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《レビュー》アニマギアDE3弾 ゴクラウド&キャンサイファー+合体説明書

今回は2022年3月に発売された食玩、『アニマギアDE第3弾』より「ゴクラウド」と、関係性の深い「キャンサイファー」を2種まとめてご紹介します。箱裏の組み立て方や合体方法も載せてますので、紛失してしまった際などにもご活用ください。

まったく異なる機体を一緒にレビューする都合上、情報量が多くなってしまいますが最後までお付き合いいただけると幸いです

2022 BANDAI 1/1 scale construction kit,Unboxing and Review.

アニマギアDE 第3弾 ゴクラウド&キャンサイファー

ACID CANCIPHER & MONKEY GOCLOUD

 製品情報 

メーカー希望小売価格: ¥450(税込:¥495)

2022年03月28日 発売
売場:全国量販店の菓子売場等
対象年齢:8才以上

  • 組み立てキット(一部彩色済)(全5種)
    1.コジロウ烈
    2.クレイオード
    3.クレイオードエンフォーサー
    4.ゴクラウド
    5.キャンサイファー
  • シール(全5種)
  • ガム(ソーダ味)1個

(C) BANDAI・タスクフォース

No.04 MONKEY GOCLOUD パッケージ

モンキーゴクラウド(通称:ゴクラウド)とは、

近接戦闘に特化したサル型アニマギア。特徴的な長い腕は戦闘面において存分に活かされており、アウトレンジから放たれるロングリーチの攻撃は間合いを読ませず、一方的に相手を痛めつける。分離する棍棒を用いた攻撃は更にリーチが読みづらく、単調に思える攻撃スタイルも長い時間をかけて成熟させた達人技であることが、実際に戦えばすぐに理解できるだろう。

公式サイトより引用

 

No.05 ACID CANCIPHER パッケージ

アシッドキャンサイファー(通称:キャンサイファー)とは、

長距離戦闘に特化したカニ型アニマギア。モンキーゴクラウドと同じく実験中に脱走した経緯を持つ指名手配中のアニマギア。背中のキャノン砲からは高圧で酸の水流を撃ち出し、遠くにいる標的に近付けさせることなく風穴を開けてしまう。また、ハサミの力も決して弱くなく、近接戦においても充分な性能を発揮する。

公式サイトより引用

 

各種セット内容

No.04 MONKEY GOCLOUD 付属品

  • 本体×1
  • ベースヘッド×1
  • リベット×3
  • 簡易スタンド×1
  • ステッカー×1
  • 余剰パーツ

ブラッドステッカー

レビューはシールを貼っていない状態で行っています

 

 

No.05 ACID CANCIPHER 付属品

  • 本体×1
  • ベースヘッド×1
  • リベット×3
  • ステッカー×1
  • 余剰パーツ

こちらは人型ではないためスタンドがオミットされています。
また、余剰パーツの中にはツインクロスアップ(合体)の際に使用するモノも含まれるため無くさないようにします。

ブラッドステッカー

こちらもレビューはシールを貼っていない状態で行っています

 

各部紹介

正面

サル型の機体、ゴクラウドです。

その名の由来はおそらく中国の四大奇書小説『西遊記』の主要登場キャラクターの一人孫悟空でしょう。そして孫悟空といえば觔斗雲(きんとうん)と呼ばれる雲に乗って飛んでいる姿が目に浮かぶと思います。英語の雲(クラウド:cloud)と悟空を合わせて「ゴクラウド」なのだと思われます。

サル型の機体ということですが、頭部両端から伸びた耳のようなシルエット、異様に長い腕などからその特徴が表れていると思います。その両腕ですが、一般的な人型ギアは手首が骨格フレームに直結しているのに対しゴクラウドは大きな腕のニックカウルに結合しています。これにより腕のリーチを伸ばすことに成功しています。また、そのハンドパーツも一般的なものに比べ1.5倍ほど肥大化しているので存在感があります。

頭部は特に額の造形が特徴的です。これは、モチーフとなった孫悟空の頭の輪(緊箍児(きんこじ))を再現しているものと思われます。

フェイスパーツは2色で塗装されているためシールレスでも表情がよくわかりますが、ステッカーを使用することでより色彩が増えます。

 

背面

頭部の耳には凸ジョイントが設けられているのである程度のカスタマイズが可能です。

両肩にマウントしているパイプと、尻尾のようになっているパイプを組み替えることで武器として使用することが出来ます。

腰の3ミリ穴は埋まっているため、簡易スタンドはフロントスカートの内側に差し込みます。

ボーンフレームの色はキャンサイファーの装甲と同一か非常に近いものなので、そちらに移植することで黒一色のカニにすることも出来ます。

 

武装例

背中に収納していたパイプを組み替えた武器です。これもおそらく西遊記に登場する如意金箍棒(にょいきんこぼう)に由来するものだと考えられます。

このパイプ状のパーツは面白く斬新なものです。尻尾にも一種使用されているため1箱には5つのパイプが入っているのですがカスタムパーツとして優秀です。配管として機械的な造形に使用したり、その色も相まって映画『エイリアン2』のパワーローダーを再現する場合にも活用できそうです。

 

正面

カニ型の機体、アシッドキャンサイファーです。

その名の通り、酸(アシッド:acid)を高圧で射出する恐ろしい設定を持っています。カニは英語でクラブ(crab)ですが、キャンサー(Cancer)もかに座を意味する英語です。

今回のラインナップで唯一、人型ではないためひときわ異彩を放っていました。

玩具としての特徴はいわゆるヘッドパーツが存在しないことでしょうか。このシリーズは基本的に頭部が存在し、フェイスパーツは塗装されていることが多いのですがこちらは頭部がないため塗装パーツはありません。そのためステッカーを貼らない状態では瞳もありません。

 

背面

背面には通常ヘッドパーツが取り付けられるボール軸が露出したままとなっています。このような余剰はこのシリーズにおいては珍しいです。すこし見映えに影響します。

 

ボーンフレーム形状

ボーンフレームはかなり異質で、上記のように前代未聞の構造です。

中央に専用パーツを挟むことで実現した構造のため、この商品を買わずにこのフレームを再現することは出来ません。

 

装甲

甲羅のような形状を持った機体は過去に無印3弾の「アーモリーフォータス」がいましたが、それよりもさらに強固な装甲です。4パーツから構成された甲羅ですが独立して形を維持できるので、そのまま盾のようにしたりと簡易カスタムでも重宝するでしょう。

 

ハサミ構造

特に感動したのがハサミの構造です。

ハサミの付け根には歯車のような溝が彫られているため、開閉時にパチンというクリック感があります。同じくハサミを持つ機体「アームズギロテッカー」にはない仕組みでしたので感動しました。

 

キャノン砲

背中に装備されたキャノン砲の口径はしっかりと3ミリ穴規格になっているため凸ジョイントであればつなげることが可能です。上記画像は例として砲身を二倍に延長した状態です(別売りの同じ物を使用)。

 

ツインクロスアップシステム(合体方法+説明書)

正面

サルとカニが合体することから、民話「サルカニ合戦」の化身といったところでしょうか。

元々は胸部パーツだったものが上下反転することで下あごとなり、巨大なひとつの顔を表現しています。頭部には角が生え、両腕には巨大なハサミを装備。体中にまとった強固な甲羅はまさに攻防一体と表すに相応しい姿です。

私が特に気に入っているのは肩に装着した砲身です。

映画「プレデター」の装備を連想させます。砲身は左右反対に付け替えることも出来、それなりに角度の自由も利きます。

過去にもDE1弾にてツインクロスアップが披露されましたが、今回のクオリティは数倍増しているように感じます。

 

背面

後ろ姿の情報量も多いです。

足首を見て頂けるとわかるように、巨体のわりに足裏の面積は小さいため立位に関しては若干のフラつきがあります。

個人的に気に入っている部分は太ももの裏です。
ここは元となった機体の足が折りたたまれるように収納されているのですが、この変形方法にロマンを感じました。それは「恐竜戦隊 ジュウレンジャー(1992年製作)」の守護獣ティラノザウルスを連想しました。

 

サイズ感

ベースとなった機体と比較しました。

2倍とまでは言いませんがかなり大きなことがわかります。

 

アクションポーズ

巨体でありながら各関節は生きているためそれなりの動きを与えることが可能です。

唯一、動きを阻害されるとすれば上あごと下あごの関係から頭部と胴体は動かせない点です。

 

以下は合体方法の説明書になります。

モノクロですので、悩んだ場合は上記写真も参考にしてみてください

説明書を公式サイトでご覧になりたい場合はこちらのリンクから飛べます

画像をタップまたはクリックで拡大表示が可能です。

箱裏の組み立て方も以下に記載しておりますので必要に応じてご活用ください

 

MONKEY GOCLOUDの組み立て方(拡大可)

 

ACID CANCIPHERの組み立て方(拡大可)

 

まとめ ゴクラウド & キャンサイファー

ACID CANCIPHER & MONKEY GOCLOUD

いかがでしたでしょうか?

キャンサイファーは大型のハサミ、強固な装甲から過去弾の「アームズギロテッカー」「アーモリーフォータス」2種のアイデンティティを内包した機体と言えるでしょう。

ゴクラウドは中国に由来する機体ですので過去弾の「タイガオン」「ゴウギアス」と組み合わせても相性がよさそうです。

各々には前例のない個性的なパーツが多く起用されているので部品要員としてのアドバンテージも秘めています。

なにより、

この二体には完成度の高い合体機構が備わっているので是非ともセットで揃えていただきたいアイテムです。

特におすすめしたいのがまだアニマギアに触れたことがないユーザー様です。
ツインクロスアップシステムは言い換えれば公式オレマギアです。組み立て方が公開されていますのでここでコツを掴み、そこからオリジナルカスタムに挑戦すると組み替え遊びがはかどるのではないでしょうか

 

欠点

脚部の構造(拡大可)

これは欠点というよりは懸念点という方が近いのですが、ポージングの際に負荷がかかりやすい上記のパーツ剛性に若干の不安があります。

実際に破損したわけではありませんがご覧の通り強度を与えにくい形状ですのでカニの足先を持って角度を変えようと力を加えた際の不安は残ります。

 

まったく異なる二種をまとめてご紹介したため長くなってしまいましたがレビューは以上になります。

後日、DE3弾の最後となります「コジロウ烈」を投稿する予定です。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました

 

 

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