま湯に約10秒ほど浮かべ、ピンセットで引き上げます
  • デカールを台紙から滑らせ、貼りたい位置に調整しながら乗せます
  • 位置が決まったら上から綿棒をやさしく押し当て、残っている水分を押し出します。あとは触りすぎず自然乾燥させれば完成です

余談ですが便利ツールとしてデカール軟化剤やトップコートなどが各メーカーより発売されております。

軟化剤についてはマークセッターが最もポピュラーに使われているものと言えます。
コートスプレーは美少女プラモデルであれば水性プレミアム つや消しトップコートを愛用するユーザーが多いです。

マークセッターの使用はお好みかと思います。
私は使わずにトップコートで固定してしまう場合が多いです。しかし糊剤が配合されていますのでより強固に固定したい場合に活用できます。

デカール軟化剤はメーカーによって溶剤の強さが異なるのですが、上記で紹介しているものよりさらに強い溶剤は基本的に使うことはないかと思います(デカールを浸食して失敗にも繋がりやすいです)。稀に海外メーカーのデカールには固いものがあるのですがその場合には有効です。

もう少し参考資料が必要でしたら、以前に簡単な実演を行っておりますので下記リンク先も併せてご確認ください

《レビュー》ラクス・クラインのプラモデル【欠点+水転写デカールや顔の加工方法】
本日は2021年8月にバンダイスピリッツ様から発売されたプラモデル、『Figure-rise Standard』より機動戦士ガンダムSEEDの歌姫「ラクス・クライン」をご紹介します。 フェイス2種は付属のデカールで自作する必要があるため、なるべく簡単かつ可愛い顔にするコツと方法も合わせて説明しますので最後までお付き合いいただけたらと思います。

 

 

ボーナスパーツについて

説明書より引用(拡大可)

一部同梱されたφ3.3mmバージョンの拡張ジョイントは、当時品への組み合わせを可能とします。

ボーナスパーツは今回のシリーズの元となった武装神姫フィギュア(MMS)との互換性を実現するための部品になります。当時品を持っていない場合は使うことがありませんが、往年のファンには嬉しい気遣いです。

※当時の武装神姫フィギュアによっては加工が必要な場合があります。ご自身での擦り合わせ加工前提となります

 

 

商品紹介

素体モード 正面

まずは基本となる素体モードを見ていきます。

スキンカラーはD(褐色)になります。
同じ肌色を有するメガミデバイスの一例を挙げると「WISMグラップル/SOLロードランナー、ストライクラプター/朱羅 玉藻ノ前/ BULLET KNIGHTS HELL BLAZE ランチャー」などが該当します。

フェイスは「キリっと」「気合」「笑顔」の3種が付属します(上記写真はキリっと選択)。
オマケ要素として初代フィギュアのアイプリントを模したデカールも付属しますが、無塗装フェイスは付属しません。

素体の基本構造はこれまでの美少女プラモデルでも流用されてきたマシニーカ機構を元にしていますが、セルフアップデートと武装神姫(MMS:Multi Movable System)をリスペクトしたデザインに改良されています。武装神姫とメガミデバイスのコラボ第一弾で立体化された「猟兵型エーデルワイス(税込み7,480円)」もマシニーカ機構を採用しておりましたが3年のノウハウが蓄積されたことでさらなる進化を遂げています。

個人的には今回の新型ボディをとても気に入りました。
私は購入していませんが、おそらく2022年11月に発売された「天使型アーンヴァル(税込み定価9,900円)」にも採用されていると思います。

 

素体の可動域

武装神姫シリーズ特有のネジを再現したモールドがいいですよね。往年のファンは嬉しいポイントではないでしょうか。

なにより改良されたマシニーカ素体はデザインと機能性の両立を成し遂げていました。

正座や写真右のようなポージングを容易にこなします。
レビューをする際において欠点はありませんでしたがプラモデルとしては耐久性にやや不安を感じる構造でした。しかし欠点はなかったと申し上げたように破損はしていませんので私の杞憂に過ぎないかもしれません

 

胸アーマーの差し替えパーツ

ゲーム版の設定である2種類のCSCパーツが付属しています。
バトルマスターズ時Ver.とバトルロンド時Ver.からお好みで選択します。

どちらもワンパーツのシルバー色成型ですが、素体から取り外した状態で作業できるので塗装に挑戦してみても良さそうです

 

素体モード 背面

シンプルでありながら洗練されたボディラインが美しいです。

円形のモールドがいくつか確認できますがどれもジョイントとしての機能はありません。
使用できる3ミリ穴は腰付近にある一点のみです。支柱や外骨格アーマーはこのジョイントを使用することになります

 

 

武装モード 正面

外骨格アーマーを装着した武装モードです。

美少女とメカの魅力を最大限に引き出す秀逸なフォルムは令和であっても見る者を魅了します。

総パーツ数は401~600と美少女プラモデルにおいては多い部類にあたります。組み立ては接着剤を必要としませんが、一部ピンセットの使用を推奨される箇所がありました。

モードチェンジは主にパーツの差し替えで行いますが手間はそこまでかかりません。
脚部は大腿部から丸ごと付け替えるだけです。
腕部もハンドパーツは使いまわしますが、上腕から丸ごと付け替えるので交換は楽な部類です。

 

ハンドパーツ各種

巨大アームのハンドパーツは平手、武器持ち手、カギ爪状態の3パターン付属します。
部品の使いまわしは一切なく手首ジョイントが各種に用意されているので交換時のストレスはありません。

 

アームの構造

実際に組み立てているとわかりやすいのですが、メカニックの構造にはこだわりを感じました。
直接は目が触れない部分であっても内部にはシルバーカラーを活かした機械部分、その上を覆うように外装パーツを取り付けるなど組み立てている最中も楽しめました。

そのような背景から色分けは優秀なキットだと言えます。
外骨格のボリュームも相まって素組みでも一定以上のクオリティに仕上がります

 

武装モード 背面

外骨格アーマーの両肩背部や肘、脚部には3ミリ穴がありますので武器の収納やカスタマイズに活用できます。

また、立ち姿での姿勢保持は安定していましたのでスタンドを使用しておりませんが、バックパック下部に3ミリ穴が設けられていますのでスタンドの併用も可能です。

各部位の保持力に問題は見当たりません。
私の個体だけかもしれませんがバックパックと素体本体を装着するジョイントだけはやや緩く感じました。それでも飾っていて重力に負けるということはありませんでした

 

各ウェポンを換装

外骨格アーマーに加え各種ナイフの他、ハンドガン、グレネードランチャーなど装備が豊富です。当時品に付属するアイテムすべてを復刻しようとする意志を感じます。

上記では両足のジョイントや4本の腕を使って付属する全ての武装を装備しました

 

グレネードランチャー使用例

見た目にも派手な重火器はポージングやディスプレイで重宝します。

ランチャーはグリップを直接握れる他、3mmジョイントを使用して固定することも可能です。

 

ポージング例①

四刀流が可能なのもストラーフの特徴です。

 

ポージング例②

巨大なアームは動きを付けやすく、様々なアクションポーズを楽しめます

 

外骨格アーマーの互換性

モデルは「ジェネ(ステラティアーズVer.)(税込み6,600円)」

今回の外骨格アーマーは非常に使い勝手がよく、他のキットと組み合わせて楽しむことも出来ます。
特に同シリーズであるメガミデバイスとの親和性は高く上半身、下半身ともに換装することが可能です。

中でも上記モデルのジェネは元々が機械的なデザインですので相性が良かったです。

ちなみにジェネは2種類の衣装で商品化されており、上記とは別種のステライノセントVer.ではマントの影響でバックパックを取り付けることが出来ませんでした。

 

モデルは「結城 まどか【水着】ドリーミングスタイル サニースカイ(税込み6,930円)」

脚部はシリーズによって構造が異なるので互換性は限られますが、バックパックは背中に3ミリジョイントさえあれば無加工で組み合わせることが出来ます。

ほとんどの美少女プラモデルは背中に支柱用のジョイントが設けられていますので多種多彩なキットに流用可能です。

ちなみに上記モデルはショップ限定販売なので現在は正規品は出回っておりませんが、通常版(税込み定価6,930円)であれば定価未満で購入することが可能です(2023/05時点)。

 

 

おわりに

TYPE DEVIL STRARF

いかがでしたでしょうか、八重歯が可愛いですね。

プラモデルという特性上、自作しなければいけませんがクオリティは高く当時品をはるかに上回る仕上がりです。特に当時のフィギュア版では荒かったフェイスパーツの画質が向上し、よりイメージイラストに近づいた印象です。素組みでの色分けも優秀で、無塗装派ユーザーにも満足していただける完成度だと思いました。

元々のファンではなくとも製品の質が高いので多くの方にオススメできます。
特にセルフアップデートされたマシニーカ素体は可動域と美しいプロポーションを兼ね備えているので一度は触れて欲しいと思いました。

現在コトブキヤオンラインショップでは売り切れとなっておりますが、amazonでは定価未満で購入することが可能です(2023年05時点)。

本作はメガミデバイスと武装神姫のコラボレーション第3弾になります。

ちなみにこれまでのラインナップは、

  • 第1弾「猟兵型エーデルワイス」2019年
  • 第2弾「天使型アーンヴァル」2022年
  • 第3弾「悪魔型ストラーフ」2023年

以上3作がこれまでに製品化したモデルです。

現状では以前にKONAMIより発売されていたMMSフィギュアシリーズの復刻を行っているのはコトブキヤ様だけなので今後もリメイクを望んでいるユーザーは少なくないのではないでしょうか。

今回は以上となります、

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

《ダイソー》セクションケースとの相性

セクションケース 18マス(29.5cm×19cm)

余談になりますが、100円ショップDAISOで販売されているセクションケース 18マス(税抜き150円)に収納可能であるか試しました。
結果はご覧の通りでバックパックを少し分解することですべてのパーツを収納することが出来ました。

上記写真に余剰パーツやボーナスパーツは含まれておりませんがスペースには余裕がありますのでそれらも収納可能かと思います。

「セクションケースって何?」という方は以前に解説していますので併せてご覧いただければと思います

《セクションケース》美少女プラモデルの収納方法【100均・ダイソー・欠点】
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